相手と接する上で大切にしていくこと
はじめに
人が人に好かれる要素は、どんなものがあるだろうか。
もし、人との関係性を何も制限なく選べるとしたら、
どのような人と関係性を構築していきたいと思うだろうか。
これから書くことは、私が本を通して学んだことをより深く理解するために書いていますが、先程の問いに興味がある方には、多少なりとも共有できるものがあるのでないかと思っています。
ぜひ、この先も読んでいただけると幸いです。
人気者に憧れた学生時代
わたしは、学生の頃、クラスの人気者という存在に憧れを抱いていた。
今でも憶えている光景がある。
定期試験が始まる1週間前に、クラスの女の子が人気者のN君にふと
「N君、教科書のここがわからないから教えてほしい!」
と話しかけたとき、それを聞いていた周りの4,5人が一斉に
「自分も教えてほしい!」
とN君の机を囲んでいた光景だ。
わたしは傍からその光景を見ていて、クラスで1番成績の良い人は他にいる中で、その子達がどうしてN君から教えてもらいたいか不思議に思った。
机に座っていても人が集まってくるN君に対して、どうしてわたしはそうならないのか、当時はよくわからなかった。
人との向き合い方を鍛えるわけ
現在のわたしは、コーチングやインタビューを学び実践している。
いずれも人と対話をしていくものであり、人との向き合い方が重要なテーマとなる。
コーチは、クライアントにとって心の内側を話す相手であるから、スキルもさることながら、話したい相手と思えるかどうかも大事な要素だ。
インタビュアーも、相手がどれくらい話したいと思えるかが、出てくるアウトプットの質に大きく影響してくる。
わたしが行っていることは、人となりが何よりも大事であることに気付いた。
当時のわたしは、N君はわたしにない性質を持っているからということで片付けてしまったが、今回は正面から取り組んでいきたい。
そのような経緯で、わたしは相手への接し方に興味を持っている。
そして、人との接し方について書かれている本に出会った。
その本は、D・カーネギーの『人を動かす 完全版』。
この本から学んだことをnoteに書き、実践していこう。
人の本質的な欲求とは
この本では、まずはじめに、人の本質的な欲求について述べられている。
それは、有用でありたいという欲求だ。
この欲求を人は様々な方法で満たそうとしている。
満たし方としては、目に見えるお金や仕事上での実績などがあるだろう。
ただし、ここでは、有用でありたいという欲求を人との関わり方で満たすことができると書かれている。
つまり、こちらの向き合い方次第で、相手は本質的な欲求を満たすことができるということだ。
欲求を満たしてくれる相手と一緒にいることは、それだけで心地よいものであろう。
では、どうやって相手に自らが有用であると感じてもらえるのか。
本に書かれていることも含めて整理していきたい。
自らが有用であるかは無関係
まず、相手に有用であると感じてもらうことに、わたしが有用であるかどうかは関係ないことだ。
確かに、尊敬する方や実績のある方からの称賛は、より嬉しく思うこともあるだろう。
ただ、相手に尊敬してもらえるものを持ち合わせているかわからない。
それを伝えたところで相手がどう思うかもわからない。
だからこそ、相手と過ごす大切な時間をわたしが有用であるかどうかではなく、相手にそう感じてもらうための時間に使っていきたい。
笑顔のパワー
次に、相手に有用であると感じてもらうために、直接伝えることはどうだろうか。
相手の良いところや相手に対して抱いた感情は、素直に言葉で伝えていきたい。
ただ、わたしは心の思いをぱっと言葉にすることが苦手で、平易な言葉しか出てこないことも多い。
だからこそ、言葉だけではない、表情、身振り手振り、言葉のトーンなど体のすべてを使って、伝えていこう。
その中でも、いちばんわかりやすく効果の高い伝え方は、笑顔だ。
言葉で相手に有用であると伝え続けることは難しいが、笑顔でいることでそれを伝え続けられる。
言葉の発さない犬でさえ、飼い主が家に帰ったときにしっぽを振って全身でそれを伝えているのだから、できることはたくさんあるはずだ。
相手といるときは、笑顔でいることをなによりも大事にしていきたい。
感謝と期待
直接伝える以外でも、相手に有用であると伝えることはできるだろうか。
本に書かれていたのは、小さなことから感謝し期待することだ。
人は、自分自身のことにいちばん関心がある。
それは、わたしもふくめて紛れもない事実だ。
例えば、なんとなく考えにふけっているときの95%は、自分のことを考えているそうだ。
他にも電話会社が500件の通話内容を調べたところ、いちばん使われている言葉は「私」で、3,990回も使われていたという。
だから、相手が自分自身のことではなく、わたしのためにしてくれたと思った行動にはどんどん感謝していこう。
反対に、わたしは相手に心から期待しよう。
相手の自己評価よりも高い期待を寄せるために、相手の良いところはないかと相手に深い関心を寄せていこう。
これらは直接的に伝えているわけではないが、間接的に伝わっていくものだ。
最後に
改めて、この本で書かれていたことは、
人の本質的な欲求は、自分が有用でありたいという欲であり、それは人との関わりで満たすことができることだ。
それを満たすことのできるように、わたしは、相手に興味を持ち、心から注目し、相手の関心事について話していこう。
そのような行動の積み重ねが、わたしが実践しているコーチングやインタビューの質を上げていくことにつながるはずだ。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
わたしは、このような向き合い方で相手に接して、コーチングを実践していきます。
もし、興味がある方がいらっしゃいましたら、こちらもご確認いただきご連絡ください!
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