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【読書】喜多川 泰『ソバニイルヨ』

本の内容

勉強が嫌いで、周囲の目ばかりを気にして日々過ごしている隼人。さらに、些細な出来事がきっかけで、仲の良かった友達との関係がもつれ、孤立することになってしまった。ある日、自分の部屋に帰ると、そこには見慣れぬ大きな物体が。それは、長期間不在になる父親が残していったロボット・ユージだった―。

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これは、少年・隼人とロボット・ユージーの物語。

勉強をする理由①

「君子の学は通ずるが為めに非ず、窮するとも困まず、憂うるとも意の衰えず、禍福終始を知りて、心の惑わざるが為めなり」(『荀子』)

ときには逃げ場がなく追い詰められるようなこともあるだろうし、逆境に陥ることもあるだろうし、何で自分ばっかりと思ってしまうような不幸な出来事が続くことだってある。

そう、そんなときに心が負けない、そんな人になるために、どんなときも心を強く、明るく、美しく保つために勉強はある。

成功するために勉強するのではない。
むしろ困難にぶつかったときに乗り越える心をもつために勉強する。

勉強したところで必ずしも人生上手くいかないけれど、勉強してきたからこそ自分も心が折れにくい人間にはなれたのかもしれません。

勉強をする理由②

「ベンキョウシナイデ コマルノハ ハヤトジャナイ
コマルノハ ハヤトノマワリニイル タイセツナヒトタチ」

私自身は何のために勉強するの?という疑問をもったことはないですが、勉強したくない子供はそんなことを考えたりもしますよね。

ロボット・ユージーは、勉強しないと自分が困るのではなく、周りの人が困ると言うのです。
正直その発想は、なかった…!

でも確かに自分の経験上、勉強してこなかった人よりも、勉強してきた人と一緒にいる方がストレスが少ないです。
考えてくれるし、教えてくれるし、助けてくれます。
逆に、考えてくれないし、何も知らないし、何にも頼りにならない人とずっと一緒にいると大変です。


自分の今の学びも誰かの役に立つといいなと思います。

お読みくださりありがとうございました。
こちら博士論文を書き上げるために、がんばっております。

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あかちゃん


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