かんだの閉鎖病棟日記 #4 (初めてのrTMS)
筆が乗ってきたので#3から連続で書いています。かんだです。これを書いている現在、2回のrTMS診療を受けました。
今回は初めてrTMSを受けた感想と共に、保険診療のrTMSの情報があまりにもなさすぎるので、その情報も併せて書いていきます。
いつもの日記については下の方に書くので、そこまでスクロールしてください。
自分の病状は?
自分(かんだ)は「中程度から高度のうつ病」の診断を受けています。うつ病自体は2019年秋ぐらいからなって、2020年の1月ぐらいから通院を始めました。なんでなったかは、おそらく博士課程にいるときのストレスでした。今は博士課程にはいないので、その環境からは離れています。ピークの体調の悪い時は、一日中布団から動くことはできませんでした。今は最低限生活はできています。旅行も好きなので時々(?)旅行に行ったりしています。
現在自覚している症状は、
頭が集中できない
本当に集中できないので、辛い時は文字を読むのも辛いです。画面を見て考えごとをするなんて持ってのほかなので、仕事に支障が出まくっていました。自分はIT系の仕事をしているのですが、体調悪い時にパソコンで何かいてあるかわかんなかったですし、そもそも目を開けているのが辛いので、目を瞑って生活していました。(そして寝る)これを書いている現在は比較的元気なので、なんとか書けていますが、無理な時は無理です。起きているのが辛い
集中できないことと関連するんですけれども、意識が飛びそうになることもあります。だいたい集中できない時は布団にいることが多いので、そのまま1日中寝ていることもしょっちゅうあります。1日が虚無で終わってしまうこともあります。
立っていたり、外歩いているとなんとか耐えられるんですけど、座っていると意識飛びかけます。実際自動車の運転をしている時に飛びかけたことがありました。危なかったので、その場で車止めて同乗者に交代してもらいました。
という感じです。うつ病とはいっても死にたいとかそういう感情はないです。メンタル状況は人並みだと思うので、何か質問あれば、コメントでもTwitter(X)でもなんでも聞いてもらえればと思います。
そもそもrTMSって?
rTMS療法は、頭に密着させた専用の器具から磁場を発生させ、特定部位の神経細胞を繰り返し刺激して、うつ病による症状を改善させる治療法です。
ということらしいです。TMS療法ということもありますが、指しているものは同じだと思ってもらって差し支えありません。詳しい治療方法に関しては、精神科のお医者さんに聞いてみてください。
このrTMS両方、保険診療の条件が厳しくて、患者の要件は、
中等症以上のうつ病の診断を受けていること
抗うつ薬による適切な薬物療法で十分な改善が得られていないこと
18歳以上であること
を満たさないといけません。抗うつ薬だけだとうまく治らないうつ病の人のための治療法です。rTMS療法を受けていても抗うつ薬は飲みます。
また、施設要件も厳しくて、大学病院や総合病院ぐらいでしかできないのも難点だったりします。
自由診療のクリニックで、抗うつ薬を使わない新しい治療法と称してrTMSを売りつけるところがありますが、行くのはお勧めしません。怪しいクリニックでrTMS療法をやると、いろいろ売りつけられると思います、知らんけど。まずはごく普通のメンタルクリニックで診察を受けましょう。
最近このような記事が出ました。rTMS療法の適正使用指針を逸脱した治療ですので、気をつけてください。ただこの記事が出てから、TMSで検索しても怪しいクリニックのスポンサーが出なくなりましたね。どことは言いませんが。
rTMS療法はすべてのうつ病に効果があるわけではありません。4割ほどの人に効果があるみたいです。(当然抗うつ薬は飲んでいることが前提です。)なので、正直効くかどうかはガチャです。
今後、どのような人に効くか、研究が進んでいくといいなと個人的に思っています。効く人には効くっぽいので。
rTMS療法を受けるまでの流れ
自分はこのような流れで保険診療のrTMS療法を受けることになりました。人によって方法が大きく異なるかもしれませんが、自分の経験談を書いていきます。
まずはかかりつけのクリニックの主治医に相談します。相談してOKだったら、主治医に紹介状を書いてもらいます。
rTMS療法をやっている病院に紹介状を持って診察を受けます。そこで、医師の診断を受けて、上に書いた条件を満たした場合、rTMS療法を受けることになります。自分は上に書いた条件を簡単に満たしてしまったため、無事(?)rTMSを受けることになりました。
入院まで待機をします。自分の場合は1ヶ月ちょいでしたが、半年待った人もいるみたいです。機械の空きとか病床の空きとかさまざまな事情で大きく変化します。
最長6-7週間の入院をします。rTMS療法で早く寛解するか、全く治らないと見込まれた場合は早く退院できます。
rTMSをやる前に検査をします。前回の記事にも書いたんですけど、脳血流シンチやMRIなど受けました。うつ病以外の病気の可能性を可能な限り排除する目的があるみたいです。
rTMS療法を始めます。週5回、最長6週間rTMSを受けます。
rTMS診療ってどんなもの?感想は?
