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「勤怠」という言葉の違和感の正体は?
「勤怠」の「怠」が不気味
最近、やたら引っかかってしまった言葉がある。
それは、「勤怠(きんたい)」。
実に嫌な響きがする言葉だなあ、と。
私の会社では、出勤状況を管理することを「勤務管理」と呼んでいるし、「勤怠」という言葉は自分の人生でほとんど聞いたこともないし、多分一度も自分で使ったことがない。
しかし、最近「勤怠管理」という言葉がやたら耳に入り、意識し始めると、テレビコマーシャルでも「クラウドで勤怠管理」など、やたら「勤怠」という言葉が世の中で当たり前に使われていることを、恥ずかしながら今知ったのだった。
正直、嫌な言葉だ。「怠」は「怠ける」だからなあ。
いや、待てよ。きっと私が無知なだけで、「怠」には「怠ける」以外の意味があって考えすぎなのかもしれない。
「怠」の意味は?
そこで、辞書を引くと・・・
【勤怠(きんたい)】
勤めることと、怠けること。勤惰。
【勤惰(きんだ)】
つとめることと、なまけること。出勤と欠勤、出席と欠席。勤怠。
なるほど。「欠席・欠勤」の意味がある。単純にそういうことだというのはわかる気もする。多分私の考えすぎだ。
時間的な概念に”評価”が入るような違和感
しかし、それにしても「怠」じゃなくてもいいんじゃないか。きょうは週末で仕事は休みだが、私は今怠けてはいない。ただ静かに休んでいるだけだ。「勤」じゃなかったら「怠」ーーその二項対立的なところも嫌だ。
また、多分ここでいう「勤怠」は、その人の働き方、態度への評価ではなくて、単純に出勤状況、時間や日数など、つまり時間的なことだと思うのに、勤務しなかったら、それは「怠」だという評価が入る気がして、そこにも違和感を感じるのだ。
被害妄想!?
また、私が会社で偉い立場にいないことも関係しているかもしれない?「毎日一生懸命やってるのに、休んだら”怠”だなんて。偉い人たちだって、無策やずるい行為でこちらから見たら”怠”だと思うこともあるけど、俺はそれを管理、評価できないしなっ!」と、全く無意味な被害妄想的な感覚も持ってしまう(笑)うん。これは完全に被害妄想。番外編だ。
しかし、ネット上には、やはり私と同じような違和感を持つ人が多くいるようだった。そして同時に、そんな疑問は全く抱かない人、疑問を聞いてもなんとも思わない人、さらに、私のように考える人のことを嘲笑うような人もいることを知った。
まあ、いずれにせよたいそうな問題じゃない。この言葉に誰かを傷つける意図も、深い意味も特にないだろう。ただただ、感覚的に気持ちが悪い、と思ったのだったが、こういう繊細な感覚(?)なんてない方が幸せに生きられるかな(笑)
英・中同時学習!
おっと、きょうも勉強せずに、終わるところだった。
まず英語で、「勤怠管理」はなんというのだろう。
attendance という言葉が浮かんだ。
attendance managementとか、 attendance recordという表現は聞いたことがある。欠勤の方は、absenceかな。
でも、「怠」の方も入れて、attendance and absence managementなんて言わなそう。ご存知の方、ぜひ教えてください。
そして、中国語もどうなんだろう。よくわからない。こちらもご存知の方、ぜひ教えてください。
ちなみに、「怠」の発音は「dài」。日本語と同じ「怠惰(dàiduò)」という言葉もあるが、日常会話で「怠ける」は、「懒惰(lǎnduò)」、または単に「懒(lǎn)」ということが多いと思う。
(例文)
他太懒了 (tā tài lǎn le)=彼はすごく怠け者だ。
我懒得做饭 (wǒ lǎn de zuò fàn)=ご飯を作るのが面倒くさい。
我最近太懒了,好几天没有写博客!(最近怠けすぎて、何日もブログ書いてない)
では。きょうも最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ 😀
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