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2024年下半期、見た映画の話
さあ年の瀬滑り込みだよ!いくよ!
上半期はこちら。
1.化け猫あんずちゃん(7月21日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン4)
化け猫あんずちゃん見た。働いてるのか働いてないのかよくわからない中年おじたちと舌打ち、暴言、窃盗、蹴りが得意なオワコン家庭環境出身少女との心の交流。化け猫に「16から取れるんだから」と無免許を諭すシーンとスライド式納骨堂が年会費未納でお参りできないシーンがツボった。後半は妖怪大戦争 pic.twitter.com/vvzriLup4J
— DJあかい (@DJakai2) July 21, 2024
森山未來のつかみどころのない感じとか全てを語らず少し黙るスタイルとか(父ちゃんのこと一番私がわかってるんだよ!に対して何も言わないあんずちゃんとか 一緒に育ってきてるから一番知ってるはずなのに)笑いどころが多いのはいいんだけど、大絶賛でほどではないかな 佳作ではある
— DJあかい (@DJakai2) July 21, 2024
アニメではあるんだけど役者の動きを取り込んでるので半分実写みたいな印象。あんずちゃんが実質全裸中年男性なのだが、よく舌打ちする育ちの悪い女の子が全裸中年男性との心の交流を経て、自分の居場所を見つけていくという夏休み映画としてはほどよい落としどころの、子供と一緒に見られる映画。森山未來、こうやって肩の力の抜けた役やらせてもうまいよな。あとで原作見てみたらなんと主役?のかりんちゃんが映画オリジナルキャラだった。うせやろ?無から生まれてきたのに違和感ゼロだった。
2.赤羽骨子のボディガード(8月15日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン1)
赤羽骨子のボディガード見た。少年漫画のエッセンスと少女漫画のエッセンスを混ぜたような感じ。リアリティラインが翔んで埼玉レベル。仇討ち、裏切り、根性論、マイクロマネジメントから自立した組織へ、という家系全部盛り。全選手入場は少し怠かったけど話はおもしろかった エア客も少なくほぼ満員 pic.twitter.com/kK543Jbgmm
— DJあかい (@DJakai2) August 15, 2024
赤羽骨子がいい子なのがよかった 委員長の子は実写版フリーレンのヒンメルやってほしい 女子グループとカップルが多く、完全アウェイで草
— DJあかい (@DJakai2) August 15, 2024
座席上は満席なのになんかやたらと空席が目立つ映画があると聞いて、それがどうやら赤羽骨子だとわかり、確認のため見に行ってみた。意外と満席でびっくりした。赤羽骨子が悪の組織に命を狙われていて、クラスメイト全員がボディガードという中学生男子みたいなリアリティラインを受け入れられればおもしろい。ラウールはデカいけどバカで、骨子は守ってあげたくなるタイプで、委員長は勇者ヒンメルで、高橋ひかるはポケどこと違って強かった。いい意味で見た後に何も残らない、デート向けの作品。
3.ブルーピリオド(8月15日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン1)
中田さん(@paddy_joy )絶賛のブルーピリオド見てきた。絵を描いてたはずがバトル漫画みたいな表現になるとことかだんだん高橋文哉がかわいく思えてくるとことか、魔性の先輩とか、ルックバックとは一部被りつつ一部被らない「絵を描くこととは?」という問いと答え。藝大の入試異世界すぎて面白い pic.twitter.com/7FEfxM2gxH
— DJあかい (@DJakai2) August 15, 2024
1日に2本も映画を見るな!なお中田さんが絶賛していたのは原作漫画らしい。なんだそれ。「中田さんが言ってた」ならぬ「中田さんが言ってない」
