父の葬儀2 遺体を病院から自宅へ

その日、朝7時半くらいに私の携帯に電話がありました。最初気が付かず、すぐには出れなかったので、折り返したところ、病院からで、7時過ぎに父親が亡くなったとのことでした。父が危篤状態になった時に病院から直接電話があり、母と甥(私の従兄弟、Kさんとします。彼は母の住む実家に一番近いところに住んでいます)が駆けつけた直後に、死亡が確認されたらしいです。私は母の携帯に電話したのですが、そんな状況ですので冷静に話すことができず、Kさんが代わりに電話口で、状況を伝えてくれました。「ひとまず今は病院で処置をしていて、葬儀屋さんを呼んであるので準備が出来次第、家に遺体を運ぶ」とのことでした。

私はひとまず身支度をして実家に帰省しました。2時間半後に、実家に到着しましたが、その時はすでに遺体は奥の部屋に置かれ、葬儀屋さん(Sさんとします。この後たくさん話に出てきます)と母が別の部屋にいました。私の妹は昼過ぎに到着するとのことでしたので、それまで私がSさんと今後の流れについて打ち合わせをすることになりました。それこそ、映画「お葬式」さながらのことが展開されることを伝えられ、私は喪主(本来は母なのですが、高齢のため私が施主と兼任)を勤めることになったのです。その日は、通夜〜告別式の流れについてと、全体の費用についてのレクチャーを受けて、一旦終了となりました。

父の死に顔を少しだけ見て、その日は一旦帰ることにしました。私は今現在、東京と地元近くの二拠点生活をしており、たまたま地元近く(といっても車で40分ほど離れている)に滞在していたので、そちらに戻って、通夜や葬儀のための準備を済ませることにしました。まずは礼服。上下とネクタイ、靴は持ってましたが、もう何十年も袖を通してなかったので、思い切って新調することにしました。これからきっと葬儀に出ることも増えるだろうしね。裾上げなどは翌日には出来上がるとのことでしたので、思い切ってワンセット全て(10万円ほどで揃えました)購入し、自宅に戻りました。それから、仕事先や知人に連絡をし、事情を話して告別式が終わるまで仕事を休む段取りをつけました。かなり難しい状況でしたが、ことがことだけに仕方ありません。決まっていた予定を全て繰り下げることに成功しましたが、葬儀後のスケジュールが鬼のように詰まってくるのを見ながら、しばらくは厳しい日々が続くことを覚悟しました。

続く。

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