「勉強」には、子どもの「意思」が必要である
下記の記事から、「勉強」することについて考えてみた。
子どもが勉強した方がいい2つの理由とは?「あなたのため」って言ってた…。 - Yahoo! JAPAN
子どもたちは、日々「勉強」することを要求される。学校でも家庭でも。「勉強」したくないから学校に行きたくない、という子どもも少なからずいいる。
それは、大人が子どもに「勉強」を強いてしまうから。
そこに、子どもの「意思」を大事にしていないから。
本来「勉強」は自分の「意思」でするはずなのに、子どもは「勉強」するのが当たり前、子どもの仕事などと強いられてしまう、これが元凶。
最たるものは学校。強制的に「勉強」を強いられ、宿題を出される。それを家庭で、毎日「宿題」したかを確認され「勉強」することを要求される。しかも学校では「宿題」していなければ「罰」を与えられる。
これが小学校、中学校、高校と繰り返され、子どもは「勉強」しなくなる。
「勉強」するのが嫌になってしまう。
就学前の子どもたちは、小学校に行って「勉強」するのを楽しみにしている。しかし、行ってすぐその楽しみは打ち砕かれ、苦しみに変わってしまう、という子どもも少なからずいる。そして、小学校6年間のうちに「勉強」は強いられるものということを強く認識してしまう。
私は教員をしていたので、子どもたちに「勉強」することを要求してきた。その中でも、できるだけ、楽しく学べるようにと心がけてきたという思いはあるが、深く反省するところもある。
記事には、勉強する理由として2つ挙げている。
1.勉強するとは「自分の可能性を磨く」こと
2.勉強するとは「世界を変えること」
TV番組『芦田愛菜とサンドイッチマンの博士ちゃん』を見たことはあるだろうか。この中には、そうした子どもたちの姿がたくさん見られる。
「勉強」をしてもしなくてもいいもの、自分の興味を持っているもの、自分の大好きなものを「勉強」し、まさに「博士」ちゃんになってしまう。
まさに、ここに出てくる「博士」ちゃんたちは、この2つを体現してる。
これからの「勉強」はこうでなくてはならない。こうした子どもたちをが育つような学校に変わっていかなくてはならない。
私は、定年後、様々な分野を「勉強」していて、この2つを実感しています。特に2。自分の日常生活、社会への見方が大きく変わった。
「勉強」してもしなくてもいい状況、「勉強」を強いられる状況がない中でする「勉強」だからなのだろうと。
筆者はこの後、それを子どもにはどうやって伝えればいい?かを書いている。2つ。
1. 親が学び続けている姿を見せる
2. 「あなたのため」と言わない
素晴らしい。同感である。
1が難しい。しかし、筆者はこれをすると、子どもに強烈なインパクトを与える、と書いている。
「学び続けている姿」を見せることが、何よりも子どもへのメッセージになる、のだが、もっと簡単に考えていい。
「勉強」にこだわらず、なんでもいい。好きなこと、趣味でいい。大人が楽しんでいる姿を見せる、何かに夢中になっている姿を見せる、それでいい。
2について、筆者は、「あなたのため」ほど、正しいのに心に響かない言葉もない、と書いている。
まさに、である。子どもと真剣に向き合わず、「あなたのため」とごまかしてしまう。大人が「勉強」を強いてしまう。
「勉強」には、子どもの「意思」が必要である。
「意思」があれば、「勉強」の成果は絶大である。
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