夜な夜な渋谷で遊ぶ男子高校生が魔性の先輩の作品に感銘を受け、美術部に入り、薬師丸ひろ子先生の指導を受けたり、トランス女性の高橋文哉(これがドキッとするほどエロイ)と(自主規制)しながら藝大を目指していくという話。藝大入試をバトル漫画みたいに描くのはおもしろい。でも家にあんまり余裕もないのに藝大行くのは何か心配になってしまう。子供が藝大行きたいと聞い始めたらどうこたえようとか考えてしまった。
4.新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(8月16日 グランドシネマサンシャイン シアター7)
新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!見た 謎解きはまあそりゃそうという感じで驚きはないが、高石あかりのクルクル変わる表情は魅力。藤吉夏鈴は地味な印象だが噛めば噛むほど味が出る。めちゃ悪役楽しんでる高嶋兄も。アイドル映画の割にジャーナリズムとは何か?は手加減せずに描いてた印象。 pic.twitter.com/3gS1Bkln9R
— DJあかい (@DJakai2) August 16, 2024
可もなく不可もなく、主役の藤吉夏鈴はアイドルなのに地味すぎるな、むしろ新聞部部長の髙石あかりがオーラを放ちすぎていて完全に主役を食っていた。私立高の新聞部が理事長のスキャンダルを追及したらそら退学になるよ。裏切ったと思わせて実は…の流れが赤羽骨子と同じでどっちもベタベタなんだなと。
5.ラストマイル(8月23日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン2)
ラストマイル鑑賞。Amazon(←Amazonではない)の効率性とそれに伴う人間疎外と無茶苦茶投げ込まれる運送業者の苦悩と人間性の回復を描く、現代資本主義ど真ん中の作品。わけわかんねえけどシゴデキな女の満島ひかりがあ、こいつも人間なんだとわかるシーンからの怒濤の流れがすごい。 pic.twitter.com/k8KqCaVxWh
— DJあかい (@DJakai2) August 23, 2024
開始1分で引き込む緊張感とか、犯人は誰だ?っていう疑心暗鬼とか序盤のあのやり取りがここで生きてくるのかというロングパスとか観客の感情コントロールがうますぎる。アンナチュラルとMIU未見でも楽しめる(僕は未見)けど、ちょっとMIU勢がうざく感じるかな?意図的なんだろうけど。今年のイチオシ
— DJあかい (@DJakai2) August 23, 2024
エンターテイメントの枠組みで社会問題に一石を投じる、このバランス感覚が見事。説教くさくもなく、でも茶化すのでもなく、劇中で渡された鍵は観客に手渡されたのだと理解した。Amazonの労働環境とか再配達させないようにしようとかいろいろ考えてしまう。犠牲者は最小限だったとエクスキューズが出るけど、ショッピングモールでベビーカーが吹っ飛んでるシーンを見ると死んではないにしても…とかいろいろ考えてしまっていけない。
6.きみの色(8月30日 チネチッタLIVE ZOUND/9月4日 グランドシネマサンシャイン シアター12IMAX2D)
きみの色(チネチッタ LIVE ZOUND)
— DJあかい (@DJakai2) August 30, 2024
岩井俊二監督、蒼井優主演みたいなテイストだった ニーバーの話がガッツリ出てくるのは俺得 しかし最近見る映画見る予定の映画全部高石あかり出てんな 3曲あるのに1曲しか印象に残らないのが勿体無い あとやっぱミスチルは違うで 悪くはないけど佳作レベル pic.twitter.com/e2cqcSFpvy
きみの色 グランドシネマサンシャインIMAX
— DJあかい (@DJakai2) September 4, 2024
・IMAXはすごい!って何度言うねん
・2回目だとシスターが何に気付いたのかわかる
・色が混ざる演出エッチすぎん?
