環境について
よく他責(環境のせいにするな等)はあかんみたいな話を聞きますが、その考えに振り切れるのもどうなん?って思います。時代背景とか含め環境の要因ってむちゃくちゃ大きいと思います。
例えばプロ野球選手でも昔同じ少年野球チームでバッテリーでしたとか(住んでいる地域の少年野球チームから1人のプロ野球選手さえ輩出されたことないのが一般的だと思いませんか?)、研究者にしても将来の研究者の卵がいる小学校、中学校で学んできましたとか(地方だとそもそも大学進学することが圧倒的少数派です) 。一方で小さい頃から親に連れられ日々雀荘で過ごし、家計が苦しいので高校生からバイト漬けでした。という様な環境もありますよね。
環境の何が大きいかって当たり前の基準、常識が全く違うんです。弱小野球チームで俺は将来プロ野球選手になるんやといって周りが帰っても1人でずっと素振りするとか、普通の中学校で研究者になるといって周りが遊んでいるなか猛勉強するとかしちゃうと周りからかなり浮きます。イジメられたりする危険もあるからそういう行動取りづらいです。恵まれた環境でいる人からすると当たり前のことをするのにも周囲からの圧力があり、一苦労な環境もあるってことです。
それだけ当たり前の基準が違う中で生きてきたんやから自分がプロ野球選手になれなかったのは環境のせいだと思ったらいいのにって思います。小学生の時に将来プロ野球選手になりたいから他県のチームに行かせて欲しいって自分から言える小学生ってほとんどいないと思うんです。
プロ野球選手を例にしてましたが、自身のキャリアを考える場合もそうです。就職活動時は名前の知ってる大企業にエントリーする方も多いと思いますが、キラキラしている様にみえる皆が知っている様な大企業から内定をもらえる人はハナからそういうルートで生きてきてます。プロ野球選手や研究者と同じです。そういう環境で育ってなければ負けます。努力とかじゃないです。将来どういう方向性を目指したいかによると思いますが、専門性が欲しいのであれば伝統工芸の職人とか総合職としての実力をつけたいのであればベンチャー企業等で早期にマネジメント経験を積むとか、見栄やステータスが欲しいのであれば地元の有名企業とか、自分の生まれ育った環境を考慮して行動した方が良いと思います。
環境の要因はむちゃくちゃ大きいので、大企業にいけない自分を責めるのではなくこういう環境で育ったから仕方ないと諦めた方が楽だし、充実した人生を送れるのではと思います。林修先生がテレビで言ってましたが「勝てる場所を選べ」と。与えられた環境で自分を責め過ぎず、日々少しずつでも行動し、改善していけば自分なりの道「勝てる場所」ができるんじゃないかなと思っております。
自分自身キャリアにまつわるお仕事をさせて頂くなかで、キャリアについて悩んでいる方、就活で苦しんでいる方とお会いする機会が多く、色んな方の人生についてのお話伺った中で本人以前に環境の要因大き過ぎるやろと感じたのですが、同時に環境のせいにするな!という話もよく聞きました。環境のせいにするなは「環境が悪いので」って言っちゃうと言い訳になり、前進しないから。という意味だとは思いますが、無理なものは無理なんです。諦める力も大事だと思います。
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