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夏休みのアイディア:2. 一度は行ってみたい防災施設には絶対見えない場所!

今日ご案内するのは、トップ写真の施設です。
これ、なんだと思います?柱が何本もあって、人間の背丈よりもはるかに高い、ここはいったいどこでしょう?


こんばんは、あじさいです。今日はいつもより少し早い更新です。
ここ最近、夏休みに関する記事、お出かけの際の避難や防災の体験型施設を紹介しておりますが、あじさいの夏休みはいったいいつになることか……


昨日の記事はこちらから↓


noteを始めてからずっと書きたかったのが今日ご紹介する場所です。

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地下にある施設でして、まるで神殿のよう!通称、地下神殿と呼ばれています。実は、これ防災施設なんです!

昨年10月、本業で東京の防災対策について海外の方に紹介する機会がありまして、この設備を紹介しました。実は、あじさいもその時までこの施設の存在を知らず、上司から絶対にこれを話したらいい!と教えてもらいました。こういう施設があるから東京の災害対策ばっちり!と話した翌週、台風19号が襲来しました……

地下神殿とは!?

地下神殿の正式名称は、首都圏外郭放水路(しゅとけんがいかくほうすいろ)と言います。地底50mを流れる世界最大級の地下放水路です。

首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。(中略)
首都圏外郭放水路の完成によって、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積は大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。

出典:国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所のWEBサイト

地下神殿説明図

出典:国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所のWEBサイト

図は、上が東京湾(南)ですね。埼玉県の東部には中規模、小規模の河川が複数流れていて、それぞれの河川が地下でつながっています。最終的には一番左側の江戸川につながります。

図示

この付近では小さな河川がたくさんあり、緩い傾斜でお盆のような形の地形であるため水が流れにくい場所です。大雨が降るとすぐに大量の水が流れきれずに小さな川が溢れて洪水が発生していました。そのため、大河川に囲まれた部分は洪水によりたびたび被害に悩まされていました。そこで、小さな河川の地下に立坑をそれぞれ設置して、地下を結んだのが首都圏外郭放水路というわけです。
地下神殿は、終点の第1立坑の脇にある調圧水槽に相当します。つまり、地下神殿は巨大な水槽(水がためられるところ)です。

地下神殿2

出典:国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所のWEBサイト

実はこの施設、国土交通省の関東地方整備局 江戸川河川事務所の管轄なんです。

見学もできます!

記事を書きたかったけど書かなかった理由は、新型コロナウイルスの影響による見学ツアーの中止でした。最近、見学ツアーが再開されたようです。見学コースが3コース用意されていて、事前の予約が必要です。
これ、本当に行ってみたい!この大きさを見て体感したい!

昨年の台風19号でも大活躍!

実は、この地下神殿と首都圏外郭放水路は昨年の台風19号でも大活躍でした。全国各地の河川で氾濫、堤防の決壊が発生したのにも関わらずこのエリアでは被害の話を聞きませんでした。どうやら、第一立坑では、高さ70mのうち、55mまで水で浸かっていたようです。

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これが第一立坑です。きっと、この中が7割方水で埋まっていたのだと思います。


地下神殿の光景、どこかで見たことない?

昨日、映画で使われた……と書きましたが、この光景、映画で見たことある人いません?ちなみに、地下神殿は埼玉県春日部市にあります。
埼玉を舞台にした映画といえば……

そうです、「翔んで埼玉」です!映画ラストでの麗(GACKT)と百美(二階堂ふみ)が演説していたのがこの地下神殿でした。
あじさいは埼玉県の高校に通っていたので、もちろん「翔んで埼玉」を映画館に見に行きました。


いかがでしたでしょうか。一度行ってみたい、地下神殿を紹介しました。
行きたいなぁ、レンタカーかなぁ。関東に住んでいるのに自宅から約3時間かかるそうです(笑)

最後までご覧くださいましてありがとうございました!

あじさい

※おきりさん、isekai tripさん、futzさんによる写真ACからの写真を利用しました。

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