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サウナでデトックス!新陳代謝が高まる仕組みと健康リスク

サウナは男女ともに空前絶後の大ブーム!
生活のルーティンになっている人も少なくないはずです。
「ととのった~~!」などという言葉もよく聞くようになりましたよね。
では、実際にサウナ浴はどのような健康効果を私たちの体にをもたらすのでしょうか?
今回はサウナの起源や利用するうえでのマナー、そして健康リスクなどを深掘りしてみました。


■サウナの発祥

そもそも、サウナとは。
遠赤外や蒸気などで高温になった室内に入り、発汗作用と新陳代謝を高める温浴法。
またの名を蒸し風呂とも呼ばれます。
発祥はフィンランドとされ、一軒家には必ずと言っていいほどサウナがついているのだとか! 規模がすごい……。
日本での歴史は普及したのは1964年のオリンピック以降。
今ではフィンランド式の高温サウナやミストサウナ、塩サウナなど、種類が豊富になりました。

■サウナの正しい入浴方法

①まず、体を洗っておく
②お風呂に入って体を温める
③サウナに入る前に体の水気を拭いておく
 
発汗効果が高まりやすくなります
④サウナルームへ入室
 
5分から~10分ぐらいを目安に入ります。
 くれぐれも無理はしないこと。
 体調が悪くなったら場合はすぐにサウナルームから出ましょう。
⑤サウナルームを出て、シャワーなどで汗を流す
 
汗のついた体で水風呂直行はご法度です!
⑥水風呂に浸かる
 水風呂ではじっとしているのがポイント。
 
水風呂が苦手な人は冷水シャワーなどでクールダウンしましょう。
⑦デッキチェアなどに座り、外気欲など休憩をとる
 水風呂の後は休憩時間をとります。水分補給も忘れずに。
⑧再びサウナルームへ
⑨④~⑦を1セットにして繰り返す
 
10分×5セットや15分、10分、5分と時間を短くするスタイルも
 個人差やサウナルームの温度、座る場所にもよります
 体調とよく相談して自分に合った「ととのう」を見つけましょう。

■「ととのう」とはどんな状態?

サウナ好きの間でよく聞かれるのが「ととのう」というワード。
サウナ浴による発汗と水風呂のクールダウンを繰り返すことで得られる一種の「陶酔感」であるとされます。
「脳はスッキリ、体はリラックス」という日常では得られにくいこの感覚が、サウナ浴の醍醐味なのだそうです。
「ととのう」状態を得るコツは、リラックスした状態でサウナに入ること。
そして、水風呂にしっかりと浸かることで交感神経を適度に刺激できます。さらに、すぐに休憩をとることがポイントです。

■サウナ浴による健康効果

①疲労感の解消
 
多くの酸素を供給できるようになるため、体の内側から回復を促進させ、 疲労物質の軽減が見込めます。
②認機能・集中力が高まる
 
脳派が正常化することによって認知機能や集中力の向上につながると言われています。
③感情がコントロールしやすくなる
 
自律神経を刺激することで、副交感神経との切り替えがスムースに行われやすくなります。
 結果、メンタルが安定する効果が見込めます。
④睡眠の質が上がる 
 短時間で深く眠れる効果が得られることも。
 日中眠気も妨げるという報告もあるそうです。
⑤五感の感度が上がる
 脳の一部が活性化し、味覚や嗅覚、触覚などが敏感になります。
 塩分の少ないものを好んで食べるようになる人もいるのだとか。
⑥肩こり、腰痛、眼精疲労の改善
 
血行促進効果により筋肉がほぐれ、血流がアップするためです。
⑦美肌・ダイエット効果
 
新陳代謝による美肌効果や発汗によるむくみ改善。痩せやすい体が目指せます。

■サウナ浴が適さない人は?

“サウナ浴=健康にいい”という先入観はないでしょうか?
そのようなイメージが先行し、実際にわたしたちの体内でなにが起こっているのか理解している人は少ないかもしれません。
高血圧症や狭心症の診断が下っていたり、服薬していたりする人は注意が必要です。
該当する人は、サウナ浴を控えたり、1回のサウナ浴を短時間にとどめたり、低温サウナを選んだほうがいいでしょう。
2つの疾患に関するサウナ浴のリスクを下記に説明します。

①高血圧症の人
じつは、サウナ浴で血管が拡張し下がった血圧は、水風呂によって交感神経が刺激され、ジェットコースターのように上がります。
この行動を繰り返すサウナ浴は、危険な血圧の上下運動を繰り返すことによって、血管を痛めつけてしまっているのです。
年配の人はとくに血管が破れる、血管の血栓がはがれて詰まるなど、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まってしまいます。

②狭心症と診断された人
個人差はありますが、サウナ浴は1回に約300~400ccの水分を失われると言われています。
血管内の水分も蒸発するため、一時的に血液はドロドロに。
血液が濃縮することによって高まるリスクは、脳梗塞や心筋梗塞、痛風、尿管結石の発作などです。
加えて、高血圧症や血管が狭くなっている人は低血圧、血液の供給不足、虚水見舞われると、命を落とすことにもなりかねません。

■まとめ

「ととのう」イメージばかりが先行していますが、体のなかは別のことが起きていることがわかりました。
多くのサウナーたちは、血管内で水分が蒸発しているとはなかなか想像しないかもしれません。
じつは、あなたの心臓や血管は「ととのい」の影で悲鳴を上げています。
自分の持病や体調と相談し、無理のない範囲でサウナを楽しみましょう。

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