OMOIDE IN MY HEAD
これは単に私の思い出を語るだけのもの。
それも独りよがりで、尖がっても特別でもない。そんなただの音楽好きのnoteだ。
最初に言わせてもらおう。私は、そこまでNUMBER GIRL(ナンバーガール)の事を好きなわけじゃない。いや決して嫌いじゃない。それは違う。
でも、私よりもずっとNUMBER GIRLを好きな人を沢山知っているし、私なんかが「好き」ということを恐れ多いと思っている。私の中にあるのは、そんな歪んでいびつな「好き」だし、それは、心の隅っこで他のアーティストに混じって見分けも付かないくらいのものだと思っていた。
NUMBER GIRLが復活するという情報を聞いた、昨日までは。
*
NUMBER GIRLというバンドは、最後はゼップでライブ出来る集客があったし、バンドの中では十分売れていたと思う。
ただ世間的知名度はほとんどないと言ってもいいし、曲を聞いたらわかる。
こいつらホントに売れたのか?と思うような、奇声を発する地味なおっさんとノイズの奔流。「市役所に居そう」とは良く言ったものだ。
まったくPOPじゃない。
だが、今第一線で活躍するバンドでNUMBER GIRLの影響を全く受けていないアーティストなど誰もいないといっても決して過言ではないだろう。NUMBER GIRLには、それだけの『力』があったのだ。
そして、そんな話は私にとって伝え聞いた話に過ぎない。
私自身、気が付いた時にはNUMBER GIRLというバンドは解散していたのだから。一度も見ることなく解散してしまったバンドは沢山あるけれど、そんなバンドの中の一つなのだ。
そして、当時知っていたとしても、きっとその凄さに気が付くことはできなかっただろう。だって何度見ても市役所に居そうでしょ?なんなら手に黒い腕おおうやつして、経理とかやってそうでしょ。頭掻きながらブツクサ文句を言って仕事してそう。もうホントずるい。
そんな風貌のくせに、こいつらはカッコいいんだ。
そう気が付いたのは、正直いつだったのかあまり覚えていない。
覚えてないくせに、今では耳にこびりついて離れやしない。
*
私の周りには、昔から音楽好きがいっぱいいた。
当然のようにNUMBER GIRLのコピーバンドなんかもあった。
当時はサークルに1つはNUMBER GIRLのコピーバンドがあって、2つはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのコピーバンドがあって、3つくらいはGO GO 7188のコピーバンドがあったものです。
そして好き嫌いに関わらず、その影響力の大きさを感じていたバンド、それがNUMBER GIRL。
前述したように、私よりずっと純粋にNUMBER GIRLのことを好きな人は沢山いた。
でもそんな私の中にも、17年という歳月をかけてその重みは積み重なって、思ったよりも大きいものになっていたようだ。
そのせいかわからない。
わからないけれど、復活のニュースを聞いて、この動画見ていたとき泣きそうになった。
上に貼った動画なんかを見ても、「全然好きじゃないし、意味が分からない」という人もいっぱいいると思う。難解なバンドであることは間違いない。
でも、理解できなくても胸を打つものは沢山ある。
それがNUMBER GIRL。
私の大好きなバンドだ。
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