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創作のお友達

「創作のマストアイテム」というのは大体の物書きが聞かれるものだと思う。

そして何をマストアイテムとするかは、人によって全然違う。

私の場合はこれというマストアイテムがない。絶対にこれが欲しい!というものは書く小説の内容・季節や気分・描いているときの状況ですっかり変わってしまう。

極端な話、人間は身体一つあればなんだって書けると思っている。

柱に括りつけられても足の指と涙でネズミの画を描いた雪舟を思い返せば分かるが、人は体一つで人は創作できる。しかも妄想が創作に含まれるのなら指先すら必要ない。

なのにその創作物に人は時に心を振り回され、時には社会現象になって経済を動かす。それが多分創作の面白くて愉快なところなんだと思う。