詩【螺子/ネジ】
『螺子』
いつも、いつも
良いことがあっても、雨が降っても
嫌なことがあっても、雪が降っても
必ず巻いていた螺子
ずっと巻いて行こうと決めていた螺子
いつの間にか、巻くことに疲れて
君の螺子を巻かなくなったのは僕
いつの間にか、他の誰かに
君の螺子を巻かせてしまったのは僕
僕の螺子を巻いても
君の歯車が噛み合わなくなった事にさえ
僕は気づかず、すれ違ったまま
君は僕のとは違う螺子を見つけていた
後悔する前に気づけば良かったんだ…
---と後悔する僕。
詩『ネジ』
どうして 気づかなかったんだろう
どんなに ネジを巻いても
動かなくならない人形と違って
君は何度も何度も
ネジを巻かなければいけなかったのに…
どうして ネジを他の人に
巻かせて仕舞ったんだろう…
※以上です。
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