フードアーティストなる人と出会った
私が小山嶺子さんにあったのは、2020年のことです。
アートのある暮らし協会の新しい事業(ALSMA-アルスマと言います)の
実行委員の一員として嶺子さんと会いました。
フードアートって一言で言うけれど・・・
写真を何度か見ていたけれど、、どこの部分においてアートなのか、
見た目でそのアートと伝わるものなのか、、写真ではその実態を把握することができませんでした。
ただ、体験した方達が絶賛しているんです!
「美しい食べ物ということですか?」
「それとも盛り付けがアーティスティックなんですか??」
と聞くも、
「いや、違うの!食材から、味付けから、食感からすごいから。。
そこが面白いの!」
ううむ、わからない。。。
実行委員活動を通じて嶺子さんという人を知ることに。
ALSMAを立ち上げ、作り上げるお手伝いは夜な夜な打ち合わせが続き、
仕事の合間に眠い目をこすりながら作り上げていくというものでした。
そんな究極の状態で皆が一つのものを作り上げていく行為は、その人の人間性というものもだんだんに垣間見えるようになっていきます。
嶺子さんの物事の捉え方、仕事に対する姿勢、ポジティブな思考、さまざまな視点からの考え方をする人だなと思いました。
映像を制作する際のわかりやすくなおかつおしゃれなビジュアル感覚。
企画書作成の際の文言の選定、デザインをしたり、自身で一つのものを作り上げる彼女の素敵なバランス感覚を目の当たりにする機会が多くありました。
ALSMAの立ち上げイベントでの最後の大トリはフードアートにしたい、、と、アートのある暮らし協会代表の思いで、最初からこのフードアートはこのイベントの立ち上げの時から決まっていました。
嶺子さんから、フードアート制作に向け、皆にちょこちょこと投げかける質問たち、程よい情報収集量、、事業立ち上げの作業をしながらも、その準備をしているであろう様子が伺えてだんだんワクワクしてきました。
実際に体験!
「ALSMAという新事業をフードアートで形にする」
というなかなか捉え所のないもの、、
一体どういう形にしていくのだろう。。
と、実のところ興味津々でした。
当日、「夜逃げか?」と思うほどの荷物を持って彼女は現れました。
いやー、これは大変だー。。
ホテルの一室で準備を始めます。
残り二つのトークセッションのライブ配信の間に同じ室内で盛り付け始めました。
一通り終わったところで、スタートです。
「え、これで終わり??」っていうところが全てのスタートでした。
すぐにこれを含めて作品の一部なのだとわかりました。
お話をしていきながら、どんどん盛り付けられていきます。
なぜこの食材を使用したか、どのように調理方法を模索して、この方法に至ったか。この食材の良さはどんなところか、この食材の取れた場所、店、人、食材に至るまでの経緯。。。。
それぞれの食材と、調理方法、いろ、形、食器、盛り付けの台。。
それぞれ、彼女なりのALSMAを物語を聞くような感じでだんだんに食べ物が作り上げられていきます。
それはさながらライブペインティングを見ているかのようです。
そして、実行委員のメンバーが呼ばれていき、最後の盛り付けを担っていきます。
今回のフードアートは、人と住まいに焦点を当て、ALSMA実行委員のメンバーの住まうところに焦点を当てて制作をされたのでした。
この事業を作り上げた実行委員のメンバーもまさに日本各地に住んでおり、一度も会うことなく、一から全てオンラインで打ち合わせや制作を重ねたのでした。
嶺子さんはまさにそこに着目し、実行委員の住まうところの名産を調べ、
調達。
さまざまな調理方法でその食材にふさわしい方法を模索。
そして食材が並ばれたその皿となる台のようなものは、まさにオンライン上にいてアートを探しているかのようにiPadや額縁により組み上げられたものでした。
これをそのオンライン上を彷彿とさせる台の上に並べられることにより、さまざまな地域の食材が色とりどりに並び豊かな生活をするかのように存在していました。
そして、実食タイム!
それぞれの食材のあり方や調理の仕方を聞きながら食す食材は、ゆっくりと楽しみながら噛み心地や、香り、味、下に溶ける度合いなどを堪能しました。
またその行為をお互いに共有しながら食し、その使用された食材の土地、その食材の特性を聞き、話すことによってその土地へ想いを馳せました。
アクリルの上にあったソースを絡めることにより、さまざまな味を楽しみつつその後生まれた食べ終わった後もお皿を鑑賞することもまた、楽しみました。
皆の住む街への想い、同じオンライン上で繋がっている想いを食した気分で、実際に食べた以上に満たされた気分になったことを今でも覚えています。
この新しい形の作品を私たちの場所エミューにいらっしゃる方達にも体験して欲しい!
と、、彼女の作品の体験談をこちらに記載させていただいたのですが、もっともっと色々な作品を体験したい!と思い、ぜひ私たちのアートを体験する場所、A・Mueでも!とお願いすることにしました。
今回は、A• Mueらしく、よりコンセプチュアルにより過程おも楽しめるように。。と、関わる人たちと企画が進んできています。
今からワクワクです。
今回の企画についてはまた別の機会に。。
ではまた。
Akane
小山嶺子の
食べるアートーcycle>> noteのマガジンから今回のフードアートに関しての色々な記事を読めます。
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