ダイアローグなモノローグ
出会って21年
別れて6年
お互いに大病を経て
二人の娘の親としての義務を越えて
伴に旅と音楽を愛した二人として
再びテーブル越しに会って半年
穏やかにダイアローグが交わされる
ふたりは旅限定の関係だったのかもしれないね
旅でならあなたを好きでいられた
延長戦に入ってしまったけれど
それはあなたにはハンドリングできない現実の生活
誰かがやらなくちゃと思った
生活を回すためにひとり旅から降りた
でも旅しながら暮らす方法もあったのかもしれない 私が不安にならなければ
まあ母性は護るもの 仕方なかったね
子供を授かったことは、想定外だったけど
ひとりで生きる意味になった
本当は旅が好きだった
病気で外れた箍と 年齢と
子育てがひとつの節目迎えつつある今
私の中でまた旅的なものが沸々と表にでたいと蠢いているみたいだ
今回はもう自分の中に閉じ込める気はないよ