【全文無料】シータRX閃の旅丸の話【シータノヴァ】
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こんにちは。垢BANチキンです。
『シータの旅丸どう使うんだよ!』
『ドルガンに間に合わないやんw』
『多色多すぎだろw』
『テスタロッサ抜きはやばいべw』
『旅丸弱くねw』
ざっとTwitter検索をかけてみた感じはこういう反応が多かったので、今回は【シータRX閃】の《旅丸》の話をしていこうかなと思います。
7月後半に、把握している範囲で3人で使用したところ
7/25 新倉敷CS 3位(垢BANチキン) ※80人規模
7/31 香川CS 優勝(はじめ),ベスト8(垢BANチキン) ※80人規模
8/1 福山CS ベスト4(はまち戦車) ※60人規模
上記の成績でした。
短期間でしっかりしたアベレージを出せているところから、【シータノヴァ】というデッキタイプの基盤の強さが伺えます。
そんな【シータノヴァ】の原案,解説が読みたい方はぜひこちらを。
前置きはこのぐらいにして、解説へ移ります。
【シータノヴァ】の強み
皆さんは【シータノヴァ】の強みはどこにあると考えていますか?
・《チュリス》+《ノヴァ》の早期決着
・《RX》+《アルモモ》の制圧力
・《ノメノン》《カツキング》の除去性能
・圧倒的なデッキの回転の速さ
などなど、強みとされるポイントはたくさんあるかと思います。
先ほど挙げた3つは、「デッキのメインプラン」に着目したわかりやすい考え方で、まさしくその通りです。
そこから自分はもう少し掘り下げて序盤にフォーカスを合わせて考えていて、
「《チュリス》《ノメノン》《火の子》の3択の押し付け」
が【シータノヴァ】の強みであると認識しています。
3択の押し付け
・《チュリス》のメタクリーチャーは《ノメノン》が裏目
・メタクリーチャーをプレイしないと《チュリス》が裏目
まずはこのわかりやすい2択が強力です。
ここに《火の子》の安定感が加わることで、【シータノヴァ】のしっかりした基盤が成り立っていると考えています。
この基盤の強さに基づいて、
「《チュリス》《ノメノン》《火の子》の3枚の動きをより太くするべき」
という考え方が自分の【シータノヴァ】の構築に色濃く出ているかと思います。
・《チュリス》《ノヴァ》《バスター》はすべて最大枚数
・《火の子》も同様に最大枚数
・《ノメノン》をプレイしやすいように青14枚
3択を押し付けやすいように、再現性を重視した枚数配分です。
特に青の枚数には一番気を遣っています。
「《ノメノン》は3ターン目に重要な役割を持つカードで、青12枚以下だと《ノメノン》を3ターン目にプレイするのは困難」
と考えているからです。
「《テスタロッサ》で時間を稼げるから、《ノメノン》のプレイは3ターン目以降でも構わない」
という考え方で青の枚数を削るのも有力だと思いますが、自分は《ノメノン》は3ターン目にプレイしたいので、青の枚数を厚く取っています。
《テスタロッサ》と《旅丸》の違い
《テスタロッサ》《旅丸》どちらにも利点はあります。
その中で、
・パワー
・コスト
・多色
・メタ範囲
という4つのポイントにフォーカスを合わせて考えた結果、《テスタロッサ》よりも《旅丸》を優先して採用することになりました。
ここではその思考の過程をポイント別に紹介していきます。
・パワー
個人的に最も意識したポイントはここです。
基本的な考え方は、
・「《テスタロッサ》は《ノメノン》に踏まれてリソースを伸ばされる」
・「《旅丸》は《ノメノン》と相打ちでリソースを伸ばされない」
これだけです。
【シータノヴァ】ミラーの序盤で《テスタロッサ》を《ノメノン》で踏まれてしまうと、リソース差が開いて苦しい展開になりがちです。
《映えタタキ》のように1:1交換でメタクリーチャーを処理される分には相手もリソースを消費しているので構わないのですが、《ノメノン》で処理されると1:2交換になってしまいます。
相手の《ノメノン》も恐らく4枚採用されているでしょうから、《テスタロッサ》に《ノメノン》を当てられるのは不思議なことではありません。
この事態を避けるべく、《ノメノン》で踏まれても1:1交換で済む《旅丸》を優先して採用しました。
・コスト
『2ターン目《テスタロッサ》,3ターン目《チュリス》などの動きがなくなるのが嫌』
という考え方もアリだとは思いますが、多色20枚前後のデッキで2ターン目と3ターン目のどちらもアンタップインでマナを置ける自信が自分にはないです。
『《チュリス》に間に合わない』
という点については、3ターン目に《チュリス》で走られるより、2ターン目に出した《テスタロッサ》を3ターン目の《ノメノン》で踏まれる方が展開が悪いと自分は考えています。
あえて《テスタロッサ》を《ノメノン》で踏ませて《チュリス》で切り返すパターンは確かに強力です。
しかし、先ほど書いたように2ターン目と3ターン目のどちらもアンタップインでマナを置くことが難しいという認識なので、そもそも《テスタロッサ》を《チュリス》に間に合わせるつもりがないというわけです。
・多色
《旅丸》は多色クリーチャーなので、《ノヴァ》のファイナル革命から展開することができます。
《カツキング》+《ノヴァ》で盤面を取りながらメタクリーチャーを添える動きが非常に強力で、《旅丸》のメタ性能も相まって一気に盤面を制圧できます。
『多色20で文句言ってるくせに、もっと多色増えるじゃねぇか!』
という問題については、「多色の枚数」でお話しします。
・メタ範囲
《テスタロッサ》は《ガルラガンザーク》や《ライベルモットビターズ》に対して無力ですが、《旅丸》ならメタの範囲内です。
また、流行中の【天門】に対しても有効で、《旅丸》の種族「レクスターズ」を活かして《アルモモ》でパワーを上げることで、《メガマグマ》《ザーディクリカ》の焼却範囲から逃げることができます。
《奇天烈シャッフ》や《ラッキーナンバー》を採用すれば、《旅丸》で稼いだ時間で探し出してトリガーをケアして詰めることが可能です。
多色の枚数
今回使用したリストは、多色が25枚とかなり多めになっています。
普通なら多色でつまづいてスムーズに動けなくなるような枚数ですが、これを解決できてしまうのが《火の子》のすごいところです。
3ターン目にマナを伸ばして、自らが手札に帰ってくることで次のターンのアンタップインを確保できます。
【シータノヴァ】で3→5の動きを取るパターンはほとんど《火の子》によるものなので、いくら多色が増えようが3ターン目にアンタップインでマナを置ければ問題ないという考え方です。
アンタップインのカードを確保するのが重要で、《豊潤フォージュン》《ジオブロンズマジック》では全く代用できないので、《火の子》の採用を強くお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
《テスタロッサ》を《旅丸》に入れ替えた理由を簡単にまとめると、
・相手の《ノメノン》のバリューを下げる
・多色かさばりは《火の子》でカバーできる
・自分の《ノヴァ》のバリューを上げる
・《テスタロッサ》よりもメタ範囲が広い
この4つです。
もちろん環境によって《テスタロッサ》と《旅丸》の優先度は入れ替わりますが、今の環境なら《旅丸》が強いんじゃないかなと自分は考えています。
ただ、だからといって全員《旅丸》にするのが正しいというわけではありません。
自分の理論をしっかりもって、それを突き詰めることこそがデッキ構築においては重要です。
テンプレートの枠にとらわれず、他人に理由を聞かれた際に矛盾のない返答ができる理論に基づいてデッキをチューニングすることができればベストだと思います。
読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
それでは!
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