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浮世の怪異は陽気に語る【国芳から芳年へ】

『緻密にして雄弁』

それが先日見に行った、『特別展 挑む浮世絵 国芳から芳年へ』の一番の感想だ。

江戸時代を代表する浮世絵師の一人である、歌川国芳。
そしてその弟子たちの作品などもあわせて見ることができる贅沢な浮世絵展なのでした。

感想を、もっとフランクに言うと「超良かった!!」という事になります(笑

「浮世絵なんて、なんだか高尚でよく知らないし興味ない」

そんな人がほとんどだと思う。大丈夫、私も何にも知らない(笑
私が知っている事といえば

・「歌川国芳」という方はなんか有名らしい。
・浮世絵というのは版画の様なものらしい。
・たまにツイッターで見かける絵が素敵

そのくらいのもんである。素人以外の何物でもない(笑

しかし時間と余裕の許す限り、首を突っ込めることには首を突っ込んでいきたい。いや、そうやって「生きたい」。そんな信念に基づいて、気になっていた、こちらの特別展にも足を運んでみたのでした。

いつまで見れるかわからないけど、ツイッターにいくつか上がっているので、まずはいくつかどうぞ。

ちっちゃくてなんとも見えづらいですが、なかなかの情報量が伝わってくると思う。

実際生で見ると、とにかくその迫力に圧倒される。色彩の鮮やかさや発想の奇抜さ。構図の妙というのももちろんすばらしい。
一枚の絵の中にストーリーがあり、「前方で争う人々たちを、眺めるように描かれる富士」といった対比や、奥行きや横幅を最大限に使ったその情報量が多い。計算ずくで作られたその構図は、あまりにも雄弁だ。

写実的な絵とはまた違って、浮世絵の絵は、漫画のような「記号」の集まりだ。だからこそ、そこに嘘を効果的に使って説得力を持たせることができるのだろうか、なんて漫画好きの私は思ったり。

そして、そんな様々な要素をすべて包括し、端々から伝わってくる『気迫』。本物にはとにかくこの『気迫』が宿っている。

私は漫画の原画展とかも好きで、そういうものにもすべからく感じることではあるのだけれど、とにかく迫力があるのだ。私の好きな表現で言うと、そこには『魂がこめられている』
版画だから、これが一枚だけのオリジナルです!というわけではないのだろうけれど、それでもこれだけの気迫を感じるなんて、恐るべき国芳一族……

形式を問わず、アートってやはりすごいんだな、と毎回のように思わされます。

そして、そういった『気迫』を感じるために毎回、この手のものに足を運ぶのでしょう。節操もないし私は今後、きっともっと美術も好きになると思う。
ま、今のところは私、「ピカソはすごい」くらいのレベルですけどね(笑

今後も、なんやかんや理由をつけて顔を突っ込んでいきたいと思います。
ちなみに、顔突っ込める機会がなかなかないな、と思って数年たつのは、「プロレス」と「歌舞伎」です。

あ、これ令和元年にやりたいことでいいじゃん(笑
うん、そうしようそうしましょう(笑

ということで、令和元年は「プロレス」か「歌舞伎」に行くことにいたしましょう!


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