・音圧が塊として飛んでくる めっちゃ座席揺れる
・歌は3曲ともしっかり聴けた ハウリングとかもすごい
・ラストのきみちゃんの叫びがIMAX pic.twitter.com/plGUIuhxnm
・IMAX画面デカすぎるので座席は後ろがいいかも(◯のあたり)
— DJあかい (@DJakai2) September 4, 2024
・きみちゃんのTシャツの独特のセンス
・緊張するきみちゃんに「そんなやる気満々の格好で」とつっこむトツ子に笑う
・曲に本格的なコメントをするシスターに笑う
・トツ子、時々「トン子」って呼ばれてるよね 「豚子」はひどくね? pic.twitter.com/mydRSjkNX9
邦画アニメの現状として、テレビシリーズの総集編や続編を除いたオリジナルの企画で観客を集められるのは、宮崎駿、新海誠、細田守の3人だけなのでどうしても4人目を作りたい、山田尚子をその座に押し上げるために川村元気Pが使った奥の手がミスチル主題歌だったわけ。(覇権アニメの雰囲気を出すことには成功したけれど、作品とのズレも引き起こして、結果としては数字も伸びず目論見は失敗に終わった)
作品としてはおもしろいところも結構あって、言葉に頼らず音楽やダンスで表現していく、アニメでやる岩井俊二作品的な趣。二ーバーの祈りとかガッツリ宗教的な話も出てきて興味深い。トツ子とかあの不思議チャンが不思議ちゃんのままで尊重されるのも宗教系女子校ってそうよねというイメージある。でも岡田磨里みたいに成長のために人が死んだりしないので山とかがなくて退屈と言えば退屈かもしれない。個人的にはトロッ子で退学してた髙石あかりがまた退学してたり、トロッ子では髙石あかりがあこがれた伝説のジャーナリストを演じてた戸田恵子と孫と祖母の関係になっていたのに笑ってしまった。
この作品、トツ子の憧れだったきみちゃんが急に学校を辞めてしまい、きみちゃんと再会したときに居合わせた島の男の子・ルイ君と成り行きでバンドを組んで、母校の学園祭で演奏する、というのが大筋なのだが、これってもしかして山田監督の希望・願望を無意識に描いているのでは?とも思ってしまった。その意味を解説する前にまず前提として、山田監督は京都アニメーション出身であり、監督作品は9作品(TV、映画)であるが7作品は京アニ時代のもので、キャリアのほとんどを京アニで過ごしてきたと言ってよい。しかしながら、先日放映された情熱大陸でもそうだったが、不自然なほどに京アニ時代には触れていない。取材でもNG項目になっているように感じる。なぜそうなったのかは諸説あるが、独立の時期が京アニ事件と前後していることから、一部で報じられた容疑者が山田監督と掲示板でやりとりしていると勘違いしたことが事件の一因とされたことで、(完全にとばっちりではあるが)責任を感じたり、あるいは負傷した同僚や遺族から責められることがあったのかもしれない。もちろん話はもっとシンプルで独立時に京アニ時代の実績については語らないという協定を結んだだけかもしれない。いずれにせよ京アニ退社の経緯はあまり円満ではなかったと推測される。
それを前提に考えると、学校(=京アニ)を辞めたきみちゃんは山田監督で、きみちゃんを追いかけてきたトツ子は京アニ時代から一緒に仕事をしていた脚本の吉田玲子と音楽の牛尾憲輔で、学校と関係ないルイ君は独立後に一緒に仕事をするようになったキャラデザの小島崇史や東宝の川村P、退学したことを長らく伝えられなかったけど最後に学園祭に来てノリノリで踊ってくれたきみちゃんのお祖母ちゃんは京アニ時代のファン。そして学祭で演奏した3曲はこの映画「きみの色」の比喩。と思うんですがどうすか。京アニ時代のファンのみんなに今の自分の作品を伝えたいけど、協定のせいか経緯のせいか大っぴらに言うことはできないけど、みんなには伝えたい、そういうメッセージを勝手に読み取った。
7.ベイビーわるきゅーれ(過去作上映 9月10日 グランドシネマサンシャイン シアター6BESTIA)
ベイビーわるきゅーれ(2021)再上映 グランドシネマサンシャイン BESTIA 見た。日常と暴力がシームレスな感じ、高石あかりは芋っぽくもなるし可愛くもなるしすごい逸材を見つけてきましたね監督!という感じ お金払う価値あるアクション堪能した 敵(松本明子の旦那)がそんな強くないのもよい pic.twitter.com/LISoIWUxkl
— DJあかい (@DJakai2) September 10, 2024
