沢蟹の子育て記録(抱卵開始からの約2ヶ月目〜孵化後!)
他にこの様な詳細な記録を残している方がいらっしゃらないので、ほぼ自分用になりますが、沢蟹の子育て記録を書いています。
2022/05/18から抱卵を開始した沢蟹ママ。
順調に卵が育ち、今回が第3段の記事となります。
本編の前に、まずは、ここまでの記録のリンク。
↓抱卵開始〜約1ヶ月目まで
↓抱卵開始から約1ヶ月目〜約2ヶ月目まで
そして、今回は、約2ヶ月目〜ついに稚蟹の誕生(孵化)です!
2022/07/19 ジーッと待つ
2022/05/18の抱卵開始から、2ヶ月以上がたちました。
抱卵してから卵が孵るまで、だいたい1ヶ月〜2ヶ月程という話を見た様な気がしていたので、もう少し早く卵が孵るのかと思っていました。
我が家の沢蟹ママはゆっくりめなのでしょうか?
このところ、餌をモリモリ食べる様になって、以前とは様子が明らかに違ってきていたので、もうそろそろか!?
それとも、何か孵化の為の条件が整っていなくて孵化が遅れているのか?💦
飼育環境はこれで本当に良いのか??💦💦
等、疑問で頭がいっぱいでした。
2022/07/21 日光浴?
この日の沢蟹ママは、あまり見た事のない動きをしていました。
沢蟹は暑さに弱い為、水槽は直射日光が当たらない部屋の奥に置いています。
その為、沢蟹水槽には日の光は薄っすらとしか差し込んできません。
しかし、沢蟹ママはお腹の卵達に、その薄っすらと差し込んできた日の光に当てようとしている様なお腹をつき出すポーズをしていました。
カビ予防? 発育促進?
目的は何でしょうか?
普段は卵を守る為に、お腹を後ろに引いている事が多かったので、不思議な光景でした。
2022/07/23 柏餅の葉っぱ
雑食の沢蟹は、柏餅についてくる柏の葉を喜んで食べます。
何か添加物がついていると困るので、柏餅を食べた後に残った葉っぱを水で洗って、アク抜きのような形で水にしばらくつけてから乾かして…、と、一手間かけてあります。
時々千切ってあげているのですが、かなり食いつきが良いです。
この日は、沢蟹ママにも柏の葉をあげたら食べたようで、後でフンをしているのを見つけられました。
あげた食べ物を沢蟹がすぐ食べてくれれば、食べた量を把握しやすいのですが、夜行性の沢蟹は、人が起きている時間帯には餌をあまり食べてくれない時もあります。
そういう時は、水槽の中にたまっているフンの量を観察して、沢蟹の食事量をチェックしています。
抱卵から46日目までは、全然フンが確認出来ませんでした。
この頃は、ちょこちょことフンが確認出来るので、毎日フンをスポイトで吸って掃除したりと、少しこまめな世話をする様にしていました。
2022/07/24 何度目かの水ポチャ
カメラのフラッシュが反射して見辛いですが、再び切り株型の置物の中に沢蟹ママが隠れています。
稚蟹が卵から孵化する時には、水中にいる必要があるそうです。
今度こそ、孵化に備えての移動でしょうか?
ドキドキです!
この日もあげた餌(柏の葉っぱ)をモリモリ食べていました。
2022/07/25 ついに!!!
…おわかり頂けただろうか?
そう、沢蟹ママのお腹から、フンがぶら下がっています。(たぶん柏の葉っぱのフン)
じゃなくて!
孵化したての沢蟹の赤ちゃんが見えます!
夜、眠る前に気になって水槽を覗き込んでみたら、孵化が始まっていました。
暗闇の中で、卵がゆらゆら動く様子が見えました。
動画も撮りたかったのですが、暗くて撮るのが難しかったです。
照明を強くあてると、沢蟹に大きなストレスを与える事になるので、このデリケートな時に照明をつけて動画を撮って…という事は出来ませんでした。
まだ丸い卵のままの子も見えますが、細い脚が見える子達は、無事に孵化を終えた稚蟹達です。
沢蟹の赤ちゃん達は孵化した後、1〜2週間程は沢蟹ママのお腹にくっついているという話を見ましたが、実際に孵化した後はどうなるのでしょうか?
