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ドイツのお話2:住民登録で使ったアポスティーユ、日本にいる夫の生年月日が必要だった!?

「ドイツのお話」シリーズでは、こんなこともあるのね〜という、他ではあまり掲載されていないニッチな記事をお届けします。

注意;ここでのお話は実際にこういうことに遭遇したよ!というお話であって、必ずしもこういう風になる、これがルールというわけではありません。各自、確かなソースから正確な情報収集をお願いしますね!

あじさい、ドイツに単身赴任中

現在、夫を日本に残してドイツに単身赴任中です。VISAは国内にいる間にD VISA(長期滞在VISA、就労目的、ICT Card)を取得しました。

こんな順番で出国〜住民登録に至りました。

ドイツ国内で労働許可証の取得(会社が外部協力先に依頼)

大使館の予約が取れない!! (前回のお話)

日本で VISAの申請 (労働許可証も提出。)

日本でVISA取得

出国

市役所で住民登録(今回のお話)

TAX ID取得 (今回のお話)

前回のお話はこちらから。


出国3週間前、結婚証明書のアポスティーユ取得せよ!

VISAも発給が決まったある日、ドイツのエージェントから連絡が。

「あなた、既婚者でしょ。住民登録で既婚者として登録するために、日本で結婚証明書のアポスティーユドイツ語の認証翻訳付きを取ってきて。労働許可証の書類出す時に、結婚ステータスUnknownで出していたでしょ。これ、このままだと納税額に影響するからよろしくー!これ、ドイツに着いてからだと大変だから日本で取得してね!」

……

「アポスティーユ、何それ美味しいの?」

アポスティーユ(Apostille)とは、日本の公文書が外国の官公庁に提出される際に必要とされる、その書類が日本の公的機関から認証されて発行された公文書であることを証明する付箋による証明です。

GoogleのAIによる要約より

詳しくは外務省のWebサイトに掲載されています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000548.html

ここでポイントは2つ。
1. 結婚証明書のアポスティーユが必要
所要:約1週間

公的書類の取得→外務省へ送付→返送

2.上記の認証翻訳が必要

日本で数少ない認証翻訳者へ依頼→書類送付→翻訳者にて翻訳→返送

所要:送付期間含めて1週間~


「えっ、発給に2週間くらいかかる書類、出発まで3週間の今言うか!?」

どうやら、独身か否かで納税ステータスに影響があるらしい。VISA申請の時、もしかしたらアポスティーユ取ってもらうかもしれませんと窓口で言われていたが結局必要がなかった書類。この時期になって必要になりました。(Unkownで出せと言ったのオタクの会社でしょ・・・)

ちなみに、日本では結婚証明書というものはありませんので戸籍謄本などが該当します。
当時確認したサイトはこちら。

余談ですが、アポスティーユは国際結婚するときに良く使われるそうでして、その場合は独身の証明書を取らなければなりません。

 婚姻要件具備証明書

こちらの方がネットに多く出ていると思います。どの書類を取ればいいのか確認するのに手間取りました。

単身でドイツ行くため、戸籍の個人自己証明にてアポスティーユ取得、認証翻訳を取得しました。

戸籍の証明は戸籍の所在地と現住所が同じだったので、月曜日の朝イチ、コンビニのコピー機にて取得しました。マイナンバーカードが初めて仕事してくれました。

ドイツ語の認証翻訳が出来る方のリストはこちら。

 
掲載されているリストのうち、2社に問い合わせて、納期が短かったこちらの事務所にお世話になりました。

非常に早く丁寧にご対応いただけたおかげで、外務省への書類送付 ~ 認証翻訳つきのアポスティーユが手元に届くまで2週間以内に完了しました。本当にありがたかったです。

認証翻訳の内容のほとんどは住所と人名なので翻訳作業の大半は読み方の確認かもしれないと思い、メールにて読みがなもあわせて送りました。

影の功労者はレターパック。
外務省、翻訳事務所とのやり取りは全てレターパックで行いました。VISA取得と合わせて計7通利用しました。


入国後、いざ住民登録

これが終わってTAX IDもらわないと銀行口座も開けません。ドイツ入国後、一番最初の仕事はこちらです。

現地エージェントの方と待ち合わせて、市役所へ。パスポート、結婚証明書のアポスティーユ(認証翻訳付き)、居住証明書(アパートへの入居時に不動産屋から頂戴した書類)を提出。

ここから市役所のお姉さんがパソコンに情報を入力してゆきます。
以下、お姉さん、あじさい(正確には当方の言葉をエージェントの方が通訳)の会話。

……。

お姉さん「あなたの誕生日は?生まれた場所は?」

あじさい「ここに書いてあります。」

お姉さん「あなた、結婚しているけど1人で来ているのね。」

あじさい「そうです」

お姉さん「いつ結婚したの?ご主人の名前は?」

あじさい「ここに書いてある通りです。」

お姉さん「ご主人の誕生日は?生まれた場所は?」

あじさい「○年○月○日です。出身は〜です。」

お姉さん「出身は書いてあるわね、で、誕生日は認証翻訳のどこに書いてあるの?」



えっ、それ、単身で来ているのに必要な情報なの!???


あじさい「単身で来ていますし、結婚の証明が必要とだけ言われていたのでその情報は掲載されていませんよ。」

お姉さん「なんで掲載されていないの?……困ったわねぇ。ちょっとえらい人に確認するわ。」



待つこと15分ぐらい、結果、夫の誕生日は口頭の情報でパスできました。

本当に肝が冷えました。さっきの緊張した時間とエネルギー返せ!!!


ドイツでは、誕生日、誕生地、家族の情報(誕生日、出身地)を事細かに聞かれる場合が多いです。
また、学歴に関しても聞かれることが多く、英文の卒業証明書を取り寄せたり、ANABINを作成してもらいました(VISA、労働許可証取得に使いました)。

こういう情報が聞かれるよということを知っておくと、少し準備がしやすくなるかもしれません。


後日、TAX  IDをとりに行く

あじさいの滞在先では、TAX IDが住民登録後、1週間ぐらいで送られると聞いていたのですがなかなか届きませんでした。
ですが、給与支払いのための銀行口座の開設が必要でそれを人事からショートノーティスで言われまして。

結局、エージェントさんと一緒に市役所(その時は出張所)にTAX IDの書類をもらいに行きました。予約は不要、TAX IDがまだ送られてきていないんだけど、口座開設に今すぐ必要!という旨を伝えたらその場でTAX IDの紙を印刷してくれました(ちなみに原本届いたのは住民登録から3週間以上経ってから)。

すぐ用意できるなら当日欲しかった……。


そんなこんなで無事に住民登録が完了、その足で銀行口座もなんとか開けました。銀行口座とデビットカードのトラブルは近いうちに。


残タスクはドイツのNHK的なものの支払い登録の手紙を待つことと、移民局へのアポ取り……。(こちらも一筋縄では行かなかった)

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