文書修行は続くよどこまでも
普段は書き留めておきたいと思いながら
仕事や家事に忙しくしていて
じゃあ
こんな風に時間がたっぷりあるからと言って
朝から晩まで書いてられるかっていうと
そうでもない笑
受験生は朝から晩まで勉強しているし
仕事は朝から晩までやる日もあるけど
書くというのは
好きでやっているから
強制的にやらされることみたいに
時間がたっぷりあるからって
どっぷり浸かって
フヤケレバいいってもんでもないと思う
長女を見ていても
大抵は熊みたいにウロウロしているか
対戦ゲームをぼおっと眺めていたり
スマホをスクロールしたり
基本夜行性なので笑
昼間普通の人が活動している時間には
死んだように寝返りも打たないで寝ている
そして一旦絵の神様が降臨したとなると
表情も一変して
全集中呼吸も忘れて
ひたすら海に潜っていく
フランス語でピシンっていうんだよね
それは永遠
時間を越えた
神様と自分の交信で
消えないうちに
捕まえたと思った画像を
目と手で画面上に繋ぎとめようと
戦っている
だから、早く寝た方がいいよとか
明日学校早いんじゃないとか
野暮なことは言わない
お小言を言ったことは勿論あるけど
今じゃないと明日になったら消えちゃうからって
教えてくれてからは
言わなくなった
今朝も
彼女の中の何かが途切れたんだろうな
まるでメッカに祈るイスラム教徒みたいなポーズで
ウズクマッテ
布団の上にそのままの姿勢で
こと切れたように眠っているのを
目覚めた母は見つけて
布団をそっとその身体に掛ける
完成した作品や
直接制作に向き合っている瞬間だけを切り取ることはできない
非効率の極み
圧倒的な無駄な時間が
弓を放つ前には
十分に引き切らなければならないように
反対側に向かうベクトルすら描くエネルギーだ
降臨を待つアーティストとはちょっと違うけど
日常を回す必要のある私も
何かしらの制限があって
その不自由さを身に引き受けた代償に
書くことが与えられる位の状態のほうが
頭の中がピシャッとするというか
通り道が狭いのがいいのか
ドンピシャで
書きたいものと書こうと思ったものが
指を通じて内から外に出ていくような気がする
私が一番文章がスルスルと出てくると思うのは
職場へと向かう道すがら
南へと自転車をこぐ時だ
頭の中がプライベートからお仕事モードに切り替わる
そのエアポケットなのか
景色がゆっくりと後ろに流れていく
移動が頭に隙間を作るのか
一晩寝て海馬の記憶が多少なりとも整理されているのか
あの時間に心に浮かぶよしなしごとを
そこはかとなく書きつくれたらなあと
毎朝思う宮仕えの辛さ苦笑
後で書こうと
下書きにワードをいくつか置いておくことは出来るのだけど
そういうのは結局
思ってたのと違うやつになっちゃって
鉄は熱いうちに打てとは
まさにこのことやなあと思う
それでもとっておきのお菓子と
とっておきの紅茶をいれて
アジカンのフィードバックファイルをかけながら
ノートパソコンの前に座っておれる正月というのは
なんとも幸せだと思う白っぽい冬の朝に
曲は勿論 ASIAN KUNG-FU GENERATION
フィードバックファイルより
アンダースタンド