でも邦画のボソボソセリフを大音響で聴く意味はあったか?とはなる 伊澤彩織の本職の格闘は見どころだけどラストバトルはもう少し見せ場作ってもよかったと思う Twitterネタとか多いので3年前の作品なのに割と古さ感じた(瑛人の香水とか) 頑張る人を見下すツイッタラーとか野原ひろしの嘘名言とか
— DJあかい (@DJakai2) September 10, 2024
ベイビーわるきゅーれ、ちいかわとハチワレみたいだなと思った 1の最後はちいかわが一般雇用で仕事できないことが明らかになってB型作業所で働くことにする話だった
— DJあかい (@DJakai2) September 10, 2024
月末にベイビーわるきゅーれナイスデイズ(3作目)が始まるので、過去作上映してくれるグランドシネマサンシャインさんのご厚意に甘えて連日で追いつこうとする試み。
瑛人の香水とか時事ネタ使うとめちゃくちゃ古く感じてよくないね。野原ひろしの嘘名言もだいぶ古く感じた。でも伊澤彩織のアクションと髙石あかりの変顔は見る価値ある。髙石あかりはこうやって鍛えられてたのね。出てる俳優のせいか、続編よりやくざ映画とかVシネマみもある。画面も暗いし。
8.ベイビーわるきゅーれ2ベイビー(過去作上映 9月11日 グランドシネマサンシャイン シアター6BESTIA)
ベイビーわるきゅーれ2ベイビー(2023) グランドシネマサンシャイン再上映
— DJあかい (@DJakai2) September 11, 2024
・相変わらずBESTIAの必要があるのか?銃声すごかったけど
・非正規殺し屋の悲哀。正社員の殺し屋もそれなりに苦労してる。結局社会が悪い←結論
・スタッフロール後のパートが蛇足に思えたけど非情の後の日常を表現してる? pic.twitter.com/T326E8qOd9
・基本的に笑えるさわやかな暴力作品でよい
— DJあかい (@DJakai2) September 11, 2024
・着ぐるみ格闘は草
・賭け将棋シーンのハチワンダイバー感 高石あかりのビジュ爆発しとる
・非正規兄弟のがドラマがあって主役感ある クソマネージャーのせいで沈んでいく芸能人みたいだ
・花束みたいな恋をしたの「じゃあ結婚しようよ!」に吹く
連日で続編。正社員の殺し屋と非正規の殺し屋の格差を描く。人は座る椅子によって待遇が違うという椅子理論。あれ、もしかして社会派?賭け将棋ですっからかんになる髙石あかりは見所。花束みたいな恋をしたいじりは監督の名前が似てるからめっちゃ誤認されてた恨みとかありそう。「サカモト監督?あ、花束の人ですよね?」とか言われてて。アホみたいな日常と暴力がシームレスになっているのが相変わらず魅力。非正規兄弟と分かり合えたみたいになってもそれはそれとして仕事なので殺すという割り切りがすごい。ちさととまひろもマネージャーがポンコツだったらあんな最期を迎えてたのだろうか。地上波ドラマのエブリデイで非正規兄弟のことが触れられてちさとが「クリリンのことか―ッ!」みたいにキレてたのがファンサだった。
9.スオミの話をしよう(9月13日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン6)
スオミの話をしよう(TOHOシネマズ渋谷) 長澤まさみ濃縮還元果汁100%で三谷幸喜どんだけまさみ好きなんだよ 話は100万回生きたねこみたいな話かな ある意味現代人の病理とか平野啓一郎みたいな題材とも言える これ映画じゃなくて演劇だったらもっと高評価出してたと思う pic.twitter.com/MFuPq93bJu
— DJあかい (@DJakai2) September 13, 2024
・彌十郎さんの声がデカい
— DJあかい (@DJakai2) September 14, 2024
・西島・遠藤で「首」を思い出してしまう
・10代の長澤まさみは無理があるが可愛い
・場をパッと明るくする松坂桃李
・三谷幸喜最高傑作はウソ
・ところどころで観客の笑いが起こる
・まさみの中国語がうまい
・人物像の原因を生育歴に求めるのが今風#スオミの話をしよう
三谷幸喜は長澤まさみが好きすぎるな、という感想しかない。百万円と苦虫女がタナダユキによる蒼井優の魅力をこれでもかと見せつける映画だったが、それと似てる。まあでも三谷さんは連ドラで毎週積み上げてく時間の使い方のが向いてるんだなと思った。映画はなかなか…。
10.あの人が消えた(9月20日 イオンシネマむさし村山 スクリーン9)
あの人が消えた(イオンシネマむさし村山 初日舞台挨拶LV)
— DJあかい (@DJakai2) September 20, 2024
