ドールズフロントライン『G11』私服デザインについて:創作のための戦訓講義12
事例概要
私服スキン
【Gr G11専用スキン『マインドイレーザー』の紹介】
— ドールズフロントライン公式 (@GirlsFrontline) August 22, 2023
ネックピローを手放さない、どこでも寝れるようなGr G11のタウンコーデ。
カフェインの取りすぎと寝不足には気を付けましょう。
こちらは、「8月26日(土)00:00」より開催するスキンテーマ『グラスライフ』にて入手可能です。#ドルフロ#カクテル pic.twitter.com/JRMuWsJCWb

最近ドルフロのG11に狂っている。ドルフロ自体は昔やっていたんだがストーリーに追いつけなくて止めて、それ以降ソシャゲはFGO一本にするという宗派になったのだが……。この私服姿が俺を狂わせる。https://t.co/cbmnknS4Gj
— 紅藍@カクヨムで新作『偽王子事件』連載中 (@akaai5555) September 2, 2023
ネックピローを私服のデザインに組み込むのは天才の所業だし、そのアイテムひとつでキャラの性格が掴めるのもすごいんだよな……。あと怪獣モチーフの帽子、以前のロック衣装からモチーフが来ているのだろうか。
— 紅藍@カクヨムで新作『偽王子事件』連載中 (@akaai5555) September 2, 2023
ドールズフロントラインとは?
ドールズフロントライン(以下ドルフロ)は各時代、各国の銃器を擬人化したキャラクターを育成し戦わせるゲーム。中国企業サンボーンの運営による。
銃の擬人化、ということになっているが、作中設定では民生用の機械人形が戦争用に改造されているケースがほとんどらしい。
今回話題とするキャラクターはゲームでも人気の部隊『404小隊』のメンバー。H&K G11をモチーフとするキャラクター。
スキンとは?
この手のゲームに疎い人向けに説明すると、ソシャゲはプレイヤーに課金させるためにいくつかの手段を用意している。有名どころはガチャであるが、ドルフロではキャラ入手はガチャではなくゲーム内リソースを用いた製造による。つまりレアキャラでも入手は極端に難しいわけではない。
その代わりにドルフロの課金要素として存在するのがスキンと呼ばれるキャラごとの別衣装である。ドルフロのようにキャラ数の多いゲームでは珍しいが、プレイアブルキャラクター間での性能差がないゲームや、ゲームの特性上キャラクター数が増やしにくいゲームでは課金要素としてよく用いられている。
ドルフロのスキンには一部、Live2Dで動くキャラクターも存在する。今回の私服スキンの場合、G11と同じ404小隊のキャラクターUMP45がそれに該当する。
【UMP45専用スキン『コロナサンセット』の紹介】
— ドールズフロントライン公式 (@GirlsFrontline) August 23, 2023
こちらは「8月26日(土)00:00」より開催するスキンテーマ『グラスライフ』のスキンガチャで入手可能です。
また、本スキンにはLive2D機能が実装されております。
▼高画質版はYouTubeにて公開https://t.co/s8200hWLQS#ドルフロ #カクテル pic.twitter.com/bDDtzNmbkl
デザインの妙
ネックピロー
G11の私服デザインは全体的にゆったりとしており、履いているサンダルも合わせて他のキャラと比較すると彼女のものぐさな性格を出しつつお洒落をしているのが分かる。
そんな彼女の性格を最大限に印象付けつつ特徴を付与するアイテムがネックピローで、まさかの私服にネックピローをそのまま合わせアクセサリにするというデザインをしている。
ゲーム機やサンダル、ぼさぼさの髪というだけならばキャラの全体像はもう少し大枠でしかとらえられないが、ネックピローというアイテムを付与されることですんなりと彼女のキャラクター性がはっきり見えてくる。
ついでに帽子
ちなみに彼女の被っている怪獣モチーフの帽子だが、これはおそらく別のスキンからモチーフが流用されていると思われる。

ロックバンド衣装のドラゴンモチーフが今回の私服スキンにも転用されているようだ。着せられたのが案外気に入ったのか、他の404小隊メンバーに着せ替えさせられた際にモチーフとして取り入れられたのか。
戦訓
ネックピローをアクセサリにすることで特徴を出しつつキャラクター性を掴ませるのは絶妙な采配と言える。文章媒体の創作がメインの私にはキャラデザはあまり関係ない領域だが、こうした妙味を感じる要素を理解していけば、創作の役にも立つかもしれない。