花の命は短し恋せよ乙女
夏の間は直ぐに痛んでしまうので、生花は買い控えていたのだけど
涼しくなり、保ちも良いだろうと贔屓の花屋さんに向かう。
ーこんにちは。トルコキキョウと、この赤い実のついた枝をください。
ーあら、久しぶりね。元気だった?今日はひとりなのね。お嬢さんは?これはね、ツルモドキっていうのよ。全部の実が開いて赤い実が見えたら水から揚げてドライフラワーにしてもいいわね。
お正月に松と活けても素敵よ。これから暫く使えるわね。
ー南天の代わりになりますね笑
ー紫のリンドウとポンポン菊も季節よ?あとかすみ草とトルコキキョウがセットになってるのもあるわよ?
ーあ…ウチの娘がかすみ草はクサイって苦手なんですよ涙 花束頂くと必ず入ってるじゃないですか?かすみ草。でも、クサイってわが家では直ぐに玄関にぶる下げられてドライフラワー行きですね苦笑
菊もクサイって言うんですよ…
ーそうよ!そうなのよ!私もねスゴク嗅覚が敏感なのよ、だからかすみ草も菊もクサイのよく分かるわあ!
カサブランカなんかもいい香りってい人もいるし、気分が悪くなるって言う人もいるしねえ
人によって感覚って違うのよねえ
でもお嬢さんの気持ち分かるわあ、かすみ草はクサイのよお!
そうだ。花というと、=イコールいい香りと思いがちだけれど、一口に香りと言っても実は千差万別で、決していい香りを放たない花も実際はある。
そのあとオバチャンは、リンドウも実はクサイ、ストックもマメ科だからクサイと花屋でクサイ花談義に花が咲き笑
通り一遍の社交辞令も大人だからできるけど、やっぱり、ワタシハって主語で話し始めた方が、相手もワタシモネって返してくれて、互いに琴線ポロンと音がなってオモシロいなあと思う
萎れてゆく花を毎朝見れば、時間が過ぎてゆくことが目に見える。
モノもゆっくり劣化はしているのだけど、プラスチックからは経年変化を感じることはできないし、都会の暮らしには生から死に向かう時間の流れを目で追うことが殆どできない。
自然物が極端に少ないし、人も老化に抗うから苦笑
ノロノロするな追いつけ追い越せと生き馬の目を抜くようなスピードを求められるくせに
時間それ自体は目には見えないから、移ろうなにかに仮託しなければ知覚できない。そして鞭打たれ盲目的に走り続ける私たちはサラブレッド?
せめて音楽を鳴らして流れる時間とともに夜を過ごす
今夜は2曲続けて
再結成したGalileoGalileiの前身BBHFよりサラブレッド とにかく聞いてくで~
岸田さんも風格が。てことは、自分にも同じだけ時間が流れたんだよなとシミジミ。
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