父の葬儀9 最後に

お寺を後にしたマイクロバスは、再度葬儀会場に戻りました。ここで、納骨の間にスタッフの方にお花を全部花束にしてもらっていたので、用意した精進料理弁当と一緒に弔問の方達に配りました。いわゆる、お土産です。そんな大量にもらって持って思ったかもしれませんが、花は生花だったので配ったほうが良いそうです。残りは実家の祭壇に飾る分と、かごの缶詰類は住職にお分けするのと、家に持ち帰りです。またしても大量にお弁当が余りましたが、母が近所の友人達に配るというので全部実家に持ち帰ることにしました。

親族達が次々と帰路につきました。妹の旦那と従兄弟のKさんは車できていたのでそれぞれが親族達を駅まで送ってくれました。妹の娘達は喪服を普段着に着替えたりして、戻ってきた車で、旦那と一緒に帰っていきました。下の娘はまだ高校生で明日は普通に学校があるとのこと。なんだかわざわざ申し訳ないなあと思ったりしました。そして、妹、母、Kさん、私の四人で、最後に実家に帰りました。

実家に着いたら、まずは大量のお弁当と花を片付けます。そうしているうちに、Sさん達が祭壇に飾る花を持ってきてくれて、祭壇にセットしてくれました。これで、全ての祭事は終了となりました。御霊前もしっかりエクセルで計算書を作成してくれていたので、集計の手間もなかったです。葬儀屋さんの見積もりは、この二日間で少し変動もあったとのことで、数日後改めてご連絡となりました。こちらは、妹に任せることにしました。

結果、家族葬とはいって数百万かかったわけです。本当に、家族のイベントとしてはかなり大変なものでした。でも、喪主として一通り経験するといろんなことわかるし、勉強になりました。親族とも改めて会えたし、妹の子供達とも交流ができました。そう考えると、父は亡くなりましたが、そうやって残っている人を繋いだんだなと、しみじみ感じました。

また完全に事後処理が終わったわけではありません。役所手続き(死亡届は出しましたが、保険、印鑑登録、ほか消滅するものの届けなど)は大量に残っています。でも、一旦私は仕事に復帰し、改めてその辺りを近日中に行う予定です。結局、映画「お葬式」と同じく、物事に追われて感傷に浸ることもなく、淡々と行いつつ、今頃になって、ああ、父は亡くなったんだなあと実感してます。そんなものでしょうかね。

終わり。

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