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メルカリで格安ゲーミングPCを買うときのリスクと注意点!

こんにちは、ガジェット好き博士「あじゅラボ」じゃ!
今回はメルカリで格安PCを購入する際のリスクや注意点を解説していくぞい。


メルカリでPCを買うときの落とし穴とは?

メルカリで安くゲーミングPCを買いたいけど、失敗が怖い……!
そんな悩みを持つ人も多いじゃろう。今回紹介する事例では、「8万円弱」という一見お得な価格でPCを購入したものの、中身は驚くほどのトラブルだらけじゃったんじゃ。

  • 詐欺まがいのスペック表記: Core i9やRyzen 9相当と謳いながら、実際は8年前のサーバー用CPUを使用。

  • 粗悪なパーツ構成: 格安パーツや中古品を組み合わせており、動作も不安定。

  • 不正なソフトウェア: Microsoft Officeがインストールされていたが、正規ライセンスはなし。


詐欺まがいのスペック表記

販売ページでは「Core i9 12900K以上」や「Ryzen 9 5900X相当」と書いてあったが、実際に搭載されていたのはなんと8年前のサーバー用CPU、Xeon E5-2680 v4じゃった!
では、このCPUがどんなものなのか、詳しく解説するぞい。

Xeon E5-2680 v4の本来の用途

このCPUはもともとサーバーやワークステーション向けに設計されたものじゃ。以下のような場面で活躍するぞい:

  • 仮想マシン環境: たくさんの仮想PCを動かす用途。

  • データセンター: 24時間安定して動作する必要がある環境。

  • 科学技術計算3Dレンダリング: 並列処理が得意なんじゃ。

しかし、ゲーミングPCや日常作業では全くもって不向きじゃ!理由はこうじゃ:

  • シングルスレッド性能が低い: ベースクロックが2.4GHz、ターボでも最大2.8GHzと、現代のCPUに比べて低すぎる。

  • 古いアーキテクチャ: 2016年製のため、最新のCore i9やRyzenと比較すると効率が悪く、性能も大幅に劣る。

誇大広告の罠

「28コア56スレッド」といったスペックは数字的には目を引くが、これがゲームや日常作業の高速性を保証するものではないのじゃ。特に、ゲーミング用途ではシングルスレッド性能が重要じゃから、「Core i9やRyzen 9相当」とは大違いじゃ。

博士の結論

  • サーバー用CPUは多コア特化じゃが、ゲーミングや日常用途には不適切じゃ!

  • こうしたスペック表記に騙されるな!数字の大きさだけで判断してはいけないぞい!


粗悪なパーツ構成

PC内部を開けてみると、驚くほど安価で品質に問題があるパーツが使われておったぞい。具体例を挙げて解説するのじゃ。

グラフィックボード(GPU)

  • 販売ページの記載: 「ゲーミング用高性能GPU」と書かれておった。

  • 実際に搭載されていたもの: GTX 1050 Ti(8年前のローエンドGPU)。

    • 問題点:

      • 現代のゲームでは性能不足で、快適なプレイは期待できん。

      • GTX 1050 Tiは、発売当初も約1万6,000円程度の低性能GPUじゃ。


GTX 1050 Tiについての豆知識

GTX 1050 Tiは、2016年10月にNVIDIAからリリースされたエントリークラスのグラフィックボードじゃ。


基本スペック

  • アーキテクチャ: Pascal(パスカル)

  • CUDAコア数: 768基

  • ベースクロック: 1290 MHz

  • ブーストクロック: 最大1392 MHz

  • メモリ容量: 4GB GDDR5

  • メモリバス幅: 128-bit

  • TDP(消費電力): 75W

    • 補助電源不要モデルも多いため、省電力で扱いやすい。


特徴と強み

  1. 低消費電力:

    • GTX 1050 Tiは補助電源が必要ない場合が多く、電力供給が限られたPCでも使えるのが特徴じゃ。

    • 75W以下のTDPは、エントリークラスの中では魅力的。

  2. エントリーゲーマー向け:

    • 1080pの解像度で、軽量なゲームや古いタイトルなら十分動作する。

    • 例)MinecraftLeague of LegendsFortniteなどのカジュアルゲームには最適。

  3. 安価で手に入る:

    • 発売当初は1万5,000円~2万円程度と安価で、初めて自作PCを組むユーザーに人気じゃった。


弱みと限界

  1. 最新ゲームには性能不足:

