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DJI Action2 ざっくり使用感レポート1【ロードバイク車載動画撮影:発熱・バッテリー】
これはアクションカム「DJI Action2」をロードバイクの車載動画撮影に利用した時のざっくりレポートです。
今回はECサイトやレビューサイトで話題に上ることが多い、発熱・バッテリーの持ちについてまとめてみました。
本レポートの結果・感想は、あくまでも筆者の個人的な見解です。
検証結果はエビデンスがあるものは合わせて掲載していますが、利用者の環境やタイミングなど様々な要因により掲載内容と同等の結果とならない場合があります。
本レポートの結果・感想に起因するトラブルや問題、損害が万が一発生しても一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
1.撮影環境
1-1.日時・天気
日時:2022年8月20日(土)
天気:晴れ時々曇り
気温:28℃~30℃
1-2.機材
DJI Action2 Powerコンボ
SmallRig Action2 専用ケージ 拡張フレーム 3661
microSDカード(容量:256GB)
・サムスン 256GB EVO Plus(UHS-I U3 V30 4K A2対応)モバイルバッテリー(容量:3,500mAh)
・3年くらい前に買った中華ワイヤレスイヤホンで代替
・Akiki 「TWS-P10」の模様
・多分、大分バッテリーへたれてる
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1-3.走行データ
走行距離:53.8km
合計時間:4時間5分(8時50分開始/12時55分終了)
移動時間:2時間40分
停止時間:1時間25分(信号待ち、休憩など)
移動速度:グロス:時速13.2km
ネット:時速20.2km
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1-4.撮影時間・フォーマット
・総撮影時間 :2時間40分
・動画ファイル数 :27個(※)
・動画フォーマット:1080p/30fps(省電力モード:オフ)
・映像ブレ補正 :Rocksteady
・自動録画停止温度:標準
・動画圧縮 :効率性(HEVC)
・ファームウェア :最新化済
※信号待ち、休憩などの停止時間は撮影を止めたため。また自動ファイル分割されたため(これは後述します)。
2.レポート
2-1.発熱
30℃付近・晴れ環境において、1080p/30fpsで自転車車載に使う場合、発熱に関して問題なし。
自宅で開封後、専用ケージを装着し電源ONのままで充電したら高温アラートが表示されて強制シャットダウンした(長時間触るのは少々ためらわれる温度になっていた)ので、走行前は「これヤバいか…?」と思っていた。
が、車載撮影時は一度も高温アラートや高温に起因するような不具合は発生せず。触ってもじんわり温かくなっているくらいで、20kphというゆるゆる速度だった割には想像以上の空冷効果あり。
往路(高田馬場~彩湖)は大体の信号待ちで撮影を止め、復路(彩湖~王子~高田馬場)はモバイルバッテリーを接続の上(後述)ほぼ撮りっぱなしにしていたが、触った感触に気になるほどの差は無かった。
専用ケージについて、今回はどのくらいの発熱になるか想定できなかったため「ゴツいアルミ製だしヒートシンク効果高そうだな」ということで購入したが、ロードバイクの車載動画を撮る用なら、公式サイトで本体を購入した際に一緒にもらえる磁気保護ケース(素材は耐熱ポリマー)でもいけるかもしれない。
※自転車車載の場合、ケース無しは怖すぎるので考慮しない。
2-2.バッテリーの持ち
今回は動画フォーマットを
動画フォーマット:1080p/30fps(省電力モード:オフ)
映像ブレ補正:Rocksteady
で使用し、本体・電源モジュール・モバイルバッテリー(容量:3,500mAh)をほぼ使い切って「160分+α」撮影できた。
■往路
「本体+電源モジュール」で70分撮影。
大分減ってたが彩湖到着までバッテリーは持った。
■復路
出発前にモバイルバッテリー替わりの中華ワイヤレスイヤホンを接続、外部から給電しながら90分撮影。
高田馬場到着時、中華イヤホンのバッテリ―は吸い尽くされていて、
本体:8%
電源モジュール:6%
のバッテリー残量になっていた。
後5~10分くらい撮ってたら電源切れになっていたと思われる。
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※ただ、モバイルバッテリー大分ヘタレてそう…彩湖到着時のバッテリー残量を記録しておらずちゃんと計算できない(泣)。
残り20%くらいだったような気がする(本体は580mAh、電源モジュールは1,300mAhとのこと)。
撮影可能時間で一点、公式サイトやレビュー記事等では、電源モジュール併用時「180分撮影可能」と書いてあるが、これは
映像ブレ補正:なし
フォーマット:1080p/30fps(省電力モード:オン)
を前提にしている数値のため、アクションカムの使用シチュエーションにおいて180分撮影できる状況はそんな多くないのでは?と思う。
※試してないけど、4K/120fpsで撮ったらどのくらいでバッテリー吸い尽くされるんだろうか…
バッテリーの持ちは、新鮮なモバイルバッテリーを用意したら、省電力モード時の映像品質も含めて改めて調査したいと思う。
2-3.モバイルバッテリーから給電しながら撮影可能
上述の通りだが、モバイルバッテリーから給電しながら撮影可能。
これに関する明確な情報が探しても出て来なくて、最悪人柱のつもりで購入したけどホントに良かった。
20,000mAhくらいの健全な状態のモバイルバッテリーが1本あれば、1日余裕を持って撮影できそう。
※アクションカムに常時350gくらいの重り繋いで動き回るのか…とは思うけど。
ただし本体にはUSB端子が無いため、「フロントタッチ画面モジュール」もしくは「電源モジュール」との連結が必須。
※手元に無いが「SmallRig Action2用 磁気充電スタンド マウント 3663」とかでも充電しながら撮影できるのかな?SDカード刺せないからどのみち長時間撮影できないけど。
2-4.勝手に録画ファイルが分割されるんだけど?
帰宅後、USB-Cケーブル経由でPCに繋いで動画ファイルを確認したら、動画ファイルが27個できていて、撮影を止めた記憶がない箇所でもファイルが分割されていた。
これはファイルサイズに起因しているようで、PC上の各ファイルサイズを見てみると、大凡3.7GB弱くらいになるよう自動分割されていた。
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これ、Action2のほうの仕様制限なのか、PCのFAT32のファイルサイズ制限考慮なのか、なんだろう…?
※動画撮影デバイスはスマホしか接したことが無くてよくわからない…
microSDカードは開封したあと何もせずAction2に入れたんだけど、先にPCでexFAT or NTFSにフォーマットしてから入れたら、4GB以上の動画ファイル作ってくれるんだろうか?認識しなさそうだなぁ…
3.考察
個人的にDJI Action2は競技以外(ポタリング、グループライド、晴れ時のロングライドなど)の車載撮影アクションカムとして適している、と思う。コスパも良いよね。
ブルべなど雨天でも長距離走らないとならない時の車載撮影用としてはどうだろう…?
防水ケースはあるけど、外部給電できなくなるし、高温対策も不安がある。電源モジュールが防水対応していないので、これを複数用意するプランも使えないし。
ということで、ゆるポタのお供として(しばらくは他のアクションカムに浮気せず)DJI Action2を連れて色々試していきたいと思います。
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※ちなみにGoProはほとんど調べてない