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バンドマンについての一考察    


赤毛)岸田さん
老けたねえ
ママさ、目が悪いじゃん
それにさ、見たいもんしか見ねえとかいって
眼鏡の度数もめっちゃ弱いの笑
朧げな世界に生きてるわけよ普段は
だからさ、月賦じゃねえゲップでもねえZEPPに行った時も笑
岸田さんのこと実はあんまり見えてなかったわけ
声聞いてもさ、全然変わんないじゃん
MCもさ、全然変わんない相変わらずのワールド展開して
佐藤君に窘められてグッズの宣伝してたしさ

だから、まさか
あんなにルックスがバンドマンから
なんなら大学助教授みたいな
美大の講師みたいになってるなんて
思いもしなくてYouTubeみてビックリしたんだよ

長女)岸田さんって
くるりの岸田さんのこと?
うん、声は一生変わらないんじゃない?
スタイルは変わらないけど
うんルックスはオジサンになったねえ

そう考えるとさ
田中さんとか
後藤さんとか
藤原さんは
異次元だね
ロックバンドのボーカルのオーラが
年齢を重ねても消えない

赤毛)そうだねえ。
パパのことさ、保育園の保護者会かなんかで
夫は元バンドマンで元ミュージシャンなんですって
紹介したって帰ってきて言ったら
パパにさ、バンドマンは元だけど
僕は永遠にミュージシャンなのは変わらないって言われてさ
その時は、ああ、この人のミュージシャン病は一生モンかって
ガックリきたけど
今思うとさ、名言だよね
流石だよ、ユーたちのパパはさ!

長女)うん
音楽を趣味的に一生のライフワーク的に続ける人はいると思う
聞き続ける人も
けど、一生人前に立って
売れてる売れてないは関係なくて
職業として歌い続ける人ってのは
やっぱ異次元っていうか
それをやり続けられるのは
ふつうって感覚とは何か違うと思う

赤毛)そうさね、だってさ、ふつう
人前に立って何かするのって
恥ずかしいんだよ
頼まれたってやりたくないんだからさ
それをさ、頼まれもしないのにやろうってんだから
やらなきゃなんない理由があるんだと思うけど
それって、遺伝子レベルじゃねって

3Bとか言われても
バンドマンやってるんだから
てゆうか、むしろそれすらガソリンにして燃やしてるんだからさ

他者評価と自己認知能力の乖離が激しいというか
世界を映す鏡が歪んでいるというと
悪いことみたいだけど
そうじゃなくて
炭鉱のカナリヤっていうかさ
普通の人の見ないふりするものを見て
聞こえないふりする小さな音に耳をそばだてて
信じ抜いて
バカでかい音で歌い続けてくれてるんじゃないのかな

それは普通に暮らすひとが
長いものに巻かれて
初心を忘れたり
垢にマミレテしまうしまう時に
ハッと気づかさせてくれる存在
それが、邦楽ロックなんだと思う

ゼエゼエ
やっぱり、今日も熱くなってきた
外はいくら寒くてもママの心はロックだぜい!

長女)真っ赤になって
赤毛はチコじゃなくて
タコにしたら?笑

赤毛)え?タコ?タコっていえばね
知ってる?タコってねキスは命がけなんだよお

長女)ハイハイ。またママがドヤるやつでしょ
次のnoteに書きなよ。今日はお開き!笑

※ネタバレ
母子問答を装って書いていますが
そういう部分も勿論あるけど
会話は赤毛の自問自答に
肉体を与えるための着ぐるみで
実際はフィクションです笑




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