「I will mourn his death」 松山ケンイチ主演『L change the WorLd』:創作のためのボキャブラ講義52
本日のテーマ
題材
「Watari has passed away.I will mourn his death.」
(Lが送信したメール文)
(本編22分ごろ)
意味
mourn
嘆く、悼む。
解説
作品解説
大場つぐみ、小畑健が漫画を描く『DEATH NOTE』の実写映画作品が今回のテーマ。実写映画はいくつか存在するが、2016年公開の日本実写映画でもなく、2017年にネットフリックスで公開されたアメリカ映画でもなく、2006年に公開された藤原竜也、松山ケンイチが主演の方だ。
さらに正確には2006年に公開された映画前後編のさらに外伝。キラとの戦いを終えた松山ケンイチ演じるLが、ウイルステロを目論む組織と戦う別作品である。『DEATH NOTE』の外伝でありながらデスノート自体がほぼ出てこないという異色の外伝は、当時本作がどれほど売れていたのかを伺わせる。
物語はタイのある村でおきたウイルステロを発端とする。その村でウイルステロの調査をしていたLの同僚ともいえるFが感染。さらに逃亡を目撃され始末される。Fは最後に村の生き残りである少年をワタリに向けて送り出しており、それをLが受け取る形になる。
同時にタイで使用されたウイルスの解析を日本にあるアジア感染症研究センターで行う二階堂博士は、そのウイルスが研究センター内で開発されていることを突き止める。同時にウイルスは兵器として売るには抗ウイルス剤とセットでなければならないが、ウイルスが変異しており犯人側が既に用意しただろう薬品は使えないことも推測。自身の娘である真希にウイルスのサンプルを渡し、ワタリに向けて送り出す。
その前後、Lはワタリの訃報をFのような同輩に向けて送り出していた。彼らはワイミーハウスで育ち、探偵として一流の能力を持って難事件を解決していた。Lが訃報を送った人物の中にはKと呼ばれる人物がいたが、彼女こそ感染症センターに勤め、ウイルスを製造した人物である九条希実子だったのだ。
英単語
私は恥ずかしながら英語で一週間も一年も諳んじれないくらい英語音痴なので、今回の題材である英語も当然理解できなかった。よく大学行けたな……。まあ内容から察して「ワタリの死を悼みます」くらいのことは想像がつくが。このボキャブラ講義で今さらかしこぶっても仕方ないので、簡単に浚ってみよう。
「mourn」はそのまま悼むという意味になる。追悼する期間などは簡単に「mourning」となるわけだ。喪服を英語で「mourning dress」などと呼ぶ。これはどうということもない普通の英単語だ。発音は朝を示すモーニングとほぼ同じように聞こえるが、こちらは「morning」と間のuが消え綴りが異なる。ややこしいな……。
英語の助動詞「will」は未来を示すものとしてよく使われるが、意思を示す助動詞でもある。これは覚えていた。だから題材の「I will mourn his death.」は「彼の死を悼みます」と簡単に訳せる。これ助動詞いるのか?
ちなみに前文「pass away」は「死んだ」「逝った」という意味。立ち去るなどの意味もあるようだ。
情報
『L change the WorLd』(2009年公開)