どくだみの花
あまりに
無防備すぎるのかもしれない
かぐわしい香りで
あたりを包むには
清らかで
やさしい真っ白な花が生きていくためには
黒く縁どられた葉が
どうしても必要だったのかもしれない
いつのまにか
選ばされていた“ひとりぼっち“
自分から
選んでいたのかもしれない“ひとりぼっち“
しゃがみ込んで目を合わせたわたしに
どくだみの花は
静かに微笑みかける
この花は
与えられた全てのものを
大切に受け取って
そっと抱きしめているのかもしれない
こころの中にほんの少し
冷たい涙を溜めたまま
あまりに
無防備すぎるのかもしれない
かぐわしい香りで
あたりを包むには
清らかで
やさしい真っ白な花が生きていくためには
黒く縁どられた葉が
どうしても必要だったのかもしれない
いつのまにか
選ばされていた“ひとりぼっち“
自分から
選んでいたのかもしれない“ひとりぼっち“
しゃがみ込んで目を合わせたわたしに
どくだみの花は
静かに微笑みかける
この花は
与えられた全てのものを
大切に受け取って
そっと抱きしめているのかもしれない
こころの中にほんの少し
冷たい涙を溜めたまま