    • GTX 1050 Tiは、2024年現在のAAAタイトルやグラフィック負荷が高いゲームでは性能が足りない。フルHD解像度でも最低画質設定が必要なことが多い。

    • 特にレイトレーシングには非対応。

  2. VRや4Kには非対応:

    • GTX 1050 TiはVRや4K解像度のゲームには適しておらん。これらを楽しむには最低でもGTX 1660 TiやRTX 3060以上が必要じゃ。

  3. 旧世代のアーキテクチャ:

    • Pascalアーキテクチャは、最新のNVIDIAアーキテクチャ(Ada Lovelaceなど)に比べて効率が劣る。

    • DLSS(AIによる解像度補完技術)も非対応じゃ。


豆知識

  1. 低価格帯でもメモリ容量が4GB

    • 同世代のエントリーモデルと比較しても、4GBのGDDR5メモリを搭載している点が強みじゃ。

    • しかし、最新タイトルでは4GBのVRAMは不足するケースが増えている。

  2. 補助電源不要モデルの存在:

    • GTX 1050 Tiは、マザーボードからの電力供給(75W)だけで動作可能なモデルがある。

    • 小型PCやスリムタワーにも適しておる。

  3. 発熱が少なく静音性が高い:

    • 発熱量が低いため、ファンが静かで、オーバークロックをしなければ冷却性能に優れる。

  4. マイニングブームの際に注目されたが不採用:

    • 2017~2018年の仮想通貨マイニングブームでは、GTX 1050 Tiは性能不足のためほとんど採用されなかった。

    • この影響で市場に在庫が残り、購入しやすかったんじゃ。


GTX 1050 Tiが適している人

  • 初めて自作PCを組む人: 低価格で導入しやすい。

  • 軽いゲームを遊びたい人: 1080pの低~中画質で軽量ゲームなら問題なし。

  • 省電力PCを求める人: 補助電源不要モデルが多く、静音性も高い。


電源ユニット

  • 使用されていたもの: 不明な中国メーカー製700W電源(80Plus Bronze認証)。

    • 問題点:

      • 安価な電源は部品の品質が低く、過電流や過熱時に火災リスクがある。

      • 電源配線が乱雑で、ケース内のエアフローも妨げていた。

SSD:格安M.2 SATA SSD

今回のPCに使用されていたのは、中国メーカー製のM.2 SATA SSDじゃ。この形式にはいくつかの問題がある。まず、現在の主流であるNVMe SSDと比較して大幅に性能が劣るのじゃ。


SATA SSDとNVMe SSDの違い

  1. インターフェースの違い

    • SATA(Serial ATA):

      • 最大転送速度:約600MB/s(理論値)。

      • 古い規格で、HDDからの移行期に普及した。

      • レスポンスが遅く、特に大容量データの読み書きでボトルネックになる。

    • NVMe(Non-Volatile Memory Express):

      • 最大転送速度:現在の主流で3,500MB/s~7,000MB/s

      • PCIe(高速インターフェース)を使用するため、高速処理が可能。

      • 特にゲーム、動画編集、3Dレンダリングで大きな差を実感できる。

  2. 価格差

    • SATA SSDは安価であるため、コスト削減には向いているが、価格差が年々縮小しており、現在ではNVMe SSDがコスパでも優位。


格安M.2 SATA SSDの問題点

  1. 転送速度の限界

    • 現在の標準的なNVMe SSDが7,000MB/s近い速度を持つのに対し、SATA SSDは600MB/sが上限じゃ。

    • ゲームのロード時間や動画編集作業で、明らかな遅延が発生する。

  2. 耐久性の信頼性が低い

    • 中国メーカー製の無名ブランドSSDは、NANDフラッシュ(記憶素子)の品質が低いことが多い。

    • TBW(書き込み耐久性)やMTBF(平均故障間隔)といったスペックが明示されていない場合、データ消失のリスクが高まる。

    • また、コントローラー(SSDを制御する部品)が低品質な場合、速度低下や故障の原因になる。

  3. 温度管理の問題

    • 格安SSDでは放熱対策が不十分なものが多く、長時間の高負荷作業で温度上昇により速度が低下することがある。

  4. 互換性の問題

    • 格安品の中にはファームウェアが不安定なものもあり、特定のマザーボードやOSとの相性問題が発生することもある。


豆知識:M.2 SATA SSDの見分け方

  • 見た目ではNVMeと似ている: M.2 SATA SSDは、物理的にはNVMe SSDと同じM.2スロットに接続できるが、速度は全く異なる。

  • 識別ポイント:

