「死ぬ係」という本気の妄想:創作のための時事勉強会73
※注意
本記事は時事的問題について、後で振り返るためにメディアの取材や周囲の反応を備忘録的にまとめたものです。その性質上、まとめた記事に誤情報や不鮮明な記述が散見される場合があります。閲覧の際にはその点をご留意ください。
事例概要
発端
有能な政治家「なにがなんでも戦争にならないよう尽力する」
— テキサスおっ母さん (@jCjmmlgiyjxYQ1C) April 23, 2024
無能な政治家「残念ながら戦争は起こるだぎゃー」
↓
河村市長「祖国のため命捨てるのは道徳的行為」 会見で持論、釈明も:朝日新聞デジタル https://t.co/aiXYtDrh0v
※名古屋市長河村の妄言。
命を懸ける人がいなくなったらその国は滅びますよ。 https://t.co/yyX5gJQwhk
— 修行中の馬券師(マロン派甘党) (@3ZRgBLIEq4oSPdL) April 23, 2024
なるほどではあなたとあなたのご家族、親族からお願いしまーす😉👍 https://t.co/5PbJ9DkNEz
— テキサスおっ母さん (@jCjmmlgiyjxYQ1C) April 23, 2024
御冗談を。愛国心のない人から順番に戦地に送られるんですよ。それは前の大戦でも政府批判をした国会議員が高齢にも関わらず徴兵され戦死していることから明らか。
— 修行中の馬券師(マロン派甘党) (@3ZRgBLIEq4oSPdL) April 23, 2024
私は最後です。あなたが先に行ってください。
これも高度な皮肉かと思ったら、ガチだった……”愛国心のない人から順番に戦地に送られるんですよ””私は最後です” <「私は死ぬ係じゃない」に匹敵するアレの誕生を目撃した https://t.co/SaoByJ2MbA pic.twitter.com/NvvAvJMEda
— 鏡屋譲二 (@squaremania) April 24, 2024
「死ぬ係」
※軍上層部の発言として知られている。
反応
「政府批判をして高齢なのに懲罰的に召集された」のは国会議員ではなく毎日新聞記者の新名丈夫氏や、逓信省の勅任官だった松前重義氏。しかも徴兵されたのはともに1944年で、「愛国心のない人から順番に」戦地に送られたわけでもありません。https://t.co/fgTEK0JaiFhttps://t.co/9nvdMxKwS0 https://t.co/5Zsluo6Zgn
— 古烏 (@CheersDmocracy) April 23, 2024
「政府批判をした国会議員が高齢にもかかわらず徴兵され戦死」
— 🇩🇪SVX(チタマの人民) (@88_svx) April 24, 2024
そんな事実はないが、東條批判をした中年新聞記者を「懲罰徴集」した事実はある。大日本帝国は「大東亜戦争」を聖戦としながら兵役を「懲罰」と考えていた訳で、自ら仕掛けた戦争にいかに大義が無いか自覚していたという証明でもあろう。 https://t.co/vnUXg8w6SL
※そもそも「愛国心のない人から」というのが事実無根かかなり不正確な情報のようだ。そしてネトウヨが徴兵を懲罰的なものとして認識していることが分かる。
「愛国」を説き命をかけて国を守れと言いつつ、戦場には愛国心のない政府批判者から送るんだと。「愛国者」の発想は本当に恐ろしい。 https://t.co/epD8wpiB5u
— tombo (@Yama_to_Sima) April 24, 2024
愛国者は戦場に行かないで済むと思ってるやつが果たして愛国者だろうかという疑問が大いに残る https://t.co/VMnOaPNptX
— まんりき (@manriki) April 23, 2024
※国を守るため戦場に行くという名誉的な状態がなぜか懲罰的に愛国者に扱われているという状態。
個人見解
ここまで分かりやすい馬鹿丸出しも珍しいが、愛国者であることを自負するはずのネトウヨが、国を守るための戦争とそのための徴兵を懲罰的に扱っているというのは示唆的である。本来愛国者ならば国を守るために戦争に行くことは栄誉であるはずだが(それこそ映画なら『西部戦線異状なし』とか)、自分は行かず国に反抗的な人間が行くべきだと考えている。ネトウヨの本質が愛国心よりも加害欲求から発していることがよく分かる。