やってることがやりたいこと。本音は思考ではなく行動にあらわれる。
今回は、自分の本音や価値観に気づくことで今よりもっとウェルビーイングになるための思考のヒントをお伝えします。
ウェルビーイング（well-being）とは？
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
結論
自分の本音や価値観がもっともあらわれるもの。それは「暇があればいつの間にかやってしまっていること」です。
無意識だったり、無自覚にやっている（やってしまっている）行動にこそ、あなたの本当にやりたいことや大切にしている考え方が滲み出るのです。
そのため、自分の本音や心の奥底にある大切な価値観に気づくには、自分自身の普段の行動に着目することがもっとも近道なのです。
理由
人間には本音と建前があります。そしてその区別は本人ですらうまく判別できていないことがおおいものです。もともと建前で言っていたことを自分の本音であるように錯覚してしまったり、本音を隠したり押し殺すことに慣れてしまうからです。
そのため、いくら「○○がしたい」と言っている人がいても、それが本音か建前なのかはわかりません。本人ですら、それが本音か建前なのかわかっていないのですから無理もありません。
具体例
たとえば「時間があれば本を読みたい」と言っている人は、実際に時間ができても読書しません。また「うちの会社は経営者がダメだ」といっている人は、経営者が別の人に変わっても同じことを言い続けています。これはつまり、「もし○○だったら…」などという仮定の条件をつけて文句や不平不満ばかり言っている人の言葉は、だいたい当てにならないということです。
このように、人の言葉とはなかなか当てにならないものです。ある人が頭で思考して発した言葉が、その人の本音を的確に表現しているとは限らないものなのです。
では、どうやったら本音を発見したり理解したりすることができるのか？
その答えは、言葉ではなく行動に着目することです。なぜなら、人の本音は思考ではなく行動にあらわれるからです。
たとえば、本当に読書が好きな人は、通勤中の電車や就寝前など、5分や10分でもスキマ時間を見つけて本を読んでいます。暇があればすぐに読めるよう、いつも手元に本を用意しておくことも忘れません。そして息をしたり歯磨きをするように、毎日のルーティンとして自然に読書をしているのです。
この人に「趣味は何ですか？」と問うたとき「読書です」という返答がかえってこないかもしれません。それでも、寸暇を惜しんで読書をするこの人にとって読書が本当に好きなことであることは明白でしょう。このように人間の本当にやりたいこと、つまり本音や価値観は無意識や無自覚なものも含めた行動に表出されるものなのです。
さいごに
人間の本音とは、
思考ではなく行動にあらわれるもの。
この考えを自分自身に当てはめてみましょう。
つまり、自分がつい無意識・無自覚にとっている行動にこそ、自分の本当にやりたいことや本音で思っていることが投影されていると解釈するのです。
つまりは、こういうことです。
やってることが、
やりたいこと。
スキマ時間があればSNSを見ている人はきっと、知人・友人とのつながりや最新情報の収集を大切にしている人なのでしょう。また、仕事中や家族との時間についついボーっとしてしまう人は、物思いにふけったり自分のアタマで思考することに重きを置いている人なのです。
こう思って今一度、自分自身の行動を振り返ってみましょう。
きっと自分が無意識にとっている行動が意外におおいことに気づけます。そしてその行動の原因を考察してみると、これまで自覚していなかった自分の趣味・嗜好や思考の傾向・クセが発見できるでしょう。
自分の本音や価値観への解像度を高めれば、自分の特性や性格的な傾向をこれまで以上に的確に把握できるようになります。そしてこれは、あなたがもっと自分にあった生き方を見つけること、つまり、よりウェルビーイングな人生を送ることにつながります。
人生をいまよりもっと楽しく心地よいものにしたい方は、ぜひ自分の行動を振り返って、自分の本音や価値観を見つめる時間をつくってみてくださいね。
今回は以上です。
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それでは、Have a great day !!!
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