オタクほどオタクって言わない
大海の広さに打ちのめされるターンですね。
わたしはマンガや映画その他、気になったものは基本的に乱読、乱見(? の人なのでとにかくある程度数を見ないとはじまらないと思っているフシがありまして。そんな偏屈な性格をしているせいで定期的に思うんですよ。
――海、広すぎって。
そもそもの始まりは先月ちょっとお金使いすぎだなって思って、今月マンガ買うのを控えめにしていたんです。だからあと1週間はありますが、ちょっと今月どんなもんか数えてみよう。そう思い立ったのが運の尽きでした。
結果は、来週出るものの予約も含めて新刊が20冊くらい(購入履歴で見たので、予約ベースの日付が並んでいてちょっと不鮮明)。ポイントで半額とか、1巻無料とか古本的なものは除いてあります。
控えていたとはいえ、たったの20冊。
マンガの新刊は年間で1万点以上出ていますから、月換算で800冊以上は出ているわけです。そのうちの10分の1にもみたないたったの20冊。大海の広さに打ちのめされるには十分な数字でしょう。
ライブにつぎ込んだお金、とかおいしいものを食べに行ったお金とかそういうもの数えたら負けっていうのは重々承知しているんですけどね。たまに、こうして出来心で数えてしまってへこむっていう厄介さ加減です。早く石油王になりたい。
オタクを自覚しだしてもう四半世紀くらいになる気がしますが、いまだに自分の「これだけは譲れない!」という部分がないのが良くないんでしょうね。この部分は必ず押さえますよ、あとはほどほどですよ、という線引きさえできていればここまで打ちのめされることもないだろうに。
生きているだけで……いや、この瞬間にも読んだことがないものが増殖していくってある意味ホラーじゃないですか? 積読に押しつぶされる感じ。いや別に買っても居ないし、そもそも認知さえしてないんでいいんですけど。
オタクの人ほど「いや俺なんか大したことないよ」というのはよく聞く話ですし、自分でも何度となく使ったことがありますが、謙遜というよりもリアルな本音という感じですよね。