ちいかわポップアップストア閉店で残念 舞台挨拶は上映前ネタバレなしで不完全燃焼 北香那が恥ずかしがってクルッと回るのが可愛かった 本編は解答編がありきたりすぎて今年ワーストかなと思ったら「エッ⁉︎」ってなった EDはオタ向け pic.twitter.com/io1QT3jyNb
高橋文哉、ブルーピリオドの時と違って粗が目立つな…。オチがどんでん返しなんだけど有名作品のリスペクトなので年配の人からのウケが悪かったみたい。北香那はかわいい。坂井真紀はおばあちゃんになってた。
11.ベイビーわるきゅーれナイスデイズ(9月27日 グランドシネマサンシャイン シアター5BESTIA)
ベイビーわるきゅーれナイスデイズ(グランドシネマサンシャインBESTIA)
— DJあかい (@DJakai2) September 27, 2024
シン・仮面ライダーを見て俺ならもっとうまく撮れると池松壮亮に監督がオファーした今作、アクションはシンより見せ場ある 池松はヒーローより訳わからんサイコパスのが似合うんだよな あと前田敦子、女優としての成長感じる pic.twitter.com/K1la2H4gp1
高石あかりの変顔、宮崎県民いじり(高石は宮崎出身)とかベタもメタもあり 中井友望は前回より可愛い 映画館で笑いが起こるシーンも何箇所かあってよかった(前田敦子の衝撃の告白とか) チームビルディングの流れをしっかりやってるのはいいね コラボドリンクはレイトショーだから飲めなかった pic.twitter.com/eFTKoyWvuY
— DJあかい (@DJakai2) September 27, 2024
2の兄弟と同じで池松演じる冬月もまひろやちさとのアナザーストーリー的な面があり、じゃあその違いは何か?を問うことが2人の関係や周辺を際立たせる構成になってる あとドキュメントシン仮面ライダーのツイート思い出して池松君あの時の苦労が今回報われてよかったねと思った pic.twitter.com/U2Z5l7zrSc
— DJあかい (@DJakai2) September 27, 2024
これはシン・仮面ライダーで無駄にいろいろやらされた挙句本編で使われなかった池松壮亮を供養する映画です。シン・仮面ライダーの密着ドキュメントの感想はこれ。
NHKのメイキング見たけど、庵野がめちゃくちゃこだわって俳優やスタッフを振り回した割にはそれに見合うような出来になっていない。
池松壮亮が自由に!生き生きと!暴れまわっている!シン・仮面ライダーで鍛えた体と覚えた体術を存分に披露している!「お前たちに俺を殺すことはできない!」が予告と印象が違うけどいいセリフだ!弁当に箸をつけてもらえなくて手で食べて店員を殺した冬月、でもまひろもちさとがいなければそうなってたかもしれないというリアリティ。2でもそうだったけど不運な社不と幸運な社不の対比なんだよな。
髙石あかりの変顔と表情はさらに進化を遂げているし、海での躍動感はすごい。宮崎県庁でのバトルも圧巻だし、池松壮亮のこいつ倒せるのか?感は異常。ドキドキしながら楽しめた。あ、前田敦子も立派に女優してたね。
12.傲慢と善良(9月28日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン2、スクリーン1)
傲慢と善良(渋谷トーホーシネマズ 舞台挨拶中継有)
— DJあかい (@DJakai2) September 28, 2024
舞台挨拶の奈緒が笑い方とか髪型が蒼井優すぎた 本編でもところどころ蒼井優に見えた 多分10年前なら蒼井優にオファー来てたんだろうな NHKのドラマ化で裁判やったこともある納得できない映像化は許さない武闘派作家・辻村深月原作の映画化 pic.twitter.com/IS8z3VxS9n
婚活とは自分の値段に見合う相手を探す作業だから自己評価が高いと永遠に折り合えないとか婚活中の人には刺さりそうな話がバンバン出てくる でも相手を条件やラベルで見ているときの相手への想いと、相手との物語を作っていったあとではまた違うよねという始まりはどうあれ恋愛は恋愛なんだよなという
— DJあかい (@DJakai2) September 28, 2024
舞台挨拶見てたら奈緒が蒼井優っぽかった。見てる途中で携帯が鳴りやまなので中座して電話とったら内覧だった。(しかし決まらなかった。なんなの?)途中までしか見られなかったので同日の夜に再チャレンジ。
