小説投稿サイト『エブリスタ』を1か月使ってみた感想
というわけで、小説投稿サイトめぐり第4弾。
今回は『エブリスタ』です。
DeNAとNTTドコモとの共同出資企業、株式会社エブリスタが提供しているとあって、大手の一角といってもいいでしょう。他の投稿サイト(Monogatary、カクヨム、NOVELDAYS)の感想はマガジンからどうぞ。
では総括からいきます。
めぐったサイトの中で一番こまやかでユーザビリティに優れている印象。「3行から参加できる」とうたった投稿コンテストが2週間に一回あり、小説の練習場所としても優れている。
ランキングにのった時やスター(☆)をもらったときなど、こまやかに通知がくるし、アニメーションなどもあって嬉しい。書き手にやさしいサイト。恋愛ものが強いかも。総合的には結構オススメ。
■草の根コンテストも立派
上にも書いたように、コンテストはまず2週間に1回ずつあります。お題があって、そこに「3行から参加できる」とあって、かなり気楽に参加することができます。
その上、そんな草の根コンテストでも賞金(5万円)や選評、書籍への収録(可能性)などもあり、十分立派なものが用意されています。
もちろん純粋にコンテストらしいコンテストも多数あり、年中なにかやっている印象です。長くて気合を入れて書いたものがある人にとっても、挑戦する場所として、かなり行き届いている環境と言っていいでしょう。
■優れたユーザビリティ
noteもそうですけど、ちゃんと反応があったことを伝えてくれるってのは嬉しいものです。
フォローや本棚への追加、スターをもらったとき、ページコメントなどに加えて、ランキングにのったときなどにも通知が来ます。それもアニメーション付きで派手なやつが。
(ちなみにこれ、PV3とかだったので、ど真ん中じゃないジャンルでランキングに乗ることのハードルはまったく高くないと思われます)
とにかくさっき沢山あげたように、いろんな手段で感想を伝えられるというのは、自分の熱量に合わせてそれを伝えることができて素敵です。
作品を投稿するときに表紙画像をつけないといけないし、それほど公式画像が多くないのは、使い勝手がよいとは言えない部分なんですが、イラスト系がそれなりにそろっているのはちょっと面白いです。
自作の気に入った作品を上部に固定することもできますし、全体的にとてもこまやかで、使う人のことを良く考えられたサイトだと思います。
■ランキングで見ると「恋愛もの」が多い印象
総合人気ランキングを見ると、上の方は恋愛ばっかりだったりしますね。
ざっと30位まで見ていくと、恋愛系のタグのついたものが……なんと29作。残りの一つはファンタジーという感じ。勢力としてはバカにできないでしょう。
あと、単に恋愛ってなっているけどBLモノも結構ある感じですね。ユーザー層がすけて見えます。
ランキング上位はそんなかんじですが新着投稿で見ると、わりと多種多様な感じだとは思います。異世界を敬遠する人からすれば比較的選びやすいサイトといっていいでしょう。
■有料販売もできる
「エブリスタ図書券」という通貨で有料販売ができます。その売り上げはもちろん著者本人に入ってくるわけですね。
とはいえ有料で出して、まとまった利益になる人って一握りなんでしょう。そもそもその人自体に人気がないと有料作品を買ってくれませんから。そこはnoteと一緒でしょうね。
そこまで人気があれば、すでに書籍化とかコンテスト受賞とかいうなんらかの形になってる可能性も高いでしょうから、このへんはいろいろ難しそうですね。
■まとめ
ちょっと気になったのは、ケータイで読む勢力が強いんでしょうね。1ページの文字数を短め(1000字とか)にする方が多いように感じました。
noteもケータイで読む人は少なくないですけど、なんだかんだパソコンで見るものがど本命という感じがありますもんね。その細切れな分量が、個人的にはちょっとわずらわしさを感じた部分ではありました。
それへん好みの部分はあるものの、それ以外の部分に関しては、こまやかで行き届いていていいサイトだと思います。オススメできます。特に恋愛ものを書きたい人はまっさきに選ぶべきサイトなのでしょう。以上。
――というわけで、次こそはnoteについて書こうかしら。
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