自傷行為という、生きていく上での枷でしかないものをつけて6年目、今更またこれに再び落ち込んだ

(注意:ほんの少しだけ痛々しい表現があります。少しでも苦手な方はスルーしてください。自己責任で。)







これはどちらも1週間前ほど前に私が撮った写真です。別に内容に深い意味はありません。ただの私の巻き髪うまくいったやった〜って気持ちの自撮りと、おばあちゃんからの仕送りです。

この2枚の写真は、「ふだんのわたし」が撮る写真だとかなり考えられないものが映っています。
何でしょう。

それは爪です。私のつめ。


ここまでが前置き。



これは友達にはあまり、何ならあまりどころか直接は誰にも言ったことのない私の秘密です。1度だけTwitterのリア垢とは別のところでは言ったことがあるけど。

皮膚摘み取り症という病気。

この名前聞いた事ありますか。皮膚むしり症とも言うのかな。強迫性障害です。

別に病院に行ってこう診断された訳ではなくて、ただ自覚があるだけ。勝手に自分でそうなんだろうなと思ってます。

もういつからか覚えてない、記憶では中二くらいからだったかな。中三、高一、高二、高三、大学一年、
いつか終わるだろう、高校に入ったら、受験生になったら、大学生になったら、と思った。いつになってもこの苦しみの終わりは見えません。きっかけも忘れた。


初めは足からだった。

足の裏の硬い皮膚のところをむしるようになった。ハサミやカッターを使って無理やり剥ぎ取るので、血が出て中の肉が見えた。している間は無我夢中でしているが、別に終わったあとはスッキリした気持ちにはならない。ただの罪悪感

その行為をした次の日は、足裏が痛くて歩くとひょこひょこした歩き方になるので、絆創膏を何枚も重ねて貼って誤魔化していた。そうすると少し歩きやすくなる。一度もその様子を人に指摘されたことは無かった。
因みにこれは、凄く幸せな事があった日はあまりこの衝動に駆られなかった気がする。それでも二日三日に一度はしていた。足裏の皮膚が再生する度していた。特にやるべき事がうまくできなかったり自分へ嫌悪感がある時にこの衝動に駆られた。勉強をしないといけない日にやる気が出なかった時とかも特にした。そんな時間あるなら勉強しろよってきっと思うだろう、その通りだと自分でも思う。

高校に入った頃には足裏の皮膚が傷つけられすぎて、強くなって、あまり血が出なくなった。別に血が見たかった訳ではないのでやめることなく変わらず続けた。
そしていつからか、手の指と足の指の爪にも手を出すようになった。
とにかく剥がす。
血が出てもしていた。痛みはしっかり感じた。リストカットをする人が痛みなんか感じないと言うのを見て(これは人によるだろうが)、不思議になるくらい。

足は普段靴下を履いているので基本何もバレることは無い。私は夏でもどんなシチュエーションでも基本人前で靴下は脱がない。強いて言うなら水泳の時期だけ唯一裸足にならないといけないので必死で自分の足を見られないように隠した。三角座りは嫌いだった。基本足を崩して正座。意外とバレなかった。気づいている人は気づいていたのかもしれないけど。
手はどうしても見られる。皮膚こそ剥がしたりはしなかったが、爪はいつもボロボロだった。一般の女性が見たら引かれる、信じられない、と言う感じだろう。こんな自分が嫌だった。
手を見られそうになると基本咄嗟に手を引っ込めた。それか、「私爪剥がしちゃうんだよね〜」って言って、あくまでもただの癖、子供がやる爪噛みみたいなものだということにしていた。手が映る写真なんて撮れない。私はものを撮る時は置いてとる。

すごくこんな自分が嫌だった。毎日のように爪を剥がして、皮膚を剥がして。

因みにだがリストカットはしていない。

何度か母にはバレている。
止めなさいと注意はされるが、軽く言われる程度なのでいつも聞き流す。お風呂上がりは裸足なので母にバレないようドライヤーしたら直ぐにいつも自分の部屋に行っていた。


私は高三の終わりの学校の自画像の課題で、そんな苦しみをもつ私を描いた。顔面は火傷した皮膚のように描き、表情も笑顔ではない。

私は、皆の前での合評会でこのことを告白してしまおうと思った。同じ美術コースの人はみんないい人だ。おそらく言ってもびっくりはされるだろうが軽蔑なんてしないだろうと思う(私は)。正直今仮に何らかの形でバレてしまったっていいとすら思う。

