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赤星士輔
2016年2月1日 00:01
「生まれてから四半世紀。二十五歳を四半世紀と言うのは変な言い回しな気がするけど、直接的な表現をするよりかは精神衛生に良いよね」 男はやつれた顔をしながら私の前に現れると、唐突にそう言い出した。紺のスーツに白くて清潔なシャツ。普段しているネクタイと腕時計は見えず、その代わり右手に紙袋を携えていた。「そんな訳で仕事が忙しい中、今年も君と誕生日をこうして迎えたのだけれど、ケーキを買って祝おうにも今の