川崎vs浦和2.12 富士フイルムスーパー杯雑感
すっかり放置していたnoteですが、ぼちぼち再開しようかと。
早速ですが、表題の件の雑感について記載していきたいと思います。
今オフ出入りの激しかった浦和ですが、各媒体・各サポーターも今回の試合の予想配置について、4−4−1−1、4−3−3、昨期からちらほら影の見えた3バックを使用した3-4-2-1と色々な憶測が飛んでいましたが、蓋を開けてみると4−4−2という形で以下の配置でした。
浦和サポなら感じたと思いますが、柴戸、伊藤、明本とボランチタイプのプレイヤーを3枚フラットに並べる(何より左の伊藤)という違和感を感じるスタート。ところが・・・試合が始まると当時に中盤が以下の形に変化します。
赤枠の部分、CF2枚で相手の2枚をホールド
柴戸を全面に押し出しシミッチをホールド
伊藤、関根で脇坂・大島をホールド
この配置だと、伊藤・関根が、SB含め2枚を見ることになりますが、そこを新加入の岩尾がカバー。
川崎の中盤を抑え本来ビルドアップで使用したいはずのシミッチの後方スペースを消す事になります。
川崎から見て、右サイド、左サイドが浮きますが、右サイドは酒井の質で圧倒、左サイドは馬渡が想定に反し(失礼な言い方ですが・・・)家長と渡り合えた事が嬉しい誤算とも言えるかもしれません。
※もちろんここはショルツの適正距離感のとりかた、カバーも聞いていたと思います。
前半7分、スローインを起点とした江坂のゴールにて先制。
(スローインに関しても昨年と異なる点がありましたが、うまく言語化できていないため後ほど・・・)
前半15分頃から川崎も慣れ始め、山根、登里を中心にビルドアップ、アタッキングサードに侵入する場面も見られましたが・・・前述した最終ラインのこの質・ユニットの質で前半を凌ぎました。
結果論でしかありませんが、図2に記載した、「配置で川崎を封じる」形に川崎が慣れる前に先制できた点。が一番大きかったかなと個人的には思っています。
また、後半に入るとリカルド監督はフォーメーションを以下のように江坂を中盤に下げ、伊藤をボランチに戻し、中盤の層を厚くし、川崎の慣れに対抗するという相変わらずのリアリストぶりを見せました。
後半も攻防が続くのですが、その辺りは皆さんご覧になっていると思うので割愛、備忘のため81分に伊藤からの前線へのフィードを明本の元へ、車屋とのイーブンに近いボールだったため、車屋が明本に体を当てるのですが・・・残念。明本はちょっとやそっとじゃ倒れません。
ボールを納め、江坂の駆け上がりまで溜めた、走り込んだ江坂にパス。
ボールを受けた江坂はシュートフェイントで谷口を交わし、谷口の股下を抜きゴールで勝負有り。
前半・後半逆の足で決めているのも江坂らしいですね。
試合後の雑観まとめですが
・配置での中盤制圧
・中盤の岩尾の危機察知能力、味方へのコーチング能力
・柴戸、明本の強度
・未だ「調整中」という酒井の個の暴力
が目立った試合かなと思いました。
また、何よりの収穫は
・馬渡が左SBでいけることを確認できた点。
FW不足の浦和にとって、明本をFWで使えるのはありがたい・・・
(といってもCFがいないと厳しいことは間違いないのでお願いします西野さん・・・)
勝って兜の緒を締めよ。ではないですが、
今回の試合のスタメン・配置はあくまで川崎対策。
また、川崎の仕上がりがいまいちだった・・・という点もあると思います。
シーズン通して今回のような配置での戦いが続くとは思えませんので、次週の開幕京都戦、どうなるか見守ってみたいと思います。
いろいろ整理できていない中の雑観を記載した駄文となり恐縮ですが、ご覧いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。