でも言えなかった。
私の番の合評がきて前に出た瞬間、頭が真っ白になった

私のこんな話で高校最後の授業しめくくりでみんなにとっていいのだろうか
こんなに雰囲気のいい合評で
みんな笑っていて
絶対にこの空気が悪くなる


私は絵についての説明をしなかった。使った画材とか制作期間などの説明だけして逃げた。
正直後悔は少しあったがみんなのその後の重くなる空気を目の当たりにしていたかもと思えばそれでも良かった。
私は言えなかった分、合評シートに全て打ち明けて先生に提出した。

その数日後、私は先生に呼び出された。
その先生は別に深刻な雰囲気では話さなかった。最初はもうすぐだった試験の話をして、私が「でなんの話ですか〜?」と聞いたら、「や、あの自画像のやつ読んで、や大丈夫かな〜って」と言う感じだった。
私もかなり気が楽に話せた。ほんとは止めたいんですけどね〜って。いっぱい聞いてくれた。
その時先生は別に止めなくてもいいんじゃないと言った。それが○○(私)の苦しみの捌け口になるなら、と。(もちろんやめたいって私の気持ちも受け止めて、アドバイスもくれた)
私は本気でそうですねとは正直思えなかったけど、全否定せずに、私の行動を肯定してそう言ってくれる人がいると思うと少し安心した。今でもその先生との会話は覚えているし嬉しかったのは本当の気持ちだ。

そして三月末から一人暮らしを始めた私は、ネイルをするようになった。これはこの病気を治す一つの手とも言われている。今までにもした事はあるがそれで治ったことは無かった。
でも自然と、形が汚い手の爪に無理矢理塗って、しばらくしたら伸びるのを見ていると少し自分すごいじゃんと思えた。落としたら直ぐに別のを塗った。高校の頃は学校で禁止だったのでできなかったが、そうすることで頑張れた。

2週間前ほどの手。あえて形がわかりづらく映しているが自分にしてはとても綺麗に伸びた。
この頃は足には手を出していたが少し頻度が減った。
正直ここまで綺麗に爪を伸ばせたのはほんとうに久しぶりで、とても嬉しくなった。



でもつい数日前にとても落ち込む出来事があってね。内容は別にここで詳しく言うことではないから説明はしないけど、ちょっと好きな人のことでね。他にも少し色々あってね。
その日は1日布団から出れなくて、吐き気が止まらなかった。トイレでぼーっとしゃがみ込んだ時間もあった。吐けなかった。その気持ち悪い気分は昨日まで続いた。今日になったら大分落ち着いたんだけど。
その日の夜、私は久しぶりに自分の手を傷つけた。突然衝動に駆られて、もうどうなってもいいやと思った。せっかくここ最近綺麗に伸ばせた爪が、一瞬でボロボロになった。自分が頑張ってつけた最大の自信が、一瞬で罪悪感に変わった。

ここ最近してなかったせいか、反動がすごくて普段より激しくしてしまった。今も跡の、爪に血が滲んでいる。

昨日は夜寝る前布団の中で涙が出ました。一人暮らしを初めてから自発的にあんなに泣いたのは初めてだった。


すごく悲しい。せっかく自信がちょっとついてとても嬉しかったのに。


病院には行ったことはない。
何度か行きたいとは思ったが、こんなことでお金を使うのが申し訳ないし、親にバレて深刻な事態にするのも嫌だった。

そんなに苦しむなら行った方がいいととも思うんだけどね。








っていう、落ち込んだ話。
もう一度立ち直れたら、また塗ろう。
剥がしてしまうかもしれないけど。




プラス
実はこのnoteでも時々書いている私の好きな人は、極度の血が苦手な人だ。血を見ると気分が悪くなる。体育祭で頭を怪我した人が出た時には過呼吸になって保健室にいたり、自分の鼻血を見てしんどくなったり、生物の問題で血液の話が出ただけで(字を見ただけで)無理ってなるくらいだ。
そんな人が私のこの話を聞いたらどう私に声かけるかな〜なんて思ったりします。

貴方はどう思いますか。


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