婚活とは何か?から浮かび上がる現代人の病理。数分しか出てこないお見合い婆の存在感。お見合いとかマッチングアプリだと条件で見るけど、壮大なドラマを乗り越えた二人はお互い唯一無二の存在になったという条件から恋愛になったという話。正直、稚拙な策略がバレて出奔した真実も自分勝手で幼稚な架も似た者同士で割れ鍋に綴じ蓋だと思う。
13.ふれる。(10月4日 グランドシネマサンシャイン シアター4 4DX)
映画「ふれる。」(グランドシネマサンシャイン4DX)
— DJあかい (@DJakai2) October 5, 2024
席が揺れたり水飛沫が上がったりして面白い>4DX まさに「ぬれる。」 謎の生物によって互いの心がわかる男3人が島を出てどエンド先生が保有してそうな高田馬場の再建不可の戸建に住む話。でもどエンド先生、物件再生やらせといて値上げはダメですよ pic.twitter.com/9mLT3Y0ny4
話自体はまあそうなるよね、という感じ 主役3人以外がちょっと舞台装置になってる都合のいい感じはあった 岡田麿里は主人公の成長のためにキャラを次々殺していくと聞いたのに肩透かし ストーリーもなんでお前最初に一番大事なこと伝えてないの?っていう事件起こすための展開とかあってちょい不満
— DJあかい (@DJakai2) October 5, 2024
4DX、別に音はよくないので最後のYOASOBIのピアノがぐちゃぐちゃに音混ざって酷かったので音のいいスクリーンで見る方がいいかも 近くの席の人がめちゃくちゃ泣いてたけどそんな泣く話かな?俺この映画に3200円出したことを泣きたいんだけど?って思ってしまった 正直本編より予告編のがドラマしてる
— DJあかい (@DJakai2) October 5, 2024
「きみの色」でも触れた邦画オリジナルアニメの4人目の席に名乗りを上げた超平和バスターズ(長井龍雪、岡田磨里、田中将賀)。しかし今回は成長のためにキャラが死んだりしないし、ジェネリック新海誠風味で持ち味が生きていなかった印象。せめてコミュ障の主人公が一番苦労するバーテンダーとしてバイトしてる理由くらい作中で書いてほしかったな。
14.チャチャ(10月16日 ホワイトシネクイント)
映画「チャチャ」(ホワイトシネクイント)
— DJあかい (@DJakai2) October 16, 2024
パルコの上の小劇場。予告はフランス映画とかクィアばっか。不思議ちゃん meets コミュ障イケメン で邦画あるあるで退屈と思ってたら後半とんでもない展開になり唖然 伊藤万理華と中川大志釣り合ってねえと思いながら見てたらそれを踏まえたセリフがあった pic.twitter.com/YXc9sLoB2X
モノローグ多いな こだわり強い原作者の小説か漫画が原作かな?映画のメディア特性わかっとらんなと思ったけどオリジナル作品だった 同じ出来事を語り手が変わって描いていくことで真相に近づいていく小説っぽい手法 帝への狼藉がひどい バレリーナみたいなスカートで出社する女、かなりヤバい
— DJあかい (@DJakai2) October 16, 2024
あとそうだ、電子タバコとはいえ令和の時代にタバコ吸うヒロインは珍しいな 昭和の名作を見てる気分 中川大志の役も一昔前なら安藤政信とか西島秀俊が当てられてたんだろうな
— DJあかい (@DJakai2) October 16, 2024
やべえ女とイケメンが出会う話だと思ったら、実はヤバいのは…。という少女漫画を読んでたつもりがホラーになってるみたいな話。しかしパニエ履いてくる女はやばいしそれを雇う社長もヤバい。結構おもしろくはあった。一条帝がひどい目に合うしw
15.まる(10月24日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン5)
映画まる、見た(TOHOシネマズ渋谷)
— DJあかい (@DJakai2) October 24, 2024
佐村河内と新垣隆を思い出すような冒頭。資本主義批判し出すピアスの吉岡里帆、よき。「聖徳太子知ってる?」の流れは草。急に持ち上げられる気持ち悪さ、ワナビーの葛藤、現代アート批判(特に最後の意図と違う褒められ方)と盛り沢山。柄本明はイマジナリー爺? pic.twitter.com/xsnDBSxtED
ミャンマー人バイトがすごいそれっぽいなと思ったら森崎ウィンで笑った 本物やないかい!急に有名になって日常が壊れる感じ、妙にリアル でもそれでもちゃんと接してくれるバイト君は心の癒し あとクズ男をやらせたらやっぱり綾野剛!