    • キータイプ: M.2 SSDには「Bキー」と「Mキー」がある。SATA SSDは「Bキー」を持つ場合が多い。

    • 製品スペック表: 「SATA」か「NVMe」と記載があるか確認しよう。


格安M.2 SATA SSDのリスクを避ける方法

  1. ブランドを選ぶ:

    • SamsungWestern DigitalCrucialなど、信頼性のあるメーカー製品を選ぶこと。

  2. TBWと保証期間を確認:

    • TBW(書き込み耐久性)が高く、3~5年保証が付いている製品が安心じゃ。

  3. NVMe SSDを選ぶ:

    • 現在の市場では、NVMe SSDが非常に手頃な価格で入手可能じゃ。特に予算に余裕があれば、初期投資としてNVMe SSDを選ぶべきじゃ。


今回のPCに搭載されていたM.2 SATA SSDは、コスト削減を優先した結果、最新のPC用途には全く適さない選択じゃった。ストレージはPCの動作速度に大きな影響を与える部品の一つじゃから、以下を守るべきじゃ:

  1. ブランドの信頼性を確認する。

  2. 価格に惑わされず、NVMe SSDを選ぶ。

  3. 初期費用を少し上げてでも、データ消失のリスクを回避すること。

ストレージをケチると、せっかくのPC全体の性能を台無しにすることになるぞい!


配線や組み立ての雑さ

  • 配線が適当に押し込まれ、見た目も性能も不安。

  • ネジが一部しか締められておらず、ケースが不安定な状態。


不正なソフトウェア

今回のPCにはWindowsやMicrosoft Officeがインストールされておったが、これらにも大きな問題があったぞい。

Windowsの問題

  • インストールされていたOS: Windows 11 Pro

  • 問題点:

    • 正規ライセンスがなく、「組織のライセンス認証サーバーに接続できません」というエラーが表示された。

    • 改造されたWindowsの可能性が高く、セキュリティリスク大。

Microsoft Officeの問題

  • インストール内容: Office 2019がプリインストールされていた。

  • 問題点:

    • 正規ライセンスが付属しておらず、違法コピーの可能性。

    • 法律違反のだけでなく、セキュリティ的にも危険。

その他の怪しいソフトウェア

  • WinRARなどの古い圧縮解凍ソフトがプリインストールされておった。

    • 開発が終了したバージョンを使用しており、セキュリティホールになりかねん。


WinRARについての豆知識

WinRARは、Windows用のファイル圧縮・解凍ソフトとして長年利用されているツールじゃ。1995年に登場し、ZIPファイルだけでなく、独自形式であるRARファイルにも対応していることが特徴じゃ。


WinRARの概要

  • 開発元: Eugene Roshal(ロシアのプログラマー)。

  • 対応形式: RAR、ZIP、7z、TAR、GZ、CABなど、主要な圧縮形式に対応。

  • 動作環境: Windows、macOS、Linux(ただしWindows版が最も普及)。


WinRARの特徴

  1. RAR形式への対応:

    • WinRARは、独自の圧縮形式であるRAR形式を作成・解凍できる数少ないソフトじゃ。

    • RAR形式はZIPよりも圧縮率が高いため、大容量ファイルの圧縮に適している。

  2. パスワード保護機能:

    • 圧縮ファイルにAES-256暗号化を施し、セキュリティを強化可能。

    • これにより、重要なデータを安全に保管・送信できる。

  3. 分割圧縮機能:

    • 巨大なファイルを分割して圧縮し、複数の小さなファイルに分けることができる。

    • 古い時代では、CDやDVDに保存する際に便利な機能として重宝された。

  4. エラーチェック機能:

    • 圧縮中や解凍中に発生するエラーを検出し、修復する機能がある。

  5. 無料だが「試用版」表記のまま使える:

    • WinRARのユニークな特徴は、「40日間の試用版」としてダウンロード可能だが、試用期間が過ぎてもほぼ全機能を利用できる点じゃ。

    • このため、多くのユーザーが無料で使い続けている。


WinRARの弱点と問題点

  1. 有料ライセンス:

    • 正規版を購入するにはライセンス料が必要(約4,000円~5,000円)。

    • ただし、試用期間が実質無制限のため、正規ライセンスを購入しないユーザーも多い。

  2. RAR形式の普及の限界:

    • 現在、圧縮形式としてはZIPや7zが主流で、RAR形式を使う機会は減少している。

  3. 古いバージョンのセキュリティリスク:

