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メタカードは弱い

はじめに

こんにちは。垢BANチキンです。

今回はデッキ構築に関しての考察です。

あくまでも個人的な考え方なので、参考程度に読んでいただければと思います。

もしよろしければ、最後までお付き合いください。


メタカードは弱い

【5cネバー】をCSで使用するか悩んでいる知り合いから、

『今日はJO退化が多そうだから、ドラサイの方がいい?』

という相談を何度か受けたことがあります。

これは、「《ナウオアネバー》は《アルモモ》に封じられる」という弱点に目を付けて、それを克服しようという狙いです。

しかし、個人的に「自分の動きを優先する」という考え方でデッキを構築しているため、この相談に対しては『自分ならネバーにする』といつも答えています。


基本的にはどのデッキにも何かしらの弱点がありますが、その弱点にとらわれてしまうのは望ましくないと考えています。

最近はあまり聞かなくなりましたが、「メタカードは弱い」という意見を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回のケースも、この「メタカードは弱い」という表現に当てはまっていると言えます。


カードそれぞれのスペックで考えた場合、《ナウオアネバー》は

・《デドダム》召喚に貢献する色
・《ヘブニアッシュ》や《ソーシャルマニフェスト》との噛み合い
・《ザーディクリカ》のEXライフを落とすことによる公開領域の拡大

など、初動や受け,《ロストReソウル》発動への貢献など、デッキ自体の動きを通しやすくなるのが強みです。

【JO退化】対面を想定した場合、初動や《ロストReソウル》の発動が安定することによって、【JO退化】側の手札事故に対して《ロストReソウル》を当てるパターンがかなり狙えます。
その反面、墓地やマナが整う前に《アルモモ》に殴られると簡単に潰されてしまうのが弱みです。


対して、《ドラサイ》は

・《アルモモ》存在下でも発動できる
・EXライフを残しつつブロッカー付与で盤面を固められる
・《XXDDZ》と相性がいい

など、《アルモモ》に封じられない受けである点や、《XXDDZ》によるミッドレンジプランを遂行できる点が強みです。

【JO退化】対面を想定した場合、《ドラサイ》のおかげで《アルモモ》を切り返せるチャンスがあります。
その反面、《デドダム》が出しづらいことによって事故率がやや高かったり、《ロストReソウル》の発動が遅いことによって《モモキングダムX》2体目を作るプレイを通されて《ドラサイ》すら突破されてしまう可能性があるというのが弱みです。


「メタカードは弱い」という表現の根幹は、「自分の動きを通すカードを削ってまで採用するメタカードは弱い」というものです。

【JO退化】対面において《ドラサイ》が《ナウオアネバー》に勝っている点は

・《アルモモ》存在下でも発動できる
・EXライフを残しつつブロッカー付与で盤面を固められる

の2つです。
しかし、【JO退化】以外の対面の場合、現環境においては《ドラサイ》が《ナウオアネバー》に勝っている点は少ないと言えます。

このように、基本的にカードとしては《ナウオアネバー》の方が優秀であるため、「《ドラサイ》は《アルモモ》のメタカードである」という捉え方ができます。

つまり、「自分の動きを通せる《ナウオアネバー》を《ドラサイ》に入れ替える」というのは、まさしく「メタカードは弱い」という表現がぴったりです。

CSではもちろん【JO退化】以外のデッキとも対戦することになるので、自分の動きよりメタカードを優先した結果、メタ外のデッキに対して事故って負けてしまうようでは目も当てられません。


例として、非常に大雑把な数値ではありますが、《ナウオアネバー》と《ドラサイ》それぞれで、4つの環境デッキに対する仮の勝率が次のようになったとします。

《ドラサイ》にした場合
【JO退化】:50%
A:45%
B:50%
C:55%

《ナウオアネバー》にした場合
【JO退化】:40%
A:45%
B:60%
C:65%

《ドラサイ》は、メタ対象の【JO退化】に対して五分,その他に対してもデッキパワー+ミッドレンジプランによって五分程度のまるい勝率になったとします。
全対面と同一数対戦した場合、平均勝率は50%です。

対して《ナウオアネバー》は、《アルモモ》が厳しい【JO退化】,その他1つの対面に不利が付くものの、デッキの安定感と《ロストReソウル》によって2つの対面に有利が付いたとします。
全対面と同一数対戦した場合、平均勝率は52.5%です。

「自分の動きを優先する」という考え方の根幹はここです。
メタカードを積んで弱点を克服して全対面五分程度の構築にするよりも、自分の動きを優先してデッキを安定させる構築の方が勝率が高くなる場合があります。

このことから、メタカードの影響で勝率が格段に上がるわけではないのであれば、まずは自分の動きを優先するような構築にすることが個人的には多いです。


《ドラサイ》は強い

さて、ここまで《ドラサイ》のダメなところに着目してきました。
しかし、《ドラサイ》が弱いカードかと問われると、答えはNOです。

先ほどの話は、あくまでも《ドラサイ》をメタカードとして捉えた場合の内容です。
つまりは、《ドラサイ》が「自分の動きを通すカード」になるような構築にすればいいということです。

アドバンスの【5cモルト】や【4cドラグナー】がいい例で、これらのデッキには《ザーディクリカ》の他に《最終龍覇グレンモルト》が採用されているため、《グレンモルト》を早いターンに踏み倒してゲームメイクを進めるためのカードとして《ドラサイ》が機能しています。

これは《ナウオアネバー》では成し得ない役割なので、途端に《ドラサイ》の価値が跳ね上がります。

このように、「メタカード」を「自分の動きを通すカード」にしてしまえば、違った形でデッキがより強力になります。


オリジナルの《ドラサイ》の場合、《XXDDZ》を単騎で早出ししても、そこまで大きなリターンは得られません。
あくまで《ザーディクリカ》ありきのカードだと言えると思います。

それに対して、《ナウオアネバー》は《ソーシャルマニフェスト》という射出先があります。
現段階ではこれがそこそこ大きい障壁になっていると考えています。

今後、《ドラサイ》がメインで「自分の動きを通すカード」になっているような構築に【5cドラサイ】が変化した場合、【5cネバー】とは全く別のデッキとして、現段階よりもさらに高い評価を得ることになるでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか。

最近はメタカードの性能もかなり上がってしまったため、メタカード関連の話はどんどん難しくなっているような気がします。
『メタカードは強いだろ!何言ってんだこいつ』という意見も充分に理解できるほどの性能だと思います。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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ばんちき
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