沢蟹ママと稚蟹を引き離すタイミングを間違えると、共食いされてしまう事もあるそうなので、飼い主はこれまた油断が出来ません。
2022/07/27 赤ちゃんの食事は?
孵化3日目になりました。
沢蟹ママがなんとなくお腹が空いていそうなそぶりを見せたので、共食いしては大変なので、餌をしっかりあげました。
餌はいつもあげている、100円ショップのDAISOで売っていたザリガニ用の餌とか、柏の葉などです。
ただ沢蟹の赤ちゃん達が何かを食べているのかどうかが良くわからず。
孵化したてだからまだ何も食べていないのか?
沢蟹ママの食べ残しをもらったりしているのか?
何かわからないだろうかと思いながら、ちょこちょこ覗き込んでいました。
2022/07/28 お腹にワラワラ
この日もまだ稚蟹達は沢蟹ママのお腹にくっついていました。
沢蟹ママは隠れたまま、表には出てこない為、観察が上手く出来ず、稚蟹達が元気なのか、やきもきしていました。
ちなみに、後日チャンスが出来て稚蟹を数えた所、約20匹いました。
一気に大所帯になりましたね…!
2022/07/29 あれ!? 巣立ち!?
ふと水槽を覗き込んだら、沢蟹の赤ちゃんが砂利の上をウロウロしていました。
巣立ち…? 独り立ち…?
いや、早くない?!
どこぞで見た情報では、1週間〜2週間はお腹に引っ付いているという話ではなかったでしたっけ??
沢蟹は、気をつけないと親子間でも子蟹同士でも、共食いをしてしまう可能性があります。
「ふぁっ!?」
慌てふためく飼い主(私)。
この日から、稚蟹達の面倒の見方の試行錯誤が始まります。
2022/07/30 入れ物をどうする?
親蟹に共食いされると悲しいので、まずはお試しで、仕切りケースの中に小石と水を入れて、そこに沢蟹を数匹入れてみました。
写真に写っているのは、100円ショップで売っているSIKIRIシリーズの30です。
あとから考えると、これは小さすぎました。
これまた100円ショップのキリを使って、空気穴を開けたり、水が流れる様に穴を開けたり、少しだけ改造を施しています。
色々観察した結果、SIKIRIシリーズの10か、6が稚蟹の個室を作るには良さそうなサイズでした。
沢蟹ママを別の環境にうつして、残りの大半は、元の水槽に入れたままにしました。
⚠水槽を分けたりする時は、弱い個体(稚蟹)はなるべく環境を変えず、強い個体(沢蟹ママ)を移動させる方が安全なのです。
2022/08/01 稚蟹達のご飯は?
餌を抱えている稚蟹達を薄い赤丸で囲んであるのですが、わかりますでしょうか?(薄くしすぎたかな💦)
稚蟹達は、案外、大人の沢蟹とあまり変わらない物を食べました。
写真で赤ちゃん沢蟹達が抱えているのは、100円ショップのDAISOで売っている金魚の餌です。
喜んで食べていましたが、少し大きい様で、一粒は食べ切れずに途中で手放したりする事もあります。
他に、柏の葉っぱや、とうもろこし、乾燥水苔、生しらす、ザリガニ用の餌、茹でエビ等も食べました。
⚠親蟹同様、脱皮失敗の原因になる可能性があるので、カルシウム不足には注意が必要です。
写真の通り、葉っぱの固い葉脈の部分は食べ残していたので、やはり親蟹より消化能力が弱いのだなぁ〜、とも思いました。
2022/08/03 続·入れ物問題
稚蟹同士の共食いを防ぐ為、なるべく個室っぽい環境を作るべく、しばらく写真の様な感じにしていました。
深めのプラスチックケースの中に、色々改造した仕切りケースを入れています。
ただ、これは仕切りの高さが低く、蓋を切り離してしまったので、稚蟹達は仕切りを登って色々移動していましたので、気休めにしかなりませんでした…。
ケースの中に入っている植物は、乾燥水苔です。
乾燥水苔は水をあまり汚しませんし、稚蟹達の餌や隠れ家にもなるので、入れておくと便利だと思います。
もし水苔を使うなら、一度水でふやけさせて汚れを落としてから、水槽に入れた方が良いです。
それと、これは注意点ですが、沢蟹は稚蟹といえどやはり忍者です!
