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妻が郵便局に行っている間に【エッセイ】
――というわけで、10分足らずのこの時間。手持無沙汰になってしまった私は、500字くらいなら何とかなるだろう……という思いで筆をとっている。
昨日、妻は「ママ友みんなで映画を見よう」という会合をしていた。
みんな子供もいるし、映画館に集まるわけではなく、子供を寝かしつけてから、モニターの前に集まって、アマゾンプライムの一緒に見れる機能を使って、チャットでワイワイやりながら映画を見るんだそうな。
邪魔しても悪いし、子供と一緒に私は就寝。
妻はそれなりに楽しんだらしい。
しかし問題は見た映画だ――――
――というところまで書いたところで、妻が帰ってきてしまった。この話はお蔵入りです。ちゃんちゃん。
――というのでは流石に悲しいので臨場感は大きく損なわれてしまったものの、続きを書いていこうかと思います。
そもそも前日の段階でも見る映画は決まっていませんでした。
そして不肖わたくし、最近映画にハマっているわけです。映画の話題であれば、首のひとつも突っ込みたくなるお年頃。アマプラで見れるものの中で、いいものはないかと2人で頭を悩ませたわけです。
最初に出てきた本命は「ボヘミアン・ラブソディ」。
アマプラに来たばかり。映画公開当時から大きな話題になったクイーンの自伝的映画です。
これは間違いないでしょう。万人受け人気知名度鮮度ともに抜群です。しかし、話題作はすでに見た人も多いという問題点もあります。私は気に入った映画は何度でも見る人ですけれど、やはりせっかく見るなら見たことのないものの方がいいですからね。
そんなわけで、一度ボヘミアンラブソディを離れて、次に私がオススメしたのがこれ。「チョコレートドーナツ」。
そこまで知名度は高くなくとも、ゲイのカップルと障害を持つ少年のストーリーは見た人の心を打つこと間違いなしでしょう。日本でも舞台化されました。
これは結構強いでしょう。そう思ってドヤ顔で決めポーズをとった私なのですが、そもそもヒューマンドラマって友達で集まってワイワイ見るっていう趣旨からは少し離れない? という問題が発生。
むむむ確かに。
どうせ友達で集まってみるなら、泣ける! とか感動した! とかのいい映画というよりも、あまり頭を使わないでも済むようなおバカな映画の方が適している気がする。日々の疲れを吹き飛ばすようなエネルギーにあふれた映画がいいのではないか。
そんなわけで妻の琴線に引っかかっていたのがこれ。
「ムトゥ 踊るマハラジャ」。どこでこの映画を気になったのかは謎。しかし、インド映画というのは会合の趣旨に合致している気がする。いいじゃないか。
ちなみに、「バーフバリ」があったら2度目でもいいから「バーフバリ」にしたかったと言っていましたが、残念ながらバーフバリはアマプラでは見れず。非常に残念です。
ただネックになったのはインド映画ということ。インド映画化ってあれでしょう。急に踊り出したりするヤツでしょう? 意味わかんないから。……とでも言うべき心の声が聞こえて来ます。
そんな感じかどうかは知りませんが、仲間内の受けはどうもよくなかったようで、結局また振り出しに戻るわけです。
アマプラで見れるものを上から下までためつすがめつ。これだけ数があるのにこうやって眺めてみると、これが見たい! って強く思えるものはあんまりなかったりするんですから不思議です。
怖い物見たさで「CATS」はどうだろう? とか、ホラーだけどコメディだし「ハッピーバースデイ」は? あ、ホラーはだめなの……? どう考えてもはずれの匂いがする「鮫の惑星」とかはどう? 流石に地雷か……。私、「マーターズ」好きなんだけどな……とかも頭をよぎりましたが、さすがにそれは内にとどめておきました。あれは人にすすめるような映画ではない。
そんなこんな。最終的に私が提案したものがこれ。
「ソーセージ・パーティー」です。
見ての通りの『R15』。しかも何を隠そう、私はこの映画を見たことがない。知識としてレビューは読んだことがあるのみ。
「終始下ネタのオンパレード」「お下劣極まりない」「世紀末トイストーリー」等々さんざんなレビューが並ぶわけで、さすがにこれ選ばないでしょ……という軽い気持ちの提案でした。
――が、そんな思いとは裏腹に、これが採用されてしまうという恐ろしい事態に発展してしまうわけです。
次の日、妻に聞きました。映画、どうだった? と。
「うーん……まあ面白かったよ、笑うしかない感じで……」
この微妙にしてリアルな反応。
いや勝手ながら私は知っているつもりだ。妻はそれなりに楽しんだであろうことを。妻にはそのくらいの広い度量がある。下ネタもグロもくだらない系もいける人だ。――しかし、その周りの友達までは保証できない。まったく保証できないのだ。
その上、「これ旦那がオススメしてたよ」という流れで「ソーセージ・パーティー」を出されてしまった日には、一体全体私の評価はどうなってしまったのだろう。
別にどこかで顔を合わせるわけでもないだろう(多分)。だから別に気にするものでもないのだけれど、万が一どこかですれ違ったときに、彼女たちに「あっ……『ソーセージ・パーティ』の人だ!」と、変なトラウマが残っていないことを祈るしかない私なのでした。
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