【Hatti Grand Championship】準々決勝 リルク vs なっつん
【Hatti Grand Championship】 準々決勝
リルク(Spirits(仮)) vs なっつん(クソガキの集い)
参加チームは満員御礼の256チーム。当日枠やキャンセル待ちのチームを含めるとおよそ330チーム。
梅田スカイビルの頂点を目指して、総数約1000人弱ものプレイヤーが集結することとなったHatti Grand Championshipも、いよいよトップ8まで絞られた。
『チームメイトのマイケルを全国圏内に押し上げて、ちょっとランキング荒らせないかなと思って。』
「Spirits(仮)」のリルクが、対戦前に密かな企みを話してくれた。
リルクは、つい先日行われた超ガチCSのチーム戦で「個人成績8敗0勝」の伝説を横に引き連れての優勝という非常に輝かしい成績を残している。
チーム戦はまさしく十八番といって差し支えないだろう。
そんな伝説の創造者と相対するのは、「クソガキの集い」のなっつん。
初見では思わず身構えてしまうようなチーム名とは裏腹に、落ち着いた態度とハキハキとしたコミュニケーションが印象的なプレイヤーだ。
梅田の頂を目指すべく、トップ4を賭けたゲームが始まる。
Game
先攻:リルク
先攻となったリルクは《熱血武闘 カツキング》、《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》と順にチャージしてマナの文明を整えていく。
使用デッキは超ガチCSの時と同じく【クローシステスタロッサ】だ。
対するなっつんは《天災 デドダム》、《龍頭星雲人 / 零誕祭》をマナチャージ。
《絶望神サガ》がのさばっていた環境とは一転して落ち着いた序盤戦となった。
続くターン、リルクは《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》をチャージして《終止の時計 ザ・ミュート》を召喚し、ドローを進めた後に《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》を捨ててターンを終える。
このプレイを見るに、マジックorアウトレイジが枯渇しているか、捨てられない多色やキーパーツが嵩張っている手札であることが予想される。
キルターンまで若干の猶予がありそうななっつんは、《水上第九院 シャコガイル》をチャージして《天災 デドダム》を召喚する順調な立ち上がりを見せる。
ここで墓地とマナに《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》と《蒼狼の王妃 イザナミテラス》の姿があらわになり、使用デッキが【アナカラーグラスパー】であることが判明する。
ようやく名刺交換が済んだ形だ。
返すリルクは、《盗掘人形モールス》チャージから《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》を召喚し、《超神星DOOM・ドラゲリオン》と《雪溶の鎖 / 堕牛の一撃》を墓地に落とす。
続いて≪雪溶の鎖≫を《終止の時計 ザ・ミュート》に打ち込みさらにドローを進めるものの、その手札には《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》の姿が一向に見えない。
少考ののち、仕方なく3枚目の≪雪溶の鎖≫を《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》に打ち込み、大量の手札を抱え込んでターンを渡す形となった。
山場の4ターン目を生きて迎えることができたなっつんは、《エンペラー・キリコ》をチャージして《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》を発動。
アナカラー御用達の358ムーブで詰めろをかけていく。
3ターン目の《天災 デドダム》から手札以外のゾーンに送られた《蒼狼の王妃 イザナミテラス》と、先ほどマナチャージされた《エンペラー・キリコ》を見るに、リルクに残された時間は残り僅かだ。
だが、返しのターンでリルクにとって有効牌と言えるカードは非常に多い。
《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》+《超神星DOOM・ドラゲリオン》+《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》でも良し、任意の《テスタ・ロッサ》+《暗黒鎧 ダースシスK》でも良しと、勝ちに向かえる組み合わせが複数存在する状況だ。
ここでリルクがチャージするのは、辛くも前のターンで喉から手が出るほど欲しかった《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》。
果たして、膨れ上がった手札からプレイされるカードは...
《終止の時計 ザ・ミュート》。
散々デッキを掘り進めたものの、不運にも更なるドローを進めて《熱血武闘 カツキング》を墓地に落とすのみで力なくターンを終えた。
これを受けてなっつんは、すぐさま《流星のガイアッシュ・カイザー》チャージから《蒼狼の王妃 イザナミテラス》を召喚し、満を持してマナから《エンペラー・キリコ》を引きずり出す。
効果で《グレート・グラスパー》《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》≪龍頭星雲人≫の3体が山札から踏み倒され、《グレート・グラスパー》と《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》を絡めて場の《エンペラー・キリコ》を一度マナに沈めてから《蒼狼の王妃 イザナミテラス》を出し直し、《エンペラー・キリコ》の再抽選が行われる。
こうして《エンペラー・キリコ》から《グレート・グラスパー》2体と《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》が呼び出され、2枚の《グレート・グラスパー》と《蒼狼の王妃 イザナミテラス》による大量マナブーストで山札がみるみるうちに削られていく。
程なくして《水上第九院 シャコガイル》による特殊勝利が決まり、灼熱連鎖と超連鎖の戦いは幕を閉じた。
Winner:なっつん
配信卓では【ケンジ】による蹂躙が中継され、チーム「クソガキの集い」がトップ4へと駒を進めることとなった。
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