【私の人生を変えた「励ましのコトバ」_2022エピソード紹介】
昨年の応援エピソード部門にエントリーされた応援エピソードをご紹介していきます✨
ぜひあなたのエピソードを今年の応援アワードにお寄せください♫
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20代の全てを捧げて立ち続けた路上ライブ。
カバー曲を沢山歌い、人を集めるのが主流になっていた中でもオリジナル曲にこだわり、歌い続けました。
ただ女の子からキャーキャー言われたいと浮ついた理由ではじめた音楽が、自分の人生を変えるキッカケになったのはひとつの応援歌とそれを聞いたお客さんの応援から。
高校3年生。
大学進学が早々に決まり、残りの高校生活で何か新しいことをはじめたいと思っていました。
何をやっても飛びぬけた能力はなく目立たないただの凡人。そんな自分への劣等感に悩んでいました。
そんな時、友人から誘われて見に行った路上ライブで沢山の女の子が集まっているのを見て、
「俺もこんな黄色い声援もらいたい」
と安直に弾き語りの練習をはじめます。
珍しい左利き用のギターを抱えて浮ついた願望を胸にがむしゃらに練習する日々。
2ヶ月でぎこちないながらも弾き語れるようになり、3ヶ月経ったクリスマスにはじめて、地元の駅前で路上に立って歌いました。
緊張でなのか、寒さでなのか、足が震えながらも覚えたばかりの少ない曲を何回も歌う。
全然人は止まりませんでした。それでも今までにない高揚感がそこにはありました。
その一方で平行して詩を書き綴っていました。
自分のオリジナル曲があるってカッコいいよなという理由で。
そうして何曲かつくった頃、夢破れ挫折した後輩が今後どうするか悩んでいました。
言葉を選びながら精一杯の励ましたのを覚えています。
そこで伝えた言葉、想いを歌にして本人に送ろうと決めました。
タイトルは
「励ましのコトバ」
曲が完成して、まずはしっかり歌えるようになってから本人に届けよう。
そう決めて路上ライブではじめて披露した日が僕の人生を変えるきっかけとなります。
そこで立ち止まってくれたお母さんと同い年位の女の子。
人に聴いてもらいたい曲はこれだと「励ましのコトバ」を歌う。
自分の心からの言葉が自然と歌に乗る感覚がある中で、涙を流して聴いて下さる姿がそこにありました。
そして歌い終わって、
「本当に感動しました!応援してます。頑張ってください」
こう言って2人は帰っていきました。
その後、その子と出会うことはありませんでしたが、そこで今までもらった言葉とは違う、心が通じ合えた感覚と心からの応援が何よりも胸に響き、音楽へ向き合う意識、目的が一気に変わりました。
人の心を震わせるような曲をつくろう、多くの人とその思いを共有できるようなシンガーソングライターになろう、と。
そこから10年以上路上ライブを中心とした音楽活動を続けました。
活動の中でこだわったのは自分で作った曲を歌い、思いを共有すること。
沢山思いを込めて詩を書き、曲をつくり、1曲1曲の中で沢山の思いを共有し、応援していただく瞬間に沢山触れてきました。
紆余曲折ありつつ多くの仲間ができ、ご縁ができ、かけがえのないファンができ、私を取り巻く環境は大きく変わりました。
もちろん「励ましのコトバ」はその後しっかりと作った本人に届けることができ、最終的に本人は夢を叶えることができました。
自分の人生が変わるキッカケは人を応援したいという心から生まれた1曲と、その曲から受け取った心からの応援のコトバです。
その時限りの出会いであっても応援には人生をも動かす大きな力があると私は信じています。