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ドイツのお話8:「ドイツ イヤイヤ期」から「ドイツしょうもないな期」へ

今年もすでに2月中旬。
あじさいのドイツ滞在も8ヶ月目に入りまして折り返し地点を過ぎました(滞在は今年の6月末まで)。

10月に入ってようやく2週間のバケーションをとることができました。今の会社に入ってから初めての長期休暇でした。バケーションから戻ってきたあと、突如と襲ってきたイライラモード。

天気が悪い・日照時間が短いというのは、人のやる気スイッチをオフにしたり、朝起きられなくするのですが、それを除いても何だか続くイライラモード。職場ではほぼドイツ人に囲まれ(会話は英語)、街中ではほぼ100%ドイツ語(3歳児ぐらいのカタコトドイツ語を駆使)、何かにつけてドイツに対して非常にイライラしていました。

そんな中、ふと気がついたこと。

「あっ、これは2歳児にあると言われるイヤイヤ期みたい」


まるで、自分がイヤイヤ!ヤダヤダ!と言っている子供かと。ということで、ここしばらくの感情に「ドイツイヤイヤ期」と名付けてみました。

自分の感情に名前をつけてみることで得られたもの

ドイツイヤイヤ期と名付けてみたらあら不思議。いやーな感情がすごく客観的にみることができるんですよね。

自分の中にあればすごーくモヤモヤ・イライラした感情も、一旦名前をつけてみると、イヤイヤ期の子供の絵が目の前に映り、今の自分を客観的に捉えることができるようになりました。

「あー、自分イライラしているのね。はいはい」ぐらいな心持ちに変わりました。
ものすごく強い感情は体を壊しかねないので、ニックネーム的な名前をつけてみると手をつけられないから抜け出し、取り扱えるようになります。

ドイツ イヤイヤ期の正体

結局、ドイツイヤイヤ期の正体はなんなんだ……。と思い返して見たのですが、正体はきっとこれ。
滞在4ヶ月目に入ってドイツでの生活に「慣れてきた」ということだったと思います。

最初の3ヶ月間はドイツ語という新しい環境でなんとか生活に慣れようと、仕事に慣れようと必死になっていたのだと思います。
例えば、お買い物。スーパーで買い物するだけでも、海外特有のベルトの速さに目を丸くしながら、レジの人がなんというか全く分からずにいました。それでも、4ヶ月目に入ると、セルフレジを使う、有人レジしかない場合は袋詰めの順番を考えながらベルトコンベアに商品を置いて、完全には聞き取れないけれどもコミュニケーションが多少取れるようになるはなってきています。なんなら、割引ラベルが貼ってあるのにレジで割引がされていないことも堂々と拙いドイツ語でしています(笑)

良くも悪くも、導入期から次のステージに移れたのだと思います。

ドイツ歴が長い韓国人の同僚に聞いてみた

ドイツに7年ぐらい住んでいる韓国人の同僚と月1ぐらいでランチに行くのですが、その同僚にこんな経験が今までになかったか?と聞いてみました。ちなみに彼女はドイツに来る前に日本にも6年弱住んでいたことがある方でして(日本の大学出身)、韓日独英の4ヶ国語が話せます。今はドイツ生活におけるあじさいのメンター(勝手にそう思っている)です。


「結論、年1でイヤイヤ期発動している!」

彼女曰く、ドイツの生活は3年経つまでは慣れない。3年経つと何が起きても大抵のことは「無」で対応できるようになるという。そんな彼女でも年1ぐらいでイヤイヤ期が発動されることがあるという。もはやサイクルだと言っていました。

イヤイヤ期の対処法?それは、同じ国から来た同僚と定期的にランチをする、自分の国の料理をしっかり食べる、一時帰国とのこと。

確かに、年始年末で一時帰国した後は世界が変わりました。普通の日本の年越しが天国かと思いました。日本の職場でのランチが天国でした。


ラーメンが身体に染みてスープを飲み干しました
マグロ三昧、未だに舌が味を思い出します


在独10年になるフランス人の上司曰く、国外にいるからこそ、フランス語を話すコミュニティに属し母国語を話すことを大切にしているそう。

ドイツイヤイヤ期からドイツしょうもないな期へ


これが最近の感情。
イライラというよりも、しょうもないなぐらいにしか思わなくなりました。

「あー、また電車遅延しているよ。しょうもないな。」ぐらいな感覚です。
あーはいはいはいはい。だよね、そうだよねぐらいになると非常に取り扱いが楽です。

次はどんな心境になるのか、ちょっとだけ楽しみです。

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