子供が出てくる作品が好きじゃなかった私
犬も歩けばなんとやら・・ではないが、それくらい「子供」というジャンルの作品は、世の中に沢山あふれているコンテンツだろう。
でも私は、そんな「子供」というジャンルのものが、昔は好きではなかった。
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作品を面白いと思うかどうかを決定づけるのはやはり「共感」だろう。
どんなひどい殺人犯が出てくる作品であっても、どんなに熱血な教師が出てくるものであってもいい。そこに出てくる人物や場面に共感できるかどうかが、面白いと思えるかに繋がる。
だから単純に私自身、子供のいないときには「子供」が出てくる作品に共感しえなかったということなのだと思う。
子供自体が好き、という人も居るけれど、私に関して言えばどちらかというと子供は嫌いだ。やかましいし、わがままだし、言うことも聞かないし、正直なるべくお近づきにはなりたくない。
そんなわけで、例えば大好きな宇仁田ゆみさんの作品でも「うさぎドロップ」はあんまり好きじゃなかった。他の作品は好きだし、映画化もされるくらいのいい作品なのに、どうにも好きじゃない。ちなみに「よっけ家族」もやっぱりどうしても食指が動かなかった。
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さて、では子供ができてどうなったというと、これががらりと変わるわけですね。
子供が出てくるものに興味がある。子供という単語があるだけで目がいく。中毒とはいわないけれど、体の大部分が作りかえられてしまったことは間違いない。
これまで特別な理由もなく、生理的に避けてきたコンテンツが、一時を境に、逆に積極的に受け入れたくなる。それに自分で驚いたんですけど、これ自分じゃない部分に軸があるんですよね。中心が「子供」になる。
今でこそ、そんなの当たり前すぎるこの事実も、その時にはなんだか人類の奇跡にでも出くわしたような気がいたしました。
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何度か書影をお見かけしていたけれど、買おうかどうしようか悩んでいたこちらをさっきポチってしまったときに、そんなことを思い出したのでした。
きっと子供が大きくなって、これは変わらずに、子供にめんどくさがられるのでしょう。それが親ってものでしょうかね。
積読、沢山あるからいつ読めるかわからないけど、早く読みたいな。「うさぎドロップ」もきちんと読みなおさないと。
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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)