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【味菜便り】今年の抱負書きました。今年もどうぞよろしくお願いします!

こんにちは。放牧豚の味菜自然村  林拓生です。
お肉をご購入いただける準備が整いましたので2025年1発目の味菜便り書きました!今年もどうぞよろしくお願い致します。

※味菜便りとは
最近、味菜自然村に起こったことや、感じたこと、子供のことなど、
味菜自然豚共同購入の個人会員さん(無料会員登録はこちら)へ向けて綴るお便りです。

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味菜便り                         
 2025年1月30日

今年最初のお便りです、
皆さん、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年の元旦はとてもいい天気で、最高のスタートとなりました。
昨年末から姉の家族が帰省してきて、とても賑やかな年末年始でした。
といいましても私は毎日の行動は特に変わらず、元旦も夜明け前から餌回収をして、トラックの中から初日の出を見て、豚さんたちのお世話をするという流れです。それでも途中でおせちをみんなで食べたり、地元の神社に初詣に行ったりと楽しい一年の始まりでした。

昨年は母豚を増やし、春には順調に子豚が生まれたのですが、
夏の猛暑で妊娠していた母豚が熱中症なのか熱をだしてしまい、1匹は流産。もう1匹はちゃんと生んでくれたのですが、
熱のせいでご飯を食べれず、おっぱいがでなかったりしました。
さらには夏場、他のお母さん豚とお父さん豚が交尾をしていたのを確認していましたが、全然妊娠できなかったりと昨年の夏の猛暑の影響はとても大きかったです。幸いにも熱を出したお母さん豚はその後回復してくれて今では元気いっぱいになって、この春出産する予定です。

今年で養豚を始めて18年目に入りますが、この2~3年は大きな壁にぶつかっています。異常気象も大きな原因ではありますが、もしかしたら私の心に問題があるのではないかと考え、今年のテーマは初心に帰り、
   「楽しむ」
を心掛けていこうと思います。

そう考えるようになったのは、
今、アルバイトで手伝いに来てくれている子との何気ない会話でした。
彼はいちごやハーブを育てているのですが、
あるときに「色々育ててきた中で苺とハーブが自分に合っていて、今はすごく楽しいんですよね。」と会話をしたのですが、後で感じたのが、
楽しく農業をする気持ちって今の私に無くなっているなぁと。
もちろん作業を苦痛に感じたりとかは全くなく、楽しく仕事をしているのですが、以前のように、気持ちのいい日にお出かけして気持ちをリフレッシュしたり、仕事の合間で何か楽しいことをしたり、最近はしなくなったなぁと思います。
養豚を始めた当初は、
この味菜自然村の土地で豚が走り回っていたら面白いよね、楽しいよねって考えでスタートしましたが、
最近は仕事に追われ、色んなマイナスなことが起こり、
もっと頑張らないといけない、しっかりした経営にもっていかないといけないと考えるようになっていました。
畜産は命を扱っている仕事で、妊娠するのも当たり前じゃないし、
無事に生まれてくるのも当たり前じゃないし、
大きく育ってくれるのも当たり前じゃないですよね。
17年間、養豚業をやってきて、
私の中で当たり前になっていたように思います。

農業の最大の魅力は「楽しい暮らし、豊かな暮らし」だと思っています。
自分の土地で収穫できる山菜や木の実、果実などがあり、
自分で育てた豚肉、最近妻が夢中になっている森の中の野草など、
その豊かさを有難いと思い、楽しめていないのは本当にもったいない。
妻も森で一緒に活動してくれる仲間ができ、
2月15日も昨年スタートさせた「土中環境改善ワークショップ」の第2回目を開催しようとしております。楽しみながら学んでいるようです。
この里山保全活動に応援、ご支援、ご参加下さった皆様、
この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
私も今年は、
「笑う門に福来る」作戦で頑張っていこうと思います!
皆さんは、今年の抱負、立てられましたか。

さてもう一つのニュース。
最近知りましたが、次の4月から食料供給困難事態対策法という法律が新たに施行されます。これは何かというと、食料不足に日本が陥った場合、政府が生産者に生産や出荷の調整を要請、または指示できるという法律らしいのです。
本当に有事の際は、何とかしないといけないので、多少の理解はできますが、何とこの法律、政府から生産計画の届け出や指示に従わなければ、
罰金20万なのだと。農業者にさらなる負担を強いることになり、さらに苦しめる法律ができました。もはや農業者に基本的人権はないのではと思える法律です。
今、日本の食料自給率は30%台で、まずはこの数字をあげるために農業の立て直しが先ではないでしょうか。
農業者はどんどん高齢化しており、私のところも70過ぎてる方が必死で土地を守り、お米や作物を作っていますが、後継ぎはおらず、少しずつ土地が荒れていっています。そんな人たちが政府からもっと作れと言われてもそんな簡単じゃないでしょうし、農地があるからと言って荒れている状態からきれいにして作物をまた作るというのは無理があるように思います。
もう法律になってしまったので、どうしようもできませんが、
農業者が増えていくように、農業者が苦しいと言わなくていいように考えてもらいたいものです。

最後に恒例の子供達のお話です。
いつも書いていますが、息子と娘、性格が全然違います。
娘はすごく甘えん坊で、常にだれかと一緒じゃないといけない、かまっといてもらいたいという性格ですが、
息子は一人で一人の世界に入って遊ぶことができます。
最近、鉄砲が好きな息子は「いっしん、大きくなったら、パパとママから離れて猟師になる」とすでに離れていく話をしますが、
娘はむしろずっと一緒にいると言います。
まぁ、それはそれで嬉しいのですが…(笑)
そんな二人が先日妻と一緒に里帰りして、妻が用事で一日先に帰ってきて、二人がじぃばぁと一緒に次の日帰って来る事がありました。
今まで、私か妻のどちらかがいない夜を過ごすことはあったのですが、
二人ともいないのは初めての事でした。
その夜は無事に寝られたようですが、次の日、娘はお腹が痛いといいだし、微熱を出し、ぐったりしているとの連絡。風邪でもひいたのかなと少し心配もありましたが、家に帰ってきたらお腹すいたと干し芋を食べ、
何事もなかったかのように復活しました。
なんと寂しすぎて体調崩したんじゃないかと思ってしまう、
うさぎのような娘でした。

さて今回のお肉の発送は、
2/5(水)、12(水)、23(日)、3/2(日)前後を予定してます。
今回は、先ほど少し書きました
2/15(土)の森の土中環境改善WSの関係で、前半、後半と発送予定の曜日が違いますので、ご理解ご確認の程よろしくお願い致します。
里山の環境改善活動に関心がある方は
是非Booの小さな森Instagramより詳細ご確認のえ、お申込みください。

また3/8(土)、9(日)は、年々厳しくなる夏の日差しから放牧場の豚達を守るための落葉樹苗の植樹活動を予定しています。
こちらは、上記の環境改善WSとは別で、JAC環境動物保護財団様からの家畜福祉推進のための支援をいただいての活動になります。
是非、お近くの会員さんには、いつも食べてもらっている味菜自然豚とふれあいつつ、ブー達のための植樹を一緒にお手伝いいただけると嬉しいです。会員さんと直接お会いする機会がなかなか無いので、是非一緒に楽しくすごせたらなぁと思っています。
こちらは詳細が決まり次第、味菜自然村のInstagramで投稿しますので、
よかったらフォローしておいてください!
色々書きましたが、今回もお肉のご注文、どうぞよろしくお願い致します。

 味菜自然村 林拓生 

https://www.instagram.com/ajisaishizenmura/





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