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サイゼリアと煉獄の卵と友達と

3年前に退職した元同僚と
3年前に同じ事業所で利用者と給食作っていた同僚と
3人で
今年2回目のフライデーサイゼリアフィーバーナイト

特別仲が良かったわけでもなく
何故今こうして繋がっているのか
不思議な3人なんだけど

縁とはそういうものだと
半強制的に手つなぎ合う教室じゃあるまいし
なんとなく惹かれ合って
なんとなく会いたくなる
なんとなく声が聞きたくなる
そんなものだと思う

赤毛)城さんから連絡あったの?
尾木)はい。また、赤毛さんとサイゼで飲みたいって。連絡取ってくれって。
赤毛)半年ぶりかなあ。どうしたんだろね。
尾木)なんかあったんじゃないっすかね。
赤毛)うん。まあ。これから会うからわかるよね笑

ビンゴだった。

仕事を辞めたいと思っているという相談

もう互いにそれぞれ違う事業所で勤務して
上下もないし
利害関係もない
それだけに直接何かの役に立てることも
力になれることも実際はない苦笑

ただ言葉にする
ただ聞く
ただ黙り込んで
煉獄のたまごと辛味チキンをムシャムシャと貪り食う笑

そして
3末で辞めて
4月1日から切れ目なくまた働きたいという
真面目な彼に

どうせ辞めるならと

後ろ足で砂かけて
飛ぶ鳥跡濁しまくって
マジムリメとか
もうイヤなんでとか

理屈じゃなくて
感情が
最強の引き留めようのない退職理由だと
悪知恵をつけて笑

どうしても4月から働きたいのなら
それは飲むとして

退職は可能な限り早めて
一日でも早く長く
休めろ体と心をと

土日で修復できなくなった
リセット不可のストレスや疲労や捩れを
このまま引きずっててまた翌日から働き始めても
同じ陥穽に足元救われるのは
今回より早いぞ
なんてたって貯めがないんだからさと

ああこのラム串はうまいね
マトンになると臭くて食えたもんじゃないけど
煉獄の卵?いいねえ、随分とまあ攻めたネーミングだね笑
とムシャムシャ言いながら説得力はゼロで笑

あとは3人寄っても
文殊の知恵にならないおバカな3人で笑
妄想休暇で何をするかで
ゲラゲラ大笑いして
チョッピリシンミリして

22時の蛍の光
サイゼリアをおんだされた笑

サイゼリアがいいのはキッチリ早めのこの絶妙な時間で
強制お開きがやってくることだと毎回思う

帰り道同僚とラインを交わす

赤毛)城さんが今度会ったときも笑えるといいなあ
尾木)そうっすね。
楽しいなあって笑って生きられたら、人生大儲けだと思います
赤毛)でた!尾木語録!名言だなあ。
尾木)来し方を振り返ってみれば、ダメな部分も嫌なことだって多くあるけれど、それでも自分を肯定できたのは、最終的にはまいっかと笑ったからだと。
勝ち組負け組という言葉は嫌いだけど、強いて言うなら笑ったもの勝ちですよね笑
赤毛)うん。最早ここまで生きてきたらさ、そんなじぶんもひっくるめていきる。だよね。
彼の不器用なまでの真面目さに共感する。だから笑ってほしいんだ。

こうしてラインの背景にちらつく雪に気持ちが和むじゃない?
些細なことだけどさ。
その程度の優しい気持ちにさせてくれる何かがあれば
生きるのも悪くないんじゃないかなって

尾木)確かに。このエフェクト落ち着きますね。
赤毛)ゆっくち落ちていくものが、見えない時間を可視化してくれるからじゃないかな
尾木)いや、花吹雪だともの悲しさもそこはかとなく漂うじゃないすか
赤毛)春は別れの季節だからじゃない?記憶が感情を想起させる。
尾木)無生物なのが良いのかも
赤毛)そうだね。感情が付随しないから。
尾木)春は出会いの季節でもあるはずなんですけどね笑
赤毛)人間悪いことの方が覚えているんだよ。記憶にこびりつくのは悪い思い出苦笑
尾木)ですねえ。
赤毛)だから、笑わなくちゃいけない!
やった!伏線回収!話が一周したよ!
尾木)noteに書いておくといいっすよ笑

そう。実は尾木さんは読書家でズボンのポケットに無造作に単行本を突っ込んで歩く人で、言葉、とくに話し言葉にものすごいセンスのある人で、この人に言いくるめられない自信が私にはない苦笑

二束三文の壺にいけしゃあしゃあと物語
付加価値を付けて売る言葉を
人の心に響く言葉を操れる人で
内心私は畏れている苦笑

実は書いているということを
今夜頼まれもしないのに自白してしまい苦笑

記載の許可が出たので会話を添付して
フライデーナイトの記録とする笑








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