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鶏が先か? 卵が先か? その順番がすごく大事みたい
中国でよく見る看板
中国の写真を整理していたら、ハルピンの街頭で見た大きな看板を撮った一枚が出てきた。
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「有国才有家 (yǒuguó cáiyǒujiā)」
「国があるからこそ、家がある」
・・という意味だ。
確か、この横にももう一枚看板があり、そこには、
「有党才有国 (yǒudǎng cáiyǒuguó)=(共産)党があるからこそ、国がある」
・・と書いてあったと記憶している。
「才 (cái ツァイ)」は、「〜して初めて(してこそ)〜だ」と強調する言葉。
この2枚の看板は一対になっていて
「党があるからこそ国があり、国があるからこそ家がある」と謳っているのだ。
中国では各地でこのような看板を見た。
「国があるから家(人)があるのか、その逆なのか」ーこういう議論はどこの国でもよくあるかもしれないけど、中国版となると、そこに「党」という要素が入ってきて、それが国の前に来る。
日本でも最近は中国ニュースが溢れかえっていて、共産党が一番偉いとされていることは誰でも知識で知っているけど、体感でそれをわかっている人は少ないかもしれない。
中国の外で生まれ育った私には、「党→国→家→人」の優先順位には違和感しかないが、その是非はともかく、こういう大看板がわざわざ掲げられている、ということも不思議だった。
例えば、日本では「交通安全で安心の街づくり」「人権を守ろう」などの標語は、実際はそうなってないから、わかってない人、実践していない人がいるから書いてると思うと、「党があるから・・」をわざわざ書く理由もそういうことなのかな、と思ったりもして。もちろん標語については国情があまりに違うので、ナンセンスな比較なのかもしれないが。
ただ、中国のネット上で、日本で言えば「〜知恵袋」「教えて〜」的な質問サイトに、「国と家はどちらが先なんですか?」「”人がいるからこそ国がある”という考えがありますが、どうしてそんな考えがあるんですか?」などの質問が溢れていた。
そしてその回答はもれなく、こうしたスローガンの正しさを諭すものになっていた。「おいおい、”どうしてそんな考えがあるんですか?”って、その質問なんやねん(笑)」、とツッコミを入れたくなるぐらい、質問自体不自然な感じさえするが、いずれにせよ、このスローガンは、とても大事なものなんだな、ということがわかる。
うーむ。自分はやはりこの順番に違和感しかないのだけれど、こういう感覚を知っておくことは、中国で起きることを読み解く時に必要なんだろうと思うのだった。
さて、「英語×中国語=∞!」
きょうのフレーズは、
「鶏が先か、卵が先か」
英語では、
Which came first, the chicken or the egg? とか、
chicken and egg situationとか、
chicken and egg problemなどと使います。
中国語でも、
先有鸡还是先有蛋(xiānyǒujī háishi xiānyǒudàn)
“鸡与蛋”问题(jīyǔdàn wèntí)と言います。
そのままですね!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
AJ 😀
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