小さな助け合い

いつも行っている美容室から

初めてメールが届いていた。

「戸塚様２ヶ月経ちますが髪の調子はいかがですか？」

行きつけの美容室からメールが届いたのはもう何年も

通い続けている中で初めての事だった。

もしかしてコロナの影響がここにもきているのかと

ホットペッパービューティーで見て見ると

いつもは予約いっぱいのそのお店が

いつでもWelcome！！ガラガラGO！！状態だったのだ。

北海道が緊急事態宣言を出されたのが昨日

しかしその前から美容業界にもコロナの波がきていたとは

思ってもいなかった。

私はお金を寄付したりそんな大それた事はできないが

行きつけのお店が困っているとなれば

私も髪を切りたいとずっと思っていた。

けど鬱で体調が悪かったり、

まぁお金がなかったりで

外にでるといってもマスクに眼鏡ボサボサの髪に

帽子を被り朝一のスーパーに行くだけの日々なので

髪の事なんかまるで後回しにしていた。

このメールが来なければ私はいつ行っていたかわからない。

でもその空席だらけのページを見て

行きつけのお店が困っているとなれば

私が今できる小さな貢献として

髪を切りに行く事だと思い早速予約を入れ

美容室に行った。

案の定行ってから帰るまで客は私１人だった。

いつもは埋まっている席、忙しそうに歩き回るスタッフも

客が私１人の為掃除や、バックヤードに行ったり暇を持て余している

様だった。

行きつけのお店が潰れては私も困る。

テレビで言う自粛

不要不急とはどこまでを指すのか。

そればかりを報道していては

いいお店もどんどん潰れていってしまう。

今、微力ながら自分にできる小さな事を考えさせてくれるいい

きっかけになった。

そんな一通のメールから。

とつか