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【ショートコラム1】美味しいものを食べること

美味しいものを食べることは、とても贅沢な事なのかもしれない。

でも、その『美味しい』というものは、一体何が基準なのだろうと考える。
毎日家族で笑顔で囲む日常の食卓と、ファミリーレストランで食べる食事と、高級なお店でコースでいただくお料理は、みんな違う。

その『美味しい』を生み出すモノとは何なのか。

単純に料理の味だけではない。
疲れて帰ってきたとき、海外旅行で馴染んだ味がなかった時、日常の食卓で食べるご飯とお味噌汁、煮物や焼き物、そういった味に心がほっとする、という美味しさもあるだろう。
家族で笑顔で食べていたら、ちょっと失敗して焦げた魚も笑い話になって、それも美味しい時間になるだろう。
大好きな人と一緒に囲む食卓は、たとえ簡単なものであっても美味しいと感じるだろう。

誰と、何を、何処で、どんなふうに食べるのか、それらがすべて『美味しい』には関わってくる。

食べ物自体は身体の栄養源だけど、『美味しい』には心の栄養源としての機能があると思う。

まあ難しく考えるよりも、一つ一つの中にあるしあわせに気づける、心のやわらかさを持てる生活を、これから先の時代は重ねていきたいものだと、このコロナによる変化でつくづく考えるようになった。

好きな人たちと笑顔で、あーでもないこーでもないとお喋りしながら、お料理をいただく事、それってとっても美味しいと思う。

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