    • 2018年には、古いWinRARバージョンで発見されたセキュリティ脆弱性が報告され、攻撃に利用される可能性が指摘された。

    • 最新バージョンへのアップデートが推奨される。


WinRARの現代的な使い方

  1. ゲームやソフトのMOD管理:

    • 圧縮ファイル形式で配布されるMODデータの解凍に役立つ。

    • RAR形式が使われるケースもあるため、ゲームユーザーにとっては重要なツール。

  2. データアーカイブ:

    • 古いファイルやプロジェクトの保存に使用されることが多い。

  3. 多機能だがシンプル:

    • ファイル圧縮の初心者でも使いやすい直感的なインターフェースが特徴じゃ。


豆知識:なぜWinRARは「化石」扱いされるのか?

  • 時代遅れ感:

    • 1990年代に普及したソフトであるため、「レトロ」な印象を持たれることがある。

    • 近年では、7-ZipやBandizipといった無料で完全な代替ツールの登場により、WinRARを使わないユーザーが増加。

  • 試用版の「永遠に使える仕様」:

    • 「40日間の試用版」と表示されながらも、期限切れ後も使用可能な仕様が揶揄され、「購入する必要がない」と思われている。

  • RAR形式の衰退:

    • ZIPや7z形式が主流となり、RAR形式の需要が低下。


WinRARを選ぶべき理由はある?

WinRARは依然として強力なツールじゃが、以下の場合に特に向いている:

  • RAR形式の作成・解凍が必要な場合

  • 分割ファイルの扱い暗号化機能を使いたい場合。

  • シンプルで分かりやすいUIが欲しい場合

しかし、無料で代替可能なツール(例:7-Zip、Bandizip)が多いため、あえてWinRARを使う理由がない人も多いのじゃ。


格安PC購入でのトラブル事例

動画で紹介された具体例を見てみよう!

1. パーツの質がひどすぎる

  • ケース: 新品と書かれていたが、届いたダンボールはボコボコ。

  • CPU: 「Core i9以上」と謳いながら、実際は2016年発売のサーバー用CPU。

  • GPU(グラフィックボード): GTX 1050 Ti(8年前のローエンドGPU)が搭載されており、ゲーム性能は最低限。

2. 正規ライセンスの欠如

  • Windows: Windows 11 Proが入っているが、正規ライセンス認証ができない改造品。

  • Office: Microsoft Officeが入っていたものの、ライセンスはなく、利用は違法の可能性。

3. 内部配線が雑

  • 配線が結束されておらず、適当に押し込まれた状態で届いたとのことじゃ。

  • このような雑な仕上げは、最悪の場合、火災の原因になりかねん。


安全にPCを購入するためのコツ

格安PCを購入したいなら、以下のポイントを抑えるべきじゃ!

1. 信頼できる販売者を選ぶ

  • 評価数が多く、星4.5以上の出品者を選ぼう。

  • 事業として販売しているかもチェックじゃ。

2. スペック詐欺に注意

  • 出品ページのスペック表記を鵜呑みにせず、自分で調べる癖をつけよう。

  • 特に「Core i9以上」「Ryzen 9相当」などの表記には要注意。

3. 中古品の状態を確認

  • 写真でパーツの状態を確認。特に「内部配線」「ケース」「冷却ファン」の状態は要チェック。

  • コメント欄で販売者に直接質問するのも有効じゃ。

4. ライセンスの有無を確認

  • WindowsやOfficeが含まれている場合、正規ライセンスの証明があるかどうかを確認しよう。

5. 少しの追加費用で新品を選ぼう

  • 中古にこだわらず、少し予算を増やして新品PCを購入するのも一つの手じゃ。新品なら保証もあるし、トラブルが少ない!


まとめ:メルカリでPCを買う際の心得

今回の動画を見て分かる通り、メルカリで格安PCを買うのは大きなリスクを伴うんじゃ。格安に飛びつく前に、以下のポイントをおさらいしよう:

  1. スペック表記を鵜呑みにしない

  2. 販売者の評価を確認

  3. 正規ライセンスの有無を確認

  4. 少しの追加費用で新品を選ぶ勇気も大切

最後にのじゃ博士から一言!

「メルカリで8万円のPCを買うぐらいなら、6万円でPS5を買う方が賢明じゃぞ!」


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