「文藝ハッカソン」なるもの
「文藝」はわかる。
しかし「ハッカソン」とはなんだ?となるのが普通の反応だと思う。
ハッカソンとは:
《hack(ハック)+marathon(マラソン)からの造語》ソフトウエア開発者が、一定期間集中的にプログラムの開発やサービスの考案などの共同作業を行い、その技能やアイデアを競う催し。(出典:コトバンク)
なるほど、ITとかの話ね~となるとむしろ不釣り合いな「文藝」の文字。でも察しのいい人は勘づかれたことでしょう。
そうこれは「文藝」における「ハッカソン」のお話。
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つまり短期間のうちに、複数人共同で集まってアイディアを出しあい、手分けして一つの『文学作品』を形にしてしまうのだ。
そんな「文藝ハッカソン」に情熱を燃やす乙女たちの漫画がこちら「乙女文藝ハッカソン」。
舞台は栃木大学。実名が出ているところを見ると実際あるんでしょうね。
作中のルールは、「5人ひと組になって、その場でお題を出され、共同で5万字の長編小説を即日執筆、翌日審査する」というもの。
最初聞いた時は出来るのかい?そんなこと。と思いましたし正直今も少し思っています笑
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5人で5万字ということは、1人1万字。一日書けば書けない量ではありませんが、アイデア出しからスタートですし、文体とかそれぞれ違うのはどうなるんだろう……
なんて諸所の疑問は作中で少しづつ解説されていきます。
アイディア形にして、しっかりとプロット作って、役割分担して、とにかく文字を埋めて、最後文体を揃えて完成。これを一日で終える。考えるだけで脳みそ溶けそうですね。でも同時に「楽しそうだな」とも思いました。一度ぐらい経験してみたい。
それこそ今だったら、Slackとか使って離れた場所で作業して形にしてnoteで発表とか、どういう形でもやりようはあるな、なんて妄想してみたり。
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ハッカソン自体の面白さも魅力的ですが、漫画の方もアイディア出しとか、創作したことがある人は見ていて共感出来るポイントも多くて楽しいです。特に文学系なら一度読んで損はありません。
絵はもうひといき、と言いたいところですけどね苦笑
コミックDAYSでちょこちょこ無料で読めるので一度どうぞ。最近はニッチな漫画が増えてきた気がして嬉しいなぁ。
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