一見ツルツルに見えるプラスチックの入れ物でも、沢蟹が壁を登って脱走してしまう可能性があります。
出来れば沢蟹がすり抜けられない様に、何かしらの蓋をつけた方が安心でしょう。
我が家の場合は、幸い、充分な深さが合ったためか脱走はされずに済んでいます。(と言いつつ心配なので、毎日数が減っていないかチェックはしていました)
2022/08/12 稚蟹のフン
沢蟹はいっぱいフンをします。
沢蟹の赤ちゃんも思った以上にフンをします。
写真に写っている小さな点々は、稚蟹達のフンです。
水が思いのほか早く汚れます。
大人の沢蟹であれば、2〜3日に一回、3分の2くらいの水替えで良いのですが、稚蟹水槽は全体的な水量が少ない事もあり、稚蟹が弱るのが怖くてほぼ毎日、場合によっては一日2回、水替えをしています。
沢蟹は案外生命力があるので、大人の沢蟹であれば、多少環境が悪くても生きていられると思います。
ただ、私の経験上、長期飼育を目指すなら水質を綺麗に保ち続ける事がかなり重要だと感じています。
⚠頻繁な水替えの為、我が家ではカルキ抜きとして、テトラコントラコロラインを使用しています。
2022/08/16 違和感、そしてある予感…
この頃から、なんとなく稚蟹達に違和感が出始めます。
どうも餌をあまり食べない子がいる気がするのです。
沢蟹が餌を食べてくれない理由は、環境が悪くて弱ってしまったから…だけではありません!
沢蟹が餌を食べてくれなくなる原因の一つに、
『脱皮が近いから』
という事が考えられます。
なにせ沢蟹飼育の情報は少なく、稚蟹が始めて脱皮する時期というのは、私が調べた限りでは全く情報が見つけられませんでした。
ただ、もしかしたらそろそろ…?という気がしたので、来る脱皮に備えて、安全な個室の確保が必要になりました。
⚠脱皮前後は共食いの危険性が高まる為、個室を用意する事が望ましい。
2022/08/18 脱皮に向けて、入れ物改造!
脱皮用の安全な個室を用意する為、100円ショップでSIKIRIシリーズの6を買ってきました。
洗ったり、蓋に稚蟹が通り抜けできない程度の空気穴をキリで開けたり、軽い改造を施して、これまた100円ショップで買える水槽用の小石を入れました。
⚠ややアルカリ性の水質を好む沢蟹には、水質を酸性に傾けるゼオライト入りの水槽用砂利等は合わない可能性があるので、購入時は気をつけてください。
稚蟹達の餌、兼隠れ家としてお馴染みの乾燥水苔も入れています。
蓋をすると、仕切りを乗り越える事は出来ない仕様になっている為、これできちんと個室になりました。
稚蟹達は気に入ってくれた様で、各々、水苔の下に隠れたり、小石の隙間に隠れたり、時々ウロウロしてみたり、水苔を齧ったりして過ごしています。
なんとなく餌の食いつきが悪そうな(脱皮しそうな)子を選んで隔離してみました。
後書き
さて、稚蟹初めての脱皮の気配がし始めた所で、沢蟹の子育て記録、第3段は終わりとなります。
このあと、やはり稚蟹が初めての脱皮をしました!
その後の記録(第4段)も、また機会があれば書いていこうかと思っています。
ひとまず、孵化までの記録をお読み頂きありがとうございました!
沢蟹ママ、抱卵から孵化までの68日間+孵化後の4日間、本当にお疲れ様でした〜🎵
(その後、稚蟹から離れた沢蟹ママも元気にしております🎵)
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