赤ちゃんは恋人

不妊治療の末、女児を出産したアラフォーによる『恋愛songのような』子育て詩。大学時代…

赤ちゃんは恋人

不妊治療の末、女児を出産したアラフォーによる『恋愛songのような』子育て詩。大学時代に英米詩を専攻。元音楽雑誌編集者。

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1日100回のキスと大好きを君に

1日100回のキスと大好きを君に ほっぺに触れると 迷惑そうな君 大好きの意味すら分からない君は 知らんぷり それでもいい 時折見せる はかなげな微笑みに 僕は打ちのめされる 1日100回のキスと大好きを君に 1日100回のキスをして 1日100回の大好きを言っても 足りない 大きくなったら 忘れるのかな 僕がたくさん キスしたこと 大好きと言ったこと 抱っこだって ずっとしてたんだよ それでもいい 君のどこかに 自分が愛されたカケラが どこかに残っているのなら 1

    • 大きくならないで

      あっという間に 伸びた身長と 腕に感じる 君の重さ 小さくなった服のソデから  のぞく手首と足首は 成長のしるし いつの間に そんなに大きくなったの 伸びをする両腕が 頭の上まで届いた ヒザの上は 君の特等席 いつまで座ってくれるかな 二度と腕を通すことのない服を 引き出しに仕舞い込む 午前0時 大きくならないで 紅葉のような手を ずっと触っていたいから 大きくならないで フワフワの柔らかな髪を ずっとアゴで 感じていたいから 大きくならないで 宇宙のフシギな言葉

      • なぜ赤ちゃんは恋人、なのか。

        初めまして。『赤ちゃんは恋人』です。 名前の由来ですが、自分の娘(現在1歳)にかける言葉が、これまで付き合ってきた恋人や夫や家族を越えて、一番恋人にかけるそれっぽいからです。恥ずかしげもなく、堂々と、毎日「大好きだよ」「世界で一番愛してるよ」「大事だよ」と伝えています。こんなに外国人のようにストレートに表現したことはありませんね。忖度を知らない生き物が赤ちゃんです。自分はこの赤ちゃん相手に自動的に心が解放されているようです。 育児中、強い感情に揺さぶられこの瞬間をどうにか

      1日100回のキスと大好きを君に