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”小市民”としての生き方とは。アニメ「小市民シリーズ」〈感想〉

◎はじめに

こんばんわ。
お久しぶりです。アキトと申します。
最近も相変わらず読書は続けているのですが、学業の方が忙しくて投稿に至ることができませんでした。
ストックはあるんです。書きたいものはたくさんあるんですよ…(;´д`)

さて、今回は!

「小市民シリーズ」

というアニメを見ましたので感想を書いていこうかなと思います。


dアニメストアより引用

もともとの原作は「小市民シリーズ」という推理小説で米澤 穂信さんの作品です。
「氷菓」を書いていた作家さんでアニメ化が決定した時はかなり話題になっていた気がします!!!

小説では、
「春季限定いちごタルト事件」
「夏季限定トロピカルパフェ事件」
「秋季限定栗きんとん事件」
「冬季限定ボンボンショコラ事件」
そして番外編の「巴里マカロンの謎」
というように四季で分けて第五巻出版されています。

タイトルだけでもユーモアがありますよね。

アニメでは「春季限定いちごタルト事件」、「夏季限定トロピカルパフェ事件」の二つを舞台にしています!

私は申し訳ないのですが、小説は読んでいませんでした。
ですので、アニメを見ることでより新鮮なリアクションができたのかなと思います。

◎あらすじ

たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。
かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。
同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。
ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。
はたして小鳩くんと小佐内さんは、小市民としての穏やかな日々を手に入れることができるのだろうか。

TVアニメ『小市民シリーズ』公式サイトより

小鳩くんはとにかく頭がいいというか、推理上手というかすごく頭の冴える高校生なんです。
だからささいな出来事でもすぐに知恵をひけらかしてしまって。中学生時代はめんどくさいやつだと虐げられていたんです。
そんな小鳩くんは自分と同じように体質によって苦しい経験をした小佐内さんと「小市民」として穏やかに波風を立てない生き方をしようと協力関係を結びました。
もう知恵働きはしない、推理しない、そう決めた小鳩くんでしたが彼らの周りに次々と不可解な出来事や難解な事件が次々と現れます。

そんな二人は小市民として生活できるのか

二人の穏やか(?)な高校生活をほのぼのと楽しむことができるアニメでした。

◎感想と魅力

日常にあふれるふとした疑問やプチ事件を小鳩くんが華麗に推理する姿がおもしろくてとても好きでした!

校内で盗まれたポシェットを探すため、テスト中に突如割れた花瓶の謎、小佐内さんの自転車が盗まれた理由などなど。。。

実際の高校でもありそうな謎現象に次々直面していきます。
一話ごとに事件が起こり、それを小鳩くんが推理していく展開になっていました。


その中でとくに好きな話が、第5話「伯林あげぱんの話」です。

小鳩くんの友達、堂島くんが所属している新聞部では取材新聞を書く人を決めるべく、高校の近くにできたパン屋のあげぱんを人数分買い、一つにマスタードを入れ、ロシアンルーレットを行いました。
しかし、どの部員もマスタード入りのあげぱんは食べてないというのです。
どこかに絶対あるはずのマスタード入りのあげぱんが突如消えてしまったのです。怪しいこのあげぱん事件に対し、小鳩くんがついつい知恵を働かせて推理をしてしまうという話です。

「そんな考えることかな・・・」

と思ってしまいますが、こんなちっぽけな謎を一生懸命考える小鳩くんと堂島くんがとてもユーモラスで面白いのと、そこにしっかりとエビデンスとバックグラウンドがあることにも驚きで。
ただの消えたパンの事件かと思いきや、意外と壮大な話になって新聞部以外の登場人物も出てきて、結構立派な事件になったりするんですよ。
その推理の進み方が華麗でついつい見入ってしまいましたし、解明した後にはおもわず笑ってしまうような結末でした。

また、全話通して推理シーンの演出がとても素敵なんです。

小鳩くんの頭の中の情景変化をそのまま表しているみたいに画面が次々に変化していくのです。小鳩くんが推理を話ながらまるで犯人のような動きをして、場所も変わっていきます。ただ教室で推理している姿を写すだけでなく、動きをいれながら見飽きない演出を取り入れていました!

始めは場面がころころ変わり、「よくわからないな。」と思ってしまったのですが、一周回って見てみるとその独特の演出もすんなり頭に入ってきていて、いつの間にか演出に引き込まれていました。

賢い人の回転の速い頭を見ているようでしたね。

事件と書いてありますが、そこまで激情な展開があるわけではなく、物語は淡々と穏やかに進んでいきます。その緩やかな時間の流れと岐阜の風景ですっきりと落ち着いたままに作品を楽しむことができます。
でもしっかりとストーリーに厚みがあり、ただの日常系とは違った刺激もあります!

あと、最後に言わせてほしいのですが、

この二人、全く小市民じゃないですよ。
暴れまくりです。

思わず「えっ!ええっ!?」と驚いてしまうほどの行動力ですわ。

小市民というのは本当に自然の流れにとけこんだモブみたいな生き方をしている人のことをいうんじゃないでしょうかね。
わからないです。

小市民とは何なんでしょうか?

きっとそれぞれの頭にある波風の立てない生き方をする人、
それが小市民なのでしょう…

◎さいごに

いかがでしたか!
見てみたくなりましたか?

dアニメストアで現在も配信しているので気になった方はぜひご覧ください!!!

また、第二期の放送も決定していますね。
一期では見られなかった「秋季限定栗きんとん事件」「冬季限定ボンボンショコラ事件」を放送するようです!
一体どんな事件に巻き込まれていくのか、新キャラクターがどのような役割を果たすのか、そして二人の小市民としての生活は守られていくのか!
(いや、守られるわけがないんですけどね、いい意味で。)

二期にも期待が高まります!!!

さて、最後にXのアカウントと公式サイトを載せます。
気になる人はチェックしてみてください~

それでは、また次回。

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