— DJあかい (@DJakai2) October 24, 2024
堂本剛のファン向け作品(エンディングで歌聞かされるとは思わなかった)ではあるけどもぶっ飛んだ吉岡里帆やクズの綾野剛も魅力を放っている。急に権威に持ち上げられて、最後はその権威を小馬鹿にしたのをかえって評価されるところが小気味よい。
16.侍タイムスリッパ―(11月13日 シネクイント)
「侍タイムトリッパー」(渋谷シネクイント)
— DJあかい (@DJakai2) November 13, 2024
各所で話題の自主制作映画をようやく見た!ベタで荒削りなところもあるけれど、一本筋が通っててめちゃ笑って泣いた!客席からも笑い声が聞こえるのはいい映画!はいはいまた元の世界に戻ってめでたしめでたしでしょと思ったら全然外してきておもしろい pic.twitter.com/uMSTIJggul
風見の乾杯の口上とか最後の撮影の役のセリフなのか本人のセリフなのかわからないやつとか本物と偽物を行き来して混じり合わせるみたいな構成がニクイ どういう展開になるかわからないからドキドキしながら見守る感じもよい 助監督の肩幅が広い 今度チネチッタのデラックス版見に行こうかな
— DJあかい (@DJakai2) November 13, 2024
笑いあり、涙ありのいい映画体験だった。予算がなくても、大物役者を呼べなくても、おもしろいと思ったものをみんなが力を合わせてやればおもしろいものが作れるんだという希望を見せてもらって元気出た。絶賛の声が多いのもわかる。
17.六人の嘘つきな大学生(11月27日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン5)
六人の嘘つきな大学生(TOHOシネマズ渋谷)見た
— DJあかい (@DJakai2) November 27, 2024
学生と社会人どっちも説得力ある浜辺美波を楽しむ映画。接写でも耐える肌の綺麗さ。どう考えてもこんな会社入りたくないやろと思ってしまうw 犯人の動機がしょうもなさすぎて草 慶応の人の慶応感と一橋の人の一橋感がすごい 塾員なら絶対楽しめる pic.twitter.com/ZhNvACzH3G
犯人の動機がしょうもなさすぎる。止めない会社も頭おかしい。でも浜辺美波の肌は接写に耐えられるほど綺麗。東宝芸能所属だからこういう映画にも出させられるのね。
18.八犬伝(12月4日 TOHOシネマズ渋谷 スクリーン4)
映画「八犬伝」(TOHOシネマズ渋谷)
— DJあかい (@DJakai2) December 4, 2024
創作者はなぜ書く(描く)のか?創作者同士の見解相違で凹んだり、トップオタの励ましで元気出たり(この人、生没年見ると結末見れてないんだよな)先生なんとか続き書いてと懇願する編集者、これ矢沢あいとか美内すずえの編集者だろと思うほど長期連載あるある pic.twitter.com/lJMe6c7IyB
物語パートはドラゴンボールと戦隊モノみたいな感じだけど、何百回も換骨奪胎されてるからありきたりに思えるだけで、現代人には江口寿史が平凡な絵に見えるみたいな話よね 栗山千明は妖怪やらせたら一流 里見の殿の前言撤回が全て悪い 最後虚実が混ざっていく結末はよかった
— DJあかい (@DJakai2) December 4, 2024
現実パートと物語パートの行き来が忙しい。物語パートはスーパー戦隊とかミュージカルっぽいけど、その源流だから似るのは仕方ない。ジョジョを初めて読んでネットスラングばかりだと辟易するようなものだ。内野聖陽の葛飾北斎感は異常。邦画は役所広司が支えていると言われるけどあながち過言ではないかも。
浜路役の河合優実、地味な顔だなと思ってたけどルックバックの藤野先生役で来年期待される女優の一人と。マジか。和風顔だからこういう作品は合うかもだが期待されるほどかなと思ってしまった。
19.来年の展望
まず「はたらく細胞」と「私にふさわしいホテル」は見たいかな。あとは劇場版ちいかわ、さすがに来年はやるでしょ。