ホットサンドメーカーで『ごはんバーガー』を作ろうの巻
きっかけはマク〇ナルドだ。
少し前の夜限定のメニューで「ごはんバーガー」が出ていた。子供ができてからマクド〇ルドに行く機会が増えている我が家。そして「ごはんバーガー」が好きな私。そんな奇跡のマリアージュが、無事、私の胃袋に「ごはんバーガー」を届けたのだ……
――ってなんだか壮大な導入になってしまったけれど、要するに、『ごはんバーガーがおいしかったし、家でもできないものだろうか』と思いたってしまったわけです。
ネットでレシピなんかを検索すると、ホットサンドメーカーを使った「ごはんバーガー」的なものはたくさん出てくる。
同じように考える人もすくなくないのだろう。ありがたい話だ。
そしてレシピの存在を確認した段階でひとしきり満足してしまい、レシピをまともに見ることもなく、料理をはじめてしまうとことが「料理のできない人」にありがちな失敗だ。そして、――もちろん私は「料理ができない側」の人間だ。
まともにレシピを見ることもなく、己の労力と時間と情熱をかけたオリジナル「ごはんバーガー」完成までの秘話が、今ここに白日のもとにされされることになるのだ!(テンションが迷子だなぁ)
そんなわけで――
◆第一世代
完成までの秘話が……とか書いたけれど、別にひとつ作るのは難しくなくて、結構あっさりできました。どうです? おこげもあって意外とおいしそうでしょ?
冷凍してあったごはん解凍してから下にひいて、タマゴをそのままそこに割る。マ〇ドナルドのナゲットが余ってたから、それを4つのせて、上からとろけるチーズを。最後にもう1つごはんをのせて、しょうゆを適量たらして、はさんで焼いたら出来上がり。
見た目はまあまあでしょう。
味もまあまあでした。
ナゲットに味がしっかりついているので存在感があってよし。油をひくのを忘れたのだけれど、こげつくこともなく無事セーフ。
問題は、冷凍してあったご飯を上下で2つ使ったこと。あれがひとつで茶碗1杯くらいあるので、ものすごく量が増えてしまったんですね。ナゲット4つ入ってるしね。
そんなわけで温かいし、味もまずくはないけれど、朝からどか盛りの「ごはんバーガー」と格闘することになったのでした。ちなみに食べるときは、ナイフとフォークで切って食べました。
【味:★★★★☆】
まずくはない。おいしいと言ってもいい。でも焼きおにぎり。
【見た目:★★★★☆】
こげ目がついておいしそう。パンパンなのもご愛敬。
【手際:★★★☆☆】
はじめてにしてはよくできたと思う。
【総合評価 ★★★★☆】
評価は甘めではあるが、ほぼ何も見ないでおいしいと思えるものができたのだからよしとしよう。
そしてこの経験をもとに、私は決意するのです。
もっとおいしい「ごはんバーガーを作りたい」と。
そして――
◆第二世代
前回の失敗をいかし、まずはホットサンドメーカに油をひくところから。
その他にもいろいろな改善活動を行ったわけです。
タマゴはそのまま入れると、やぶれてはみ出てしまうので、事前に焼いてから。野菜っけがないことに気がつき、冷蔵庫にあった千切りキャベツをイン。今回はナゲットはなかったので肉気を出すためにハムで代用。
大事なのはご飯の量。
前回多すぎたのを考慮して、下側のみのご飯を配備。上は卵とハムとキャベツが何とかしてくれるはず。彼らのポテンシャルを信じることが私のつとめだ。そう願って数分間。
――決して失敗とは言わせない。でも写真を見れば伝わるだろう。これは成功とはちょっといえないであろう代物ができあがった。
方向性は決して悪くなかったはずだが、ポテンシャルにたいして過度の期待をよせすぎたのではないかという気がする。いや、敗因はこの私。選手たちは最高のプレイをした。そう言い切ってやるのが監督の責務というものだろうか。
【味:★★★☆☆】
まずくはないがナゲットの分、前回におとる。焼きおにぎり。
【見た目:★★★☆☆】
ハムの丸さが見えるのは狙いとしては悪くない。
【手際:★★★☆☆】
二度目であることを考えれば、もう少しテキパキやりたかった。
【総合評価 ★★★☆☆】
味はともかく見た目はいまひとつ。ハムがちぎれなくて食べづらかったのもマイナスポイント。
次こそは! 熱意を胸に3度目の正直。
そして――
◆第三世代
――まずそう。
だんだん不味そうになっているとか言うな。え? 味? ぶっちゃけ最初のやつが一番美味しい……。いやその実際のところ味は、「焼きおにぎり」であると思えばそんなもんかな、というくらいには焼きおにぎり味なんですよ。だからまずくはない。大事なことだから2回いうけれど、決してまずくはない。
……でも料理って、味だけじゃないじゃん。見た目とか雰囲気とか大事じゃんね。
今回だって、前回前々回の反省を生かして孤軍奮闘したんですよ。
油をちゃんとひいて、ハムが噛み切れなかったから先に切ったんですよ。そして、卵とキャベツと混ぜて先にいためてから挟むという手間の入りよう。加えて、しょうゆが後がけだと部分的になってしまうという懸念を払しょくするために、ご飯としょうゆを先にまぜるという離れ業も!
きちんとハンバーグするために、上下にご飯を適量づつ配備。多すぎないように細心の注意を払う。
で、その結果がこれ。
どうだ。まずそうだろう。でもまずくもないんだ。焼きおにぎりだ。
ある意味一番中途半端だ。
【味:★★☆☆☆】
まずいとは言えない。焼きおにぎり。
【見た目:★☆☆☆☆】
残飯かよ。
【手際:★★☆☆☆】
むしろ手間はかかっている。
【総合評価 ★★☆☆☆】
事件は迷宮入りの様相をていしていると言っても過言ではない。名探偵の登場を熱望する。というかレシピを見ろ。
◆エピローグ
というわけで私の挑戦はこのあたりでひと段落としようと思う。
というか、ぶっちゃけ焼きおにぎり味に飽きてしまった。毎週毎週、朝から量の多いだけのおいしくない焼きおにぎりを食べさせられるこっちの気持ちにもなってみたまえ。
しばらく焼きおにぎりは食べたくない。というかホットサンドメーカーなんだから普通にホットサンド作ろうよ。そうしよう。はい、どん。
(ホットサンドはスタッフが美味しくいただきました)
道具は本来の用途で使うのが一番間違いがないということが、このチャレンジで得ることができた一番大切な教訓のようだ。
そのうちまたやろう。
次こそは焼きおにぎりからの脱却を目指して……
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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)