rTMS両方っていうのは、ここのリンクに書いてあるような機械で脳に磁気を当てます。
自分は左脳に当てたんですが実際に当てる前に、脳に当てる位置決めをするんですが、結構微調整が必要で30分ぐらいかかります。ミリ単位で当てる場所を決めているみたいです。
磁気をちゃんとしたところに当てると右手がピクって反応しました。左脳を刺激して右手が動くのは、小学生でやった理科な感じがして面白かったです。
実際のrTMS療法は40分ぐらい続きます。4秒間磁気を当てて、26時間待機します。4秒間は高速デコピン(4Hzぐらい)をされている感覚になります。慣れないと痛く感じるんですけど、慣れてしまえば大したことないので、磁気に当てられてるとはいえ怯える必要はないと思います。ただ、人によっては痛さが辛いみたいです。
効果については、出る人にとっては2週間ほどで出始めるみたいです。1日で一気に治るというものではないみたいです。まだ2回しか受けていないので、はっきりとした効果はわかっていません。ただ、めちゃくちゃ辛い日が
入院生活は?なんで閉鎖病棟?
入院生活は暇です。ぶっちゃけなんで入院で治療しているかわかりません。保険診療は原則入院なので入院しているだけです。やっぱり入院は負荷が高いので、将来的には保険診療のrTMS療法でも外来でできるようになったら嬉しいです。自由診療のところは基本的に外来でやっていますね。
閉鎖病棟ブログってショッキングなタイトルつけているんで、よくないかもしれないんですけど、閉鎖病棟に入った理由は、単に精神科に開放病棟がないってだけです。でもそういう開放病棟がないような病院も多いと思うので、ある程度閉鎖病棟に入るつもりでいた方がいいかもしれません。
ただ、閉鎖病棟って言っても縛り付けられたりしないので心配しないでください。ただ病棟から出るのに制限がかかるだけです。コンビニいくのすら制限かかるので、結構面倒なんですけどね。。
最近の生活
といっても#3と同じ日に書いているので実は進捗がありません。#3ではやっている遊びについては書かなかったので、こっちに書きます。ゼルダでハイラルを救いに行ったり、スパイファミリーとかフリーレン読んだりしています。
あと、病棟の中にあったエアロバイクで運動を始めました。病棟の中にいると本当に運動不足になるのと、本当に暇なのでやることにしました。いい感じに汗をかけるのと、ダイエットになるかなと思うので続けていきたいなと思いました。
終わりに
特に締めるつもりもなかったんですけど、書き殴った割に長くなってしまったので、次回予告も兼ねて、、
今後は特に治療関係でも目新しいことはないので、rTMSを受けてどんな感じで体調が変化していったかをメモがわりに書いていきたいと思います。頻度は週1回ぐらいを考えています。あとは、最近読んだ本とかその辺書いていきます。長々とお付き合いいただきありがとうございました。
rTMSの保険診療について何か質問あれば、気が向いた時にコメントの返信やブログに追記していきたいと思います。あまり通知を見ていないので、気